家づくりコラム

2023.07.14

コラム【おすすめ間取りあり】知っていると役に立つ、水回り動線の考え方

水まわりに関する動線の考え方を、実際に動線アクセスが良い間取りを参考にしながら、ポイントを解説していきます。紹介する間取りは4つ、それぞれの考え方・価値観に応じた家事動線を紹介します。注意するポイントや、知っておくとよいポイントまで紹介。

 

       

 

今回は、水まわり(キッチン・お風呂・洗面)に関係した間取り上の動線の考え方について紹介していきます。

 

YUIのモデルハウスや施工事例の間取りを公開しながら、知っておくと損しないポイント、みなさんに是非マネしてほしいポイントを、間取りを元に大公開しています。

 

新築を考える際に、やっぱり気になる「動線」について知識を深めていきましょう。

 

それでは、今回はみなさんが最も気になる間取りを見ながら、いっしょに考えていきましょう      

 

      

1. アイランドキッチンと洗面「所」にしない間取り

公開中モデルハウスの水回り動線

出典:立ち止まって感じる心地よさ

 

23年7月~公開中のモデルハウスの間取りから、動線について解説していきます。

 

1-1. 玄関から水まわりへのアクセス

公開中モデルハウスの玄関からの水回り動線      

まず玄関から入ってすぐ洗面スペース、キッチン付近まで行けるような間取りになっています。

 

コロナ禍を経て、” 帰ってきてすぐ洗面所・お風呂場に行く ” というニーズも増えてきたように感じており、最近の水まわりの動線は回遊性だけでなく、玄関からのアクセスも非常に重要です。

 

キッチンとそれ以外の水回り動線・回遊性に気を取られると、玄関からキッチンが遠くなったり、日々の買い物の荷物などを運ぶのが負担になったりすることも。

 

ただ、全てを叶える間取りは不可能に近いことが実情なため、どんな家事の負担を軽減したいか、何を優先させたいのか?を、家族内で整理しておくことが良いでしょう。

 

1-2. 洗濯物の乾燥をどうするか?

        

水回り動線での乾燥室の考え方

 

永楽町モデルでは、ガス乾燥機を使う前提の間取りになっており、ランドリールーム(干す専用の場所)はありません。

 

洗濯物を干さない、乾燥機スタイルにすることで、干す場所の削減と干す作業を減らすことができます

 

そのためキッチンから遠くても問題ない、など設備をうまく生活に取り込むことで、間取りの柔軟性が広がります。

 

また、オール電化の場合、電気式の乾燥機もあります。

 

ドラム式洗濯機でも乾燥の工程まで可能ではあるものの、分離型の場合は洗濯と乾燥の工程を分けることができるため、洗濯物の量が多い方などは分離式がおすすめです。

 

2. 1階寝室で短動線な合理的な間取り

一回寝室で水回り動線を短くした事例

出典:縦横に広がる空間を楽しむ家

 

寝室を1階に持ってくることで、家事動線を短くしている事例です。

 

こちらの事例は、ランドリースペースと脱衣室を分離することで、洗濯物を干していても入浴前後の着替えで邪魔にならないようになっています。

 

そして干し終わった洗濯物はランドリースペースの収納、そしてご夫婦の洗濯物は隣のクローゼットへ、すぐ収納できるようになっており、畳む・各部屋に持っていく、という手間を削減します。

畳む・持ち運びの手間を削減した水回り動線

これが実現するのも、1階に寝室+ウォーク ” スルー ” クローゼットがあるから、です。

 

昨今は、このように家事動線の短さなどから、平屋に近いような間取りも人気となっていますが、一方で注意すべきポイントがあるのも事実です。

 

1階に寝室という考え方が気になった方は、ぜひこちらの記事も合わせてご覧ください。

 

1階寝室の知られざる魅力と、後悔しないように注意すべきことは?

 

3. ランドリールーム(サンルーム)が使いやすい間取り

サンルームを使いやすくした水回り動線の事例

出典:ゆとりの暮らしに辿りつく家

 

3例目は、こちらも1階に寝室がありつつも、ランドリールーム(サンルーム)やウォークインクローゼットを中心とした回遊性のある間取りです。

 

回遊性と言うと、どうしてもキッチンに気がいきがちですが、3例目は洗濯に重点をおいた間取りとなっています。

 

2例目と同様、ランドリールームに隣接する夫婦のクローゼットが、「ウォークスルー型」であるからこそ実現できる間取りです。

 

どうしても個室になっている「ウォークイン型」を想像しがちですが、スルー型になっていることから、一種の廊下としての機能も果たし、回遊性がアップします。

 

3-1. 洗面化粧台と脱衣室の考え方

洗面化粧台と脱衣室を分離した事例

出典:ゆとりの暮らしに辿りつく家

 

この間取りのキーポイントは、洗面化粧台と脱衣室にあります。

 

まず「洗面化粧台は洗面脱衣室に置く」という固定概念がある方が多いと思いますが、今回の洗面化粧台は、ダイニングにほど近いオープンスペースに置かれています

 

一部造作などで仕上げている点、ダイニング側から直接見えないような工夫、そして圧迫感が出ないように一部をガラスで仕上げている点など、様々な要素を踏まえてこのオープン空間に洗面化粧台が来ても、ピッタリ合う設計を生み出しています。

 

また先ほどご紹介した、よくある固定概念「洗面化粧台は洗面脱衣室に置く」。

 

この考え方から離れて、洗面と脱衣室を分離してみましょう。

 

そうすることで間取りの選択肢も広がり、結果的に使いやすい間取りになります。

 

4. 洗濯・料理の家事動線でストレスフリーな間取り

水回り関連の動線を一直線にした事例

出典:YUI 施工事例

 

4つ目の事例は、水まわりに関係する部屋を一直線に配置し、キッチン・洗面化粧台を隣接させることで水まわりに関する動線を凝縮させた事例です。

 

4例目は、洗濯物を単独で干す場所を確保している事例となっており、干す or 乾燥機 で差が出てきます

 

サンルームに洗濯機を置いて、洗濯が完了すればすぐにその場で干せる点、そして間取り上は一番奥に配置されていることで、洗濯物を干していても通過の邪魔にならないメリットがあります。

 

また、キッチンが隣接していることで、料理をしながらでも洗濯物の処理ができる点も、忙しい共働き世帯にはおすすめしたい点です。

 

キッチン横にはパントリーがあり、収納についても適材適所を考えた設計になっています。

収納も考慮された水回り動線       

 

4-1. 洗面所をスルー型に

洗面所をスルー型にした水回り動線       

1つ目のモデルハウスの事例と同様、玄関に近い位置に洗面所を配置している点は同じですが、こちらをスルー型にしている点が今回のポイントです。

 

また「洗面所=お風呂の横」という固定概念も外したことにより、玄関に近い・キッチンに近い、を両立した事例です。

 

洗面所だけであれば、天埋換気扇を1個設置しておくことで、みなさんが心配する湿気が籠る不安は全く問題ありません。

 

このように、固定概念を取り払うことで実現する、使いやすい家事動線が実現することもあります

 

5. まとめ

水回り動線はどの家事を優先するのかが重要

家事動線を考える際に重要な要素は、「どの家事を優先するのか」という点です。

 

全てを叶える魔法のような間取りはないため、ご家族の中での優先順位を決めたり、普段ちょっとした ” モヤっとポイント ” をまとめてみおくとよいでしょう。

 

そして、このような家事動線は、実際に体感してみることも大事です。

 

スマートフォンの画面上の間取りだけでは想像の域を出ないため、モデルハウス見学時に、実際に家事をしているようなイメージで動いてみることもよいでしょう。

 

1例目に紹介した「永楽町モデルハウス」は、洗濯まわりの家事動線だけでなく、料理の家事動線やキッチンにも見てほしいポイントが凝縮しています。

 

ぜひ、気になった方はお気軽に見学にお越しください。

 

 

また、家事動線についてさらに知りたい方は、下記の記事でも参考になる点を公開していますので、ぜひ新築の間取りを考える際の参考になさってください。

 

家事動線が良い家は水まわりの距離が短いだけじゃない?家事動線の考え方

 

室内サンルームで創る、快適な家事動線でストレスフリー設計のコツ

 

おしゃれな洗面化粧台にするコツと真似したくなる結の造作洗面の事例3選

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