2. ZEH / ZEH+ の要件とは
補助金をもらうためには、新しく建てる家の性能がZEH、もしくはZEH+に適合する必要があります。
それぞれ、どんな要件なのか?を分かりやすく解説していきます。
2-1. ZEHの要件

細かい部分はさておき、ZEHは「断熱等級5以上」かつ「省エネ等級6」であることに加え、「太陽光発電システムで年間で使うエネルギーを実質的に帳消しにできる」という説明になります(※富山県では太陽光発電は必須要件ではありません)
1つ目の断熱性能は「家の保温性」にかかわる部分で、壁や床などに入れる断熱材や窓サッシの性能によって変わってきます。
これらの断熱材や窓サッシを一定以上の製品を活用して設計することで、保温性の高い家となります。
最終的には、断熱性を推し測る計算をしてUA値(ゆーえーち)というものをプランごとに算出します。
この数値が、富山県では0.6(W/㎡・K)以下であることが条件です。
また保温性が高い家でも、使っている設備機器が効率が悪く、エネルギーをたくさん使ってしまうような設計だったとしたら残念ですよね。
そのため、同時に家で使う設備機器(冷暖房・給湯・換気・照明など)の省エネ性も計算します。
こちらも、プランごとに設定される基準からトータルで2割以上、省エネになっていればZEHとなります。
また、ゼロエネルギーハウスとして、年間で使うエネルギーをゼロ以下にするために太陽光発電が基本的には必要となります(概ね5~6kW)
しかし、富山県は積雪地域として太陽光発電がなくても断熱・省エネの基準をクリアすればZEHと同等の扱いで補助金対象にもなります。(Nearly ZEH 扱い)
2-2. ZEH+の要件
つづいて補助金額が90万円にアップするZEH+は、断熱等級が6以上かつZEH以上の省エネ性が必須要綱となります。
また、HEMS(ホームエネルギーマネージメントシステム)を導入することで、再エネの自家消費率拡大を目指すことが条件になっています。
さらに以下の項目では、追加の補助金を受けられることがわかっています。
(詳細は4月以降に記載)
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項目 |
補助金の追加 |
① |
蓄電システムの導入 |
2万円 / kWh(上限20万円) |
② |
HEMS(ホームエネルギーマネージメントシステム)を導入 |
未定 |
③ |
電気自動車用のコンセント
もしくは充放電設備(V2H)
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未定 |
④ |
おひさまエコキュート |
未定 |
電気自動車用のコンセントは、今電気自動車を持っていなくてもコンセントを1個設置しておくだけで要件をクリアするため、簡単かつ将来的にもおすすめのアイテムです。
ZEHプラスでの補助金アップは魅力的ではありますが、各設備をグレードアップさせるコストアップの側面、断熱性能アップに伴うプラン制約が容易に想像できますので、家づくり全体から考えたバランスも考えましょう。