家づくりコラム

2022.09.16

コラムおしゃれな洗面化粧台にするコツと真似したくなる結の造作洗面の事例3選

洗面化粧台はデザインを高めやすい造作洗面か、機能性・利便性が高い既製品にするか迷う方も多いのでは。洗面化粧台をおしゃれにするコツや、造作洗面のデザインが間取りを左右するポイントなどを解説。結の洗面事例も合わせて紹介、ぜひ参考にしてください。

 

今回は意外と差がつく「洗面化粧台(洗面台まわり)」についてです。

 

洗面化粧台を既製品にするのか?それとも造作での洗面にするのか?、インテリアに及ぼす影響も大きく異なってきます。

 

ただ、毎日使うエリアでもあるため、デザインだけでなく機能的な部分も大事ですよね。

 

カスタマイズもしやすいことから、多くの方が悩みがちな洗面化粧台(洗面室)をおしゃれにするコツや、結で取り入れている考え方をなどを紹介していきます。

 

それでは、まずは今回の記事の要点です。

 

 

 ・まず洗面化粧台や洗面室に、「デザイン性」か「機能性」どちらを求めているか?を考えてみましょう

 

 ・造作の洗面化粧台はデザイン性で個性も出しやすく満足度が高い一方、実際の使い勝手まで考えましょう

 

 ・造作洗面のデザイン性を上げることで、間取りの自由度も上げることができる

 

 ・おしゃれな洗面にする最大のメリットは、建具で仕切らなくても「魅せる洗面空間」にできること

 

 

1. 洗面化粧台の種類とメリット・デメリット

まず洗面化粧台は、大きく分けてメーカー既製品・造作洗面化粧台の2種類があります。

 

機能的で、価格帯も選びやすいものから揃っているメーカー既製品に対して、こだわりを持つとどこまでもアレンジできてしまう造作洗面、それぞれのメリットやデメリットを最初におさえていきましょう。

 

1-1. メーカー既製品   

洗面化粧台の既製品の例

【特徴】

・機能面に重点が置かれた商品が多く、高級ゾーンの商品でないとデザイン性は高めにくい

 

・メーカーによっては、キッチン等とデザインを合わせやすい(LIXIL・パナソニック等)

 

・パーツ毎に発注することもでき、ボウル部分は造作でも既製品を活用することが多い

 

【価格】

・10万円程度~100万円超えの商品までありますが、価格を抑えやすいのは既製品

 

1-2. 造作洗面化粧台

造作の洗面化粧台の例

出典:オン・オフの切替を楽しむ家

 

【特徴】

・造作洗面化粧台は、天板カウンターやボウル・水栓・ミラーまで全て組み合わせることで無限の組み合わせがあり、アレンジが自由にできる

 

・ベッセルボウルとの組み合わせが人気が高い一方、水ハネのお手入れを冷静に考えましょう(大きめのボウルにしないと、水ハネが気になり思いっきり使いにくいです)

 

【価格】

・価格はバラバラに組み合わせることから、既製品のスタンダードなセット品から比べると少し高くなりがち(数十万円ほどの差額になることも)

 

1-3. 「デザイン性」か「機能性」か

洗面化粧台を既製品にするか造作にするか

出典:仕事と暮らしが調和する平屋

 

既製品と造作を比べると、一般的には機能性重視の場合は既製品、デザイン性重視の場合は造作洗面となります。

 

もちろん上の写真のように、既製品を使っても周りの空間との調和を図れば、そこまで違和感や安っぽい雰囲気にはなりません。

 

また、洗面化粧台は他の設備機器に比べ、オリジナルで組み合わせがしやすい設備でもあります。

 

家族が毎日よく使うスペースなので、コストとのバランスは考えつつも、こだわって損はない場所ではないでしょうか。

 

2. 造作洗面化粧台をおしゃれかつ便利にするコツ10箇条

それでは、肝心の「おしゃれ」、そして「便利」にするコツを紹介していきましょう。

 

2-1. 洗面化粧台をおしゃれにするコツ

洗面化粧台をおしゃれにするコツ

出典:グローエ・カタログ

 

・立ち上がり方式の場合、水栓デザインにこだわると高級感を演出しやすい

(TOTO・グローエ・SANEIなどがおすすめ)

 

・鏡にこだわるとオシャレ感を出しやすいですが、1面鏡は収納が犠牲になる

 

・鏡の上下に間接照明を入れるなど、照明に気を付けると一層の高級感が生まる

 

・洗面化粧台本体は最小限の収納にする(本体をメイン収納にすると生活感が溢れてしまう)

 

・洗濯機を置く場所を、分離することで生活感を減らすことができる

 

・モールテックスを使うと、防水とおしゃれ(モダンなインテリアに合う)を兼ね備えれる

 

2-2. 洗面化粧台・周辺を便利にするコツ

洗面化粧台周辺を便利にするコツ

出典:ストレスフリーで創造性豊かな住まい

 

・タオルの設置場所(布・ペーパータオル)は、予め自分の動作も考慮し決めておきましょう。引戸や折戸などで隠せるような工夫が大事

 

・洗面横にマグネットボードを貼っておくと、マグネットで取り外しができる棚や小物収納(歯ブラシ入れなど)が使えます

 

・洗面器はできるだけ大きいタイプが良い(水ハネ問題解決)

 

・ベッセルボウルタイプのとき、カウンターは耐水性のある素材が必須

 

2-3. モールテックスを活用する

モールテックスを活用した洗面化粧台

出典:モールテックスジャパン

 

おしゃれにするコツで少し触れた「モールテックス」とは、左官用の素材で内壁・外壁・床天井など至る所に使える素材で、お風呂や洗面化粧台まわりまで使える万能な素材です。

 

結ではカラーバリエーションが豊富なモールテックスを活用し、家ごとのスタイルに合わせてコーディネートしています。

 

 

3. 魅せる洗面室

デザイン性で魅せる洗面化粧台

出典:開放的で美しいデザインの家

 

造作洗面でデザインを上げることで、間取りの自由度を上げることができます

 

どういうことか?

 

それは、デザイン性が高いと仕切って「見せない必要性」が減ってきます。

 

あえて洗面「室」にしないことで、空間の広がりに繋がる可能性も高く、動線としても使いやすい間取りにすることができ、注文住宅としての価値も上がっていきます

 

特に間取りで洗面が通路の途中、もしくはリビングから見える位置の場合、デザイン性の高い造作洗面がおすすめです。

 

4. 真似したくなる結の洗面室の事例

それでは、結での洗面化粧台・洗面室の事例をみていきましょう。

 

4-1. 造作洗面の事例1

富山の注文住宅での造作洗面化粧台の例

出典:パノラマの景色が広がる家

 

こちらの事例でのポイントは2つあります。

 

1つは、洗面室として独立していない形で設置されている造作洗面で、「魅せる洗面」に仕上がっています。

 

家具のような佇まいにすることで、建具で仕切った洗面室とするのではなく、むしろデザイン性の高い洗面を魅せるような設計にしています。

 

2つ目はデザイン性だけでなく、機能面にもこだわっているニッチ収納です。

 

小物が多く煩雑になりやすい洗面まわりに使い勝手がよい収納になっており、棚の中にはペーパータオルが仕込めるようにしています。

 

4-2. 造作洗面の事例2(モールテックス)

モールテックスを活用した洗面化粧台の例

出典:静かな時が流れるアトリエハウス

 

2つ目は、モールテックスを洗面カウンターとして使った事例です。

 

家全体をシンプルなデザインに仕上げており、モールテックスのモダンな雰囲気と合わせて設計しています。

 

またモルタルと異なり水を弾くので、カウンターに使っても水が染み込まず、拭き取りやすい機能的な特徴もあります。

 

4-3. 既製品洗面の事例

既製品を活用した洗面化粧台の例

出典:「個」が心地よく過ごせる家

 

こちらはLIXILの洗面「ピアラ」(スタンダードグレード)を使った事例です。

 

ボウルや本体ユニットのみを使って、ミラーキャビネットはサンワカンパニーのミラーボックスを組み合わせ、壁の一部をタイル張り、横に造作のカウンターと棚を設えています。

 

このように一部だけ既製品を使うことで、造作と既製品の ” 良い所どり ” をすることもできます

 

 

5. まとめ

結での洗面室の事例はいかがだったでしょうか。

 

洗面室は、このように洗面化粧台そのものや、そのまわりの工夫でデザイン・機能が大きく変わってきます。

 

素敵な洗面台だと愛着もわいてきますよね。

結では比較的、造作で洗面化粧台を設計することが多いですが、事例や造作洗面で気になった方は、ぜひ結へお気軽にご相談ください

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