家づくりコラム

2022.05.20

コラム室内サンルームで創る、快適な家事動線でストレスフリー設計のコツ
注文住宅でのサンルーム事例

洗濯物をストレスなく干すことができるサンルーム。後付けでよく失敗・後悔されている話を聞きます。デメリットやメリットも考えて、家事動線を設計に盛り込むと使いやすいサンルームに。おしゃれにするコツや、ベランダ等とは一味違う結の設計のコツを紹介!

 

富山県の「北陸ならではの気候」と言えば、曇天です。

 

意外と「洗濯物を干す場所」は、毎日のちょっとした悩みになっている方も多いのではないでしょうか。

注文住宅を建てる際気になる、部屋干し率

出典:ダイキン工業調査

 

現在、「屋外干し」と「室内干し」を比較すると、部屋干しが主流になっています。

 

ただ、せっかくデザインもこだわって新築しても、リビングに洗濯物が毎日大量に干されていたら、残念な気持ちになってしまうかも知れません。

 

そんな意外と小さくない悩みである、室内干しを解決するサンルームについて、今回は掘り下げていきます。

 

それでは、まず今回の記事のポイントです。

 

 

・サンルームとは洗濯物を干すスペースで、天候・季節に限らず洗濯物を安心して干せます。

 

・生活上のストレスを少なくできるサンルームは、子育て世代には是非取り入れたいポイントの1つです。

 

・家事動線の中にサンルームを取り入れることで、使いやすさも向上する。

 

・洗濯機のある部屋だけでなく、ファミリークローゼットに隣接しておくことで、利便性がさらに高まる。

 

 

1.サンルームとは

注文住宅だからこそ設けたいサンルーム

出典:ストレスフリーで創造性豊かな住まい(東富山の家)

 

サンルームとは、洗濯物を干したりするためのスペースです。

 

梅雨時期~夏の急なゲリラ豪雨対策として、そして雪の多い北陸の冬には大活躍します。

 

一般的にサンルームと言えば、屋外に後付けで設置するエクステリア用品を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

 

しかし後付けのサンルームは、日当たりが良い場所に設置されることが多く、どうしても外観のデザイン性を損なう可能性が高いです。

 

結では上記の施工事例のように、室内にサンルームを設けるプランが多く、入居頂いてからも好評な声を頂くことが多いポイントです。

 

それでは、まずはサンルームのメリット・デメリットから見ていきましょう。

 

1-1. サンルームのメリット

富山だけでなく、北陸では必須アイテムであるサンルームのメリットは3つです。

 

 

・洗濯物を干す場所を確保でき、家の中に生活感を出さない

 

・室内干しをすることで、洗濯物に花粉や黄砂などが付着しない

 

・天候に左右されず洗濯物が干せることで、家事をサポートできる

 

 

まず1点目は、洗濯物を干す場所を確保できることです。

 

非常に当たり前のことに聞こえますが、普段ご自宅では洗濯物をどこで干していますでしょうか?

注文住宅で気になる部屋干しする場所

出典:マイナビ・ダイキン工業

 

ダイキンの調査では、リビングに干している方が多くいらっしゃいますが、せっかく新築して、一番こだわったLDKに洗濯物が干してあったら残念ですよね。

 

サンルームを設けることは、洗濯物を干す場所を確保することと同時に、リビングなど他の部屋に生活感を持ち込まないことに繋がります

 

2点目は室内干しで、洗濯物に花粉や黄砂などが付着しないことです。

 

屋外の空気は季節や天候によっては、意外と汚れており洗濯物は乾燥と同時に、そういった汚れも付着してしまいます。

 

室内干しでは、そういった屋外の汚れをシャットアウトできますが、一方で乾きにくいと思い込んでいる方もいるのではないでしょうか。

 

換気扇(夏季の湿気排出・通気)やサーキュレーターや除湿器(置き型)でしっかり通気・除湿をすることで、生乾きなどは防ぐことができ室内干しでも心配不要です。

 

3点目は、天候に左右されず洗濯物が干せることで、家事をサポートできる点です。

 

お子さんがいらっしゃる家庭では、体操着を毎日洗って次の日にまた使う、といったことでほぼ毎日洗濯機が稼動している状況が想像できます。

 

そのような状況で、雨天が続くと非常に困りますよね。(乾燥機は電気代・ガス代が高額)

 

ここにサンルームがあると、例えば共働きの家庭で洗濯物を夜間に干したとしても、朝にはしっかり乾いている状況を創り出せます。

 

結ではデザインだけでなく、普段の生活でちょっとしたストレスが少なくなるような、デザインをご提案しています。

 

1-2. サンルームのデメリット

それでは一方で、サンルームのデメリットも見ていきましょう。

 

デメリットは、後付けの場合はデザイン、そして室内に設ける場合は建築コストになります。

 

後付けのタイプは、外観としてデザインを統一しにくく、ポリカーボネートも経年で色褪せが目立ちやすいため、結では積極的にはオススメしていません。

 

一方で室内にサンルームを設けると、半坪~1坪ほど面積が増えることになるため、建築の全体コストの上昇に繋がります。

 

また、後付けのタイプは外壁などに穴を開けることから、防水上の観点ではリスクを少なからず考えた方が良いでしょう。

 

2.結でのオススメは家事動線+サンルーム

それでは、結でよくご提案している室内サンルームのポイントをお伝えしていきます。

 

ここでは、建物内にサンルームがあることで、どんな生活になるのか?といった視点で解説していきます。

 

 

・サンルームだけでなく収納スペースを兼ねるコト、もしくはクロークと隣接させることで家事動線が短くなる

 

・室内サンルームは、サーキュレーターや換気を併用すれば梅雨時期でも一晩で乾燥可能

 

 

家族4人いれば、ほぼ毎日のように洗濯物が干されている状況も少なくないでしょう。

 

洗濯物は干してから、ある程度畳んだり決まった場所に戻す必要があり、家事の中でも時間を取られる作業です。

 

注文住宅でサンルームを活用した家事動線の例

出典:ゆとりの暮らしに辿りつく家(開モデル)

 

こちらの事例のように、サンルームと寝室~W.I.Cが隣接していれば、乾いた洗濯物をすぐに持っていくことができ、家事の時短につながります。

 

サンルームは洗濯物を主に干す場所ですが、その後の家事の行動まで考えて設計する必要があります。

 

2-1.カウンターや棚の併設で作業効率UP

注文住宅でカウンターを設けたサンルームの例

出典:街なかで暮らすゆとりの住まい

 

洗濯物を干すだけでは勿体ないため、衣服を収納できる棚をつける(季節モノのコートをかけたり)こともオススメです。

 

事例写真はサンルームには、カウンターや汚れ物を予洗いできるシンク(手前の白いボウル)があり、予洗いした衣類をすぐ洗濯機に入れることができます。

 

また、写真の手前からサンルーム、クローゼット(服専用)、洗面脱衣室、お風呂と水まわり設備が一直線に並んでおり、片付け~身支度までが1箇所で一気にできるように工夫されています。

 

このようにプラン上、衣服の収納スペースを併設すれば、そのエリアで洗濯にかかる作業が完了し、効率としても非常にスムーズにできます。

 

そして事例写真のようにカウンターがあれば、アイロンの作業スペースや服を畳む際も便利で、時短を実現することができます。

 

 

3.結でのサンルーム取り入れ間取り事例

3-1. 嬉野モデル   

注文住宅でのサンルームを中心とした効率的な家事動線

出典:開放的で美しいデザインの家(嬉野モデル)

 

上図は、キッチンとサンルーム、脱衣室を一続きに隣接したモデルハウスでの事例です。

 

お風呂に入る際に脱いだ衣服は、サンルームの洗濯機へ入れます。

 

夜間に洗濯機を回し、洗い終わった衣服をそのままサンルームに干す、最短の家事動線で完結できます。

 

例えば共働きなら、夜に翌日の弁当などの準備をしながら、洗濯も同時にしないといけない、といった忙しい状況を想像すると、効率の良い動線が実現できている間取りになっていることが分かるのではないでしょうか。

 

デザインももちろん重要な要素ですが、忙しい共働き世帯に使いやすいことを追求していくと自然とストレスが少ない間取りになります。

 

毎日の行動が間取りによっても大きく左右されますので、サンルームも有効活用できる設計との組み合わせが重要です。

 

4.まとめ

北陸ならではの気候を考えたときに、特に新築購入を検討される子育て世代には、ありがたい設備となっています。

 

結では、プランニング時には「家帰ってまず何しますか?」をお伺いしますが、生活における「ちょっとしたストレス」を建築側である程度カバーできると考えています。

 

毎日、共働きで家事が大変という方は、家事動線に室内サンルームを取り込んだストレスフリーな新築の設計を、ぜひ結へご相談ください。

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