家づくりコラム

2023.07.07

コラム富山県は太陽光が無しでもZEH!?積雪地域特有のポイントとは?

富山県なら太陽光発電がなくてもZEHになることを知っていましたか?実は、補助金をもらうだけであれば太陽光発電は不要ですが、実際のところどうなの?という疑問・不安も解消していきましょう。ZEH基準とデザイン性を両立したモデルハウスの見学も。

 

富山県は日本の中でも雪が多い地域であることは、お住まいのみなさんはよくご存知な点ですが、そんな積雪地域においての太陽光発電システムの扱いを紹介します。

 

なんとなくZEHって良さそうだけど、富山みたいな積雪エリアは大丈夫なの?と不安な方も少なくないでしょう。

 

今回はそんな疑問から、富山県特有のポイントも踏まえてZEHのポイントを紹介していきます。

 

それでは、まずは今回の記事のポイントです。

 

 

・富山県は全域積雪地域になっており、太陽光発電がなくても「ZEH」として認定される

 

・ZEH Oriented(ゼッチ オリエンティッド)と言い、ZEHと同じく補助金の対象になりえる

 

・太陽光発電は、将来のことまで考えれば「あって損はしない」が、新築時のコストの掛け方は人それぞれ

 

YUIの建物は、標準的にZEHをクリアする仕様になっているため、デザインだけでなく性能面も安心してご相談ください

 

 

1. 富山県は全域、太陽光発電なしでZEH

そもそも、ZEHとは

出典:朝日新聞デジタル

 

ZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)とは、元々断熱性能や省エネ性能が高く、さらに太陽光発電の発電分で、年間で使うエネルギーを帳消しにする住宅のことを指します。

 

しかし、結論から申し上げると、なんと ” 富山県では ” 太陽光発電システムがなくても「ZEHとして認定」されます。

 

その理由や条件、メリットなどを見ていきましょう。

 

1-1. ZEH Oriented(ゼッチ オリエンティッド)とは

太陽光なしでもZEH扱いになるZEH Oriented(ゼッチ オリエンティッド)

出典:幸せなエコライフよくわかる住宅の省エネルギー基準

 

ZEHと言っても、太陽光発電がないZEHは「ZEH Oriented(ゼッチ オリエンティッド)」と言います。

 

ZEH住宅の1つではありますが、多雪地域や首都圏の都市部など、太陽光発電の効果が他の地域より少ないエリアへの緩和措置として、太陽光発電無しでもZEHとして認定する制度です。

 

断熱性能や省エネ性の基準は、ZEHと同じ条件になっており、これらの条件は最低でもクリアしなければなりません。

 

ZEH Orientedの適用条件の中に、多雪地域(具体的には垂直積雪量が100cm以上)となっており、富山県は全域が垂直積雪量100cm以上に当てはまるため、断熱・省エネの基準はクリアしつつも、太陽光発電がなくてもZEH同等の補助金対象になり得ます。

 

1-2. 補助金額は通常のZEHと同じ

太陽光なしのZEH OrientedはZEHと同じ扱い

2023年度では、新築向けの補助金として、「こどもエコすまい支援事業」そして「ZEN支援事業」の大きく2つがあります。

 

いずれの補助金も、国(経済産業省・環境省・国交省)が主導して取り組んでいる補助金ですが、太陽光発電が付いているZEHでも、太陽光発電がないZEH Orientedでも補助金額は変わりません。

 

ただし、このZEH Orientedは ” 富山県だから適用される条件 ” であり、他の地域にいけば太陽光発電が条件として必要※です。

 

※こどもエコすまい支援事業は、太陽光発電での創エネが必須条件ではありませんが、ZEH支援事業は一般地において、創エネが必須条件です

 

2. 太陽光発電は「あって損はしない」

ZEHで太陽光発電はあっても損はしない

このように富山県では、ZEH補助金(ZEH支援事業の場合)をもらうためだけであれば、太陽光発電システムはなくても適用対象となります。(その他、時期や省エネ性等の条件はあります)

 

そこで、みなさんが思うことは、「補助金をもらうだけであれば太陽光発電システムは要らなくても、ぶっちゃけどうなの?」というポイントです。

 

答えからお伝えすると、「あって損はしない」という表現をします。

 

今回は、実際のところどうなの?という、富山での太陽光発電システム自体の実際の有用性を紐解いていきましょう。

 

2-1. 富山でも年間を通すと「悪過ぎることはない」

富山は東京と太陽光の発電力に差がない

富山の他、北陸三県にお住まいの方であれば、冬場の曇天や雪などで発電が期待できないのでは、と思うでしょう。

 

確かに冬場の発電量は、他の地域に比べてかなり少ないです。

 

しかし、太平洋側と比べると夏場の発電量が多く、年間を通すと東京と比べても約5%程度の差しかありません

 

◆年間の想定発電量

 

富山市中心部:6,756kWh

 

東京都千代田区:7,029kWh

 

※計算元:シャープ・発電量シミュレーション

 

北陸は冬に発電量が少ない代わりに、台風などが少ない、そして太平洋側に比べると気温が高すぎない点も優位に働いていると想定されます。

 

また、上記のシャープの富山市での年間の想定発電量 6,756kWh は、オール電化住宅の約 10 ヶ月分の使用電力に相当するため、自家消費を上手く活用すれば、この高くなっている電気代の圧縮に直結します

 

2-2. 太陽光発電は高い電気代を買わないための防御策

太陽光はあくまで高い電気代を買わないための防御策

太陽光は元が取れないからやめた方がいい、ということを聞くこともあるのではないでしょうか。

 

これも結論から言うと、事実ではない可能性が高いです。

 

もちろん常に影になっている土地などではそうかも知れません。

 

しかし、一般的に太陽光発電は「元を取るためのギャンブル的なもの」ではなく、高くなっている電気代を圧縮するためのアイテムです。

 

太陽光発電は昼間に発電した電気を、冷蔵庫やエアコンなどに ” 自分で使うこと” ができます

 

これを自家消費、と言いますが、北陸電力でも昨今、オール電化契約の昼間の電気単価が高くなってきており、太陽光発電の設置により、この高い電気を買わないことができます。

 

「昼間に発電した電気を自分で使う効果」が最近では見直されてきており、昼間の電気使用量が多い方は、ぜひ導入するとよいでしょう。

 

3. YUIではZEHレベルの断熱・省エネ性で性能面も安心

YUIの断熱性の標準仕様

出典:縦横に広がる空間を楽しむ家(ZEH Oriented基準クリア)

 

YUIでは、基本的にZEHレベルをクリアする仕様を、標準的にご提案しています。

 

ただし、よくあるZEH住宅として、窓が小さい(断熱性能を高めやすい)、リビングが小さい(省エネ性を上げやすい)といった性能に寄った家ではなく、みなさんの注文住宅としてのデザインや自由設計に重きを置きつつ、性能も両立を図っています。

 

また、北陸電力の太陽光発電・第三者所有モデルも採用できるため、初期コストゼロ円で太陽光発電の導入も可能となっていますので、建売のようなZEHでは満足できない方も、お気軽にご相談ください。

 

3-1. 永楽町モデル( ZEH Oriented 仕様)

ZEH Oriented 仕様のモデルハウスを公開中

2023年7月からは、窓が大きくても、吹き抜けが大きくてもZEH基準の断熱性・省エネ性をクリアできているモデルハウスが公開されました。

 

フリープランでもZEHを達成することは可能となっており、こどもエコすまい支援事業など、補助金の活用も合わせてお気軽にご相談ください。

 

4. まとめ

このように、富山県では太陽光発電はなくても、ZEH補助金の適用にはなりつつも、予算やみなさんの考え方次第で、太陽光発電の設置はしても損はないでしょう。

 

YUIでは、立地や屋根形状などを考慮して設計させていただきますので、土地探しなどからご相談を承ることができます。

 

気になった方は、モデルハウスの見学会などにお気軽にお越しください。

 

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