1. 照明で失敗しないための基本の ” アレコレ ”
奥が深い世界と言われる照明ですが、まずは基本的なポイントを紹介します。
1-1. 照明の色
照明には白っぽい色から、オレンジっぽい色まで様々な色があり、色温度という名称で表現されます。
電球色はオレンジ色に近い色合いをしており、あたたかみを感じることができる色として一般的には暖色とも言われます。
一方で、昼光色もしくは寒色とも言われる照明は、青白い色合いをしており、暖色に比べて明るさを感じられる色です。
どちらが良い・悪いではなく、適材適所に設計することが大事なポイントです。
寝室などの落ち着きたい部屋には暖色、明るさを確保したい書斎やリビングなどには寒色の照明を使うことが一般的ですが、インテリアや部屋全体のコーディネート次第でフレキシブルに変更しています。
1-2. 照明の種類
|
種類 |
特徴 |
1 |
シャンデリア |
装飾性が高い華やかな照明 |
2 |
シーリングファン付ライト |
部屋の上下温度差を緩和するためのファンが付いた照明 |
3 |
シーリングライト |
天井に取り付ける部屋全体を照らす照明 |
4 |
ペンダントライト |
テーブルの上などに吊り下げる形で取り付ける照明 |
5 |
ブラケットライト |
壁などの垂直面に取り付ける照明 |
6 |
スタンドライト |
家具のような形で、部屋に置くタイプの照明 |
7 |
フットライト |
足元を照らす照明で、廊下や階段などに採用される |
8 |
スポットライト |
照らす方向を変えることができる照明 |
9 |
ダウンライト |
天井に埋め込む形で設置する照明 |
10 |
エクステリアライト |
玄関や庭に設置する照明 |
11 |
ライティングダクトレール |
プラグタイプの器具で、自在に配置変更できる照明 |
12 |
間接照明 |
光源が直接見えにくくして壁面や天井を照らす照明 |
照明には上記のように、種類が豊富にあります。
一般的には、LDKなどにフロアの明るさを確保するダウンライト、キッチンやダイニングなどに向きを変えられるスポットライト、子供部屋などにシーリングライトが使われることが多いです。
間接照明も、このような照明の種類の1つであり、「正解のない世界」と言えます。
これらの照明計画も、インテリアテイスト・目的・使い勝手・コストなどを総合的に考えて適材適所に配置することが大事です。
特に人気の間接照明は、こちらの記事でも詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
住まいの価値を高める照明のポイントと、こだわりの施工事例
1-3. 調色と調光
LED照明は、調色(暖色~寒色へ自由に変更)・調光(光の強弱を調整)がしやすい照明でもあります。
部屋の雰囲気をパッと変えたい方、もしくは寝室などで光を落としてくつろぎたい方におすすめです。
これらの調色があることで、朝食のときは明るい色で目覚めをスッキリさせたり、夕飯時には暖色の照明でゆっくりと食事を楽しむ、といったシーンごとの切り替えが可能となります。
ただ一々照明器具を調整して、実際は面倒でやらないのでは…?と思う方も多いのではないでしょうか。
そういう方には、スイッチをひとまとめにするコントローラーもあり、シーンに応じた色・照度を記憶させておくと便利です。
1-4. センサー等の機能
廊下やトイレなどによく使われるセンサー付き照明です。
使用頻度の割には、スイッチの位置がどうしても使いにくくなる廊下では、センサーを活用した照明を導入することでスイッチ位置や使い勝手のストレスが解決できます。
ただ、トイレでセンサー照明が消えて真っ暗になったことはありませんか?
公共のトイレの場合、センサーの反応から短時間で消灯する設定になっていることもありますが、ご自宅で入れる場合はその時間設定を変更できるため、使用状況に合わせて変更可能です。
1-5. 壁や天井・インテリアとの調和性
特に間接照明では、壁をどう演出するか?がおしゃれポイントでもあります。
間接照明は現場での ” 納まり ” でも見え方が左右されてくるため、照明にこだわりたい方はデザイン性に優れた住宅会社とコーディネートをすすめていきましょう。
また一方、ペンダントライトなどはキッチンのワンポイントになりますが、気分によっても変更ができる点はいいですよね。
定期的に新しい照明を導入してみたい方などは、スポット・ペンダント・スタンドなどの形態を組み合わせてもおもしろいでしょう。
照明はメーカー品から一般の市販品に至るまで、把握できないぐらいの種類があります。
YUIでも当社からのおすすめ品以外で、お施主様の方からご指定いただくことや、持ち込みをされる方も多くおり、自由自在にアレンジ可能です。