家づくりコラム

2023.04.07

コラム住まいの価値を高める照明のポイントと、こだわりの施工事例

間接照明を中心として、住まいの価値を左右する照明設計。奥が深くて難しいポイントでもありますが、新築でも特に注文住宅での失敗・後悔しないために知っておくべきポイントを紹介します。照明設計にこだわった結の施工事例も同時に案内していきます。

 

照明は空間を明るくさせる為だけではなく、心地良さをつくる要素でもあります。

 

YUIでは間取りプランだけでなく、ライティングプランにもこだわった住まいづくりをご提案していますが、今回は照明にまつわる設計のポイントやこだわりの施工事例を紹介します。

 

おしゃれな新築にしたい方であれば、照明設計はもっともこだわった方がいいポイントです。

 

それでは、早速今回の記事の要点から見ていきましょう。

 

 

・間接照明は、生活の中で直接光源が見えないようにしている照明設計のこと

 

・照明器具自体をインテリアのアクセントにする場合もあれば、間接照明で陰影を創り出す場合もあり、バランスを考えながら使うため方程式のような正解はない

 

・【寝室】リラックスできる空間を創るなら、ベッドから光源が見えないような設計

 

・【リビング】ダウンライトなども均等に配置するのではなく、適切な場所に程よく分散させることで、くつろぎと明るさの両方が確保できる

 

・照明設計には、ライティングコーディネーターなど、ある程度専門的な知識と設計力が必要になる

 

 

1. 間接照明と直接照明

まずは、基本のポイントである照明の方式を紹介していきます。

 

1-1. 間接照明の特徴

注文住宅の印象を左右する間接照明の特徴

出典:インナーガレージのある平屋

 

間接照明とは、照明器具の光を直接あてるのではなく、天井や壁などに光をあてて照らす照明方式です。

 

天井を掘り上げたり、光源が直接目に入らない照明を指します。

 

専門的な用語では、コーブ照明(天井に光を当てる)やコーニス照明(壁面に光を当てる)と、光を当てる方向によって使い分けて言われることもあります。

 

そして、間接照明のメリットは空間全体をやわらかい明るさで照らしてくれることで、高級感も出しやすく人気が高い照明方式です。

 

立体的な壁材に光をあてて、陰影を際立たせる効果もあったり、寝室などに落ち着いた雰囲気を出したりする目的にも使います。

 

1-2. 直接照明の特徴

注文住宅の印象を左右する直接照明の特徴

出典:自然体で暮らす家

 

一方、直接照明とは一般的なシーリングライトやダウンライトなど、空間を直接照らす照明方式です。

 

一般的な照明器具であれば、間接照明より安価で設計でき、建築費用全体としても抑えることができます。(照明器具の値段はピンキリ)

 

また間接照明との違いとしては、ペンダントライトやシーリングライトは模様替えで変更できる点も特徴の1つです。

 

間接照明は照明器具自体を隠す手法ですが、ペンダントライトなどは照明器具自体をインテリアのワンポイントにでき、選ぶ楽しさがあることが良い点です。

 

2. 照明の設計での知っておきたいポイント

難しく奥が深い照明設計ですが、みなさんが住宅会社を選ぶとき、または間取りなどを考える時に知っておくとよいポイント3つをご紹介します。

 

2-1. 創りたい空間から考える

照明の設計は創りたい空間から考える

出典:開放的で美しいデザインの家

 

その部屋のインテリア・雰囲気・使用目的も考えたうえで、照明方式・色・光の強さなどをコーディネートしていきますが、まずは「どんな空間を創りたいか」を考えていきましょう

 

LDKであれば、明るい部屋にしたいのか?もしくは落ち着いた空間にしたいのか?など、選択肢は様々です。

 

分かりやすい例では、寝室は多くの方が「リラックスできる空間」にしたいと考える方が多いでしょう。

 

光が直接目に入ると疲れる・寝つきが悪くなるため、照明の使い方は非常に重要です。

 

リラックスした空間が創れるよう、部屋における照明の ” 重心 ” を落としたり、ピンポイントで照明を設置したり、全体設計から創っていきます

 

2-2. 建築全体とのバランス感

照明は建物全体とのバランス感が大事

出典:暮らしの表情を楽しめる家

 

間接照明はステキですが、なんでもかんでも間接照明にしたらいいわけではありません。

 

手元の明るさを確保する場合は、ダウンライトなどの方が効果的であったり、間接照明だけになるとシンプルすぎる空間になる可能性もあります。

 

また、照明は位置のバランスを考える必要があります

 

例えば間隔を統一する、左右のバランスを整えるといったことだけでなく、天井を見上げた時の「スッキリ感」も大事です。

 

ダウンライトは部屋に対して均等に配置すればいいわけではなく、家具の位置、その場所で何をするか?を考えて設計しなければデザインを際立たせることはできず、YUIでは照明の種類や天井の見え方も考えています。

 

2-3. コーディネーターで左右される 

照明はコーディネーターによって左右される

出典:YUI・富山市内・施工事例

 

同じ照明器具を使っても、配置やコーディネートの仕方で見え方も大きく異なります。

 

上図の施工事例ではリビングの1箇所に間接照明と、スポット的にダウンライトをまとめて天井面がごちゃごちゃしないように配慮しています。

 

また、ペンダントライトの金具(天井に付ける器具)を目立たせないよう、照明レール全体を掘り込みで隠しています。

 

天井掘り込みの中にダウンライトも埋め込んでおり、キッチンダイニングの天井をスッキリさせています。

 

しかし残念ながら、これらを自分でコーディネートするのは難しく、住宅会社側の力量に左右されます

 

照明計画をしっかり考えて注文住宅を建てたい場合、施工事例から見極めるしかありません。

 

なお、YUIにはライティングコーディネーター資格を取得した設計士がおり、当たり前のように照明設計も間取りと一緒に考えていますので、照明にこだわりたい方もぜひご相談ください。

 

3. YUIの照明プランニング事例

それでは、具体的に照明プランニングの事例紹介を3つとりあげていきます。

 

インスタグラムでも特集を組んでいますので、気になった方はこちらもチェックしてみてください。→【間接照明 特集】

 

3-1. リビング・間接照明

結のリビング間接照明の事例

出典:パノラマの景色が広がる家

 

リビングのテレビボード裏から間接照明で照らして、ラグジュアリー感を創った事例です。

 

部屋のワンポイントである、ブラック色のコントラストで空間全体を引き締めていますが、間接照明によって一層際立たせる効果を創り出しています。

 

また、照明設計でご紹介した手法でもある、天井をスッキリ魅せるためダウンライトは一ヵ所に集中させています。

 

リビングテーブルを中心に明るさを確保すると共に、空間全体にもスタイリッシュな印象を出しています。

 

暗くならないかな?と不安になる方もいると思いますが、照度は確保した上で「引き算の美学」を設計で演出しています。

 

3-2. キッチン収納・照明

結のキッチン収納での照明の事例 キッチン収納の照明

出典:素材を楽しむガレージハウス

 

キッチン背面のオープン収納に間接照明を導入し、キッチン前はスタイリッシュな照明器具を採用しています。

 

シルバーのペンダントと、インテリア全体が調和しており家全体もスタイリッシュモダンに統一感のあるデザインで設計しています。

 

背面収納の間接照明は、棚のグラスなどを際立たせる効果を創っており、まさに ” バーのような雰囲気 ” を意識しています。

 

また天井面のダウンライトは必要最低限としており、全体最適もYUIでは計算しています。

 

4. まとめ

照明は器具以外の要素で左右される

出典:ストレスフリーで創造性豊かな住まい

 

照明は単純に、その方法や照明器具を取り入れただけでは成り立ちません

 

間接照明と直接照明を組み合わせて、全体をインテリアを創り上げていくため、コレを使えばおしゃれになる、という正解がないのが難しい点でもあります。

 

今度、モデルハウスを見学する機会があれば、このような照明設計についても聞いてみるとよいでしょう。

 

YUIでは、モデルハウスも担当しているコーディネーター・設計士が担当し、あなたの理想に合った照明計画とともに家づくりをお手伝いしますので、気になった方はお気軽にモデルハウスのご予約・ご相談ください。

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