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2023.04.14
家は長く住み続けるものであるからこそ、気に入ったデザインと共に健康的に住まえる設計でなければなりません。今回は健康的に長く住める設計を紹介します。高断熱や快適な温熱環境を創り出すためのポイントや、ヒートショックにならないためのコツまで。
今回は「健康」という観点で、家づくりにおいて考えておくとよいもの、または取り入れておくとよい設備などを紹介します。
家は建てて終わりではなく、ずっと住み続けるもので、長い間健康で暮らしたいですよね。
今回はデザイン的に満足いく家で、心が満足するだけでなく、体も健康になる家づくりの秘訣をみていきます。
それでは、まず今回の記事の要点です。
・断熱は健康寿命を伸ばすことに影響する(ZEHレベル以上の断熱性能がおすすめ)
・床暖房は寒くなりがちな足元から部屋を均一に暖めるのに適しており、高断熱との相乗効果が期待できる
・花粉症や鼻炎の方は、フィルター付きのダクト式第一種換気がおすすめ
・YUIではデザインはもとより、健康面に配慮した設計も可能
まず高断熱な家は、家の中の温度差が少なくなり、身体への負担が少ないことが様々な研究でもわかっています。
上図のように、各疾患の確率などが下がったりする研究もあり、家の温熱環境と健康で住める寿命と相関があります。
その中でも代表的な話がヒートショックです。
ヒートショックとは、身体が受ける温度差によって血圧が急激に上下することで心筋梗塞や脳卒中に至る事象のことです。
日本医師会のデータによれば、年間で約1.4万人がヒートショックで亡くなっており、2021年のコロナを原因とした死亡者数(約1.6万人)と近似値になっています。
寒い脱衣室で血管が収縮し血圧が上昇、お風呂に入って血圧が低下、さらに寒い脱衣室に戻って血圧が上昇という繰り返しで心臓などに大きな負担がかかります。
また、お風呂だけでなくトイレでもヒートショックは起こっており、用を足す際の力みによる血圧変化も相まって寒いトイレで倒れる方もいます。
ヒートショックは、ホールや洗面脱衣室などの非居室エリアが寒いと発生しやすくなるため、できるだけ家中の温度差を少なくする設計が大事です。
ヒートショックは寒い北海道で多いと思われがちですが、意外と本州で多く昔の家の断熱性能の低さがよく指摘されています。
今、国ではZEH基準として従来の基準より高いレベルの断熱性能を標準的なレベルとしつつあります。
YUIでもZEHレベル以上の断熱性能をおすすめしていますが、これも体感での温度差や健康的に長く生活できる可能性を高めるための設計としてご提案しています。
YUIでも人気のある床暖房ですが、冬季に足元が暖かいのは快適ですよね。
昔は頭寒足熱といって、足元を暖めることが身体にいいとされてきましたが、昨今では諸説あります。
ここでは床面積の効果として、下から暖める温熱環境上のメリットについて紹介していきます。
夏場に2階に上がっていくと、1階に比べてかなり暑いと感じたことはありませんか?
2階の方が直射日光による熱を受けやすいだけでなく、温かい空気は上にあがっていき、冷たい空気は下に下がっていく性質があります。
そのため、冬場も同じようにせっかく温めた空気が上がっていってしまい、床面に近づくにつれて温度が下がってしまいます。
床暖房の場合、冷たくなりがちな床面から温めていくため、部屋の温度が均一になりやすい特徴があります。
また、断熱性をZEH以上にすれば、床暖房で足元を暖かくするのと相まって、部屋の上下温度をより一層均一に、そして保ちやすくなり非居室との温度差も少なくできます。
ここまでは温度の話でしたが、今度は空気の話です。
家の空気は換気に大きな影響を受けますが、換気扇にも色々なタイプがあります。
1種換気と呼ばれる換気方式は、換気扇で給気も排気も行う方式でしっかり換気ができます。
またフィルターがあるタイプであれば、花粉のような微粒子を取り除いて室内に新鮮な空気を入れることができますので花粉症に悩まれている方にもオススメの方式です。
また、このような集中換気をするタイプは、熱交換型になっていることが多く、夏や冬は室内の熱を有効的に使って換気ができることから省エネにもつながるので、より家の中の空気質を均一化させることができます。
これらの換気機器は花粉症を治すわけではありませんが、室外にいる時に比べて、症状が軽減される方もおり、気になる方は導入を検討してみるとよいでしょう。
これらの換気機器を少し詳しくご紹介します。
換気機器を屋根裏や基礎下などに入れて、集中的に部屋の換気を行うタイプが多く、花粉などを取って部屋に給気してくれます。
機器にもよりますが、小さな虫などをキャッチするフィルター、花粉やPM2.5などの細かい微粒子をキャッチするフィルターなど、何層にも分かれてフィルターが搭載されているタイプが多いです。
メーカーはローヤル電気・パナソニック・協立エアテックなど様々ですが、YUIでは特にメーカーの縛りなどはなく、ご要望や設計次第でベストなものを都度ご提案しています。
それでは、YUIの施行事例の中でも、紹介した床暖房や換気機器を導入している事例をみていきましょう。
床暖房が入っているモデルハウスになります。
リビングに大きな吹き抜けがあることから、特に冬場の温度差や、足元からの温かさを重視して床暖房を採用されました。
こちらのモデルハウスは断熱性能もZEHレベルになっており、均一な暖かさが体感できる仕様になっています。
2例目は、集中換気システムを導入した事例です。
特にお施主様が花粉症であったことから、導入を決められました。
また、バーのような雰囲気でスタイリッシュなデザインで仕上げていますが、集中換気のよいポイントは壁に給気穴がないことでもあります。
しかしデザインとして野暮ったくなってしまう壁につく給気穴がなく、デザイン的にもスッキリさせることができるのと同時にしっかりと換気もできます。
花粉症の話には触れていませんが、こちらを建築されたお施主様のエピソードも紹介していますので、施行事例が気になった方はこちらも合わせてご覧ください。
結の注文住宅|施主様インタビュー♯02【射水市N様邸】
室内温度や空気質が健康に与える影響は小さくなく、長く住まえる設計であるからこそ、一定の対策を新築時にしておきたいものです。
結ではデザイン性を大事にしつつも、このような健康的・性能的な視点も考えた家づくりができます。
ZEH以上の高断熱と床暖房や換気システムを組み合わせれば、四季に応じた室内の温熱環境をコントロールしやすくなり、健康寿命を伸ばすことに繋がるでしょう。
(23年4月時点では)見学可能なモデルハウスは、床暖房の事例で紹介した下飯野モデルハウスとなっており、気になった方はぜひお気軽に見学にお越しください。
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