2024.06.14
だれでも新築はおしゃれに仕上げたいものですよね。しかし、おしゃれな家とは一体どんな家なのか?という疑問から、おしゃれな家を紐解いていきます。おしゃれはファッションと似ているところがあり、引き算のコーディネートと、そのコツもお伝えします。
新築でも特に注文住宅を検討している方であれば、だれでもおしゃれな家にしたい、と思うのではないでしょうか。
しかし、そもそも「おしゃれな家」ってどんな家なんでしょうか。
今回は、YUIが考える一般的におしゃれとされる家の定義や、コーディネートのときに意識しておくとよいことを紹介していきます。
それでは今回の記事の要点からみていきましょう。
・おしゃれとは一言に凝縮すると「センス」と考えていますが、重要なポイントは「引き算」
・注文住宅でも、思い切って住宅会社側にある程度 “ おまかせ ” することで、おしゃれに見えるコーディネートに仕上げてくれやすい
・綺麗にみえる建築には、3つの要素が共通していることが多いです(3つのポイントは本文中で)
・SNSやホームページの事例写真を見ているのもよいですが、気になった会社は実際に見学に行くことがおすすめです
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1. おしゃれな家にするためには
出典:ゆとりの暮らしに辿りつく家
まず「おしゃれな家」とは?という問いに対して、人それぞれの価値観や好みで、想像する「おしゃれな家」は違うでしょう。
ここで思い浮かぶ家の雰囲気は、個々で全然違うことと、これも正解がない世界のため、これがおしゃれ、これはおしゃれではない、と優劣を決めつけることはできません。
しかし、施工事例などをパッと見たとき「おしゃれな家だな」と感じることがあると思いますが、その共通項は何でしょうか?
結論から申し上げれば、「上手に引き算のコーディネートがされている家」であることが多いです。
1-1. おしゃれの引き算とは?
多くのインテリア・エクステリアスタイルに共通しているポイントは、洋服と一緒で主張しすぎないコーディネートではないでしょうか。
ファッションも、流行りを詰め込みすぎていてもダサくなることがありますよね。
あれもこれも盛り込み過ぎない、という点が非常に難しいところです。
最終的には “ センス ” の問題になってくるのですが、一生に一度かどうか?の新築の際には、気合が入ってインスタで見た流行りを取り入れたくなる気持ちもよく分かります。
しかし、全部入れ込むとごちゃつくモトになるため、何が見せたいかのポイントのみを抑えていくことが大事です。
コーディネートはまさに「引き算」で洗練されていく、と言えます。
1-2. お金をかければおしゃれになるわけでもない
多くの方が一生に一度の経験となる家づくりなので、失敗したくない気持ちはわかりつつも、ちょっと力を抜いて考えていきましょう。
一般的に、高い素材=おしゃれになる、と想像しがちですが、実はそうとも限りません。
確かに単価の高い床材やキッチンなどは、かっこいいものが多いです。
しかし、こちらも組み合わせが問題になってくるため、せっかく価格の高い素材を活かせるかどうか?はコーディネート次第です。
高い素材を使えば必ずしも高級感が出るわけでもない点が、建築のおもしろいところであり、みなさんを悩ませるポイントでもあります。
1-3. 最終的に「おまかせ」がうまくいく場合も
家づくりで一番楽しい時間であると共に、多くの方がコーディネートの打合せの段階になると非常に悩まれています。
最終的に「なにがいいのか分からなくなってきた」という言葉は、コーディネーターがよく聞く言葉でもあります。
当社でも、みなさんのご要望に合う素材や商品がないか、時間をかけて探すことがありますが、あれこれ考えるよりプロに任せる方がうまくいくことも多いです。
経験値が高い設計士にまかせた方が、あれもこれも詰め込み過ぎないコーディネートに仕上げていくため、理想の雰囲気やスタイルだけ伝えて、そこから外れていかないよう調整していくこともよいでしょう。
第三者かつプロである、設計士・コーディネーターをどこまで信頼できるか、にもよりますが、悩んでいる方は希望のスタイルを伝えて、最後は思い切って「おまかせ」にしてみてはどうでしょうか?
2. 「綺麗な建築」に共通する3つのポイント
出典:プライベートテラス広がるモダンハウス
続いて、おしゃれかどうかは主観で異なる部分も多いですが、綺麗に見える建築に共通している3つの項目があります。
その3つのポイントを紹介していきます。
なお、この3つの要素は住宅会社側のコーディネート力でも大きく左右されます。
言い換えると、みなさんが一般的に “ 注文 ” する部分でないものもありますので、住宅会社側がこのような点に気を付けてコーディネートしているのか?という視点でも見てもらえるとよいでしょう。
2-1. ラインを揃える
出典:縦横に広がる空間を楽しむ家
住宅建築では、いろいろな「ライン」があります。
天井と壁の取り合いの部分、窓の枠、幅木(壁の一番下にある枠材)など、部材としての「ライン」、そして出隅・入隅と呼ばれる出っ張りや窪みも一種の「ライン」です。
建築の中には、このように様々なラインがうまれてきますが、このラインを整えることが綺麗な建築に見えるポイントです。
また不要なラインを消していくことも大事になってきますが、ここは住宅会社側が気を利かせてスマートに見えるよう調整してくれるかどうか?が非常にキーポイントになります。
一般の方で、例えば幅木の厚みを何mmのタイプを使って…という方はほとんどいません。
しかし、ご自身の家を綺麗に仕上げていこうと思うと、住宅会社側の「標準的な仕様」でどこまで洗練されたこだわりを持っているのか、が左右してきます。
2-2. 色を使い過ぎない
出典:子供と楽しむ暮らしのある家
自分でコーディネートを考えていると陥りがちなポイントですが、色を使い過ぎないことはインテリア、エクステリア共通して言えるコーディネートの大原則です。
特にインテリアでは、3色までにするとバランスが良いとされています。
その3色で使う比率も、よく「7:2:1」の黄金比と呼ばれることもありますが、これも仕上げていきたいインテリアスタイルによっても若干変わってくるため、その家ごとに調整していくことが大事です。
建築では、その空間の中に入った時のたたずまい、見え方、感じ方なども含めて、総合的にコーディネートしていくことで、おしゃれな家に近づいていくと言えるでしょう。
2-3. 空間重心の使い方
出典:暮らしの表情を楽しめる家
3つ目は「空間の重心」です。
空間の重心とは、家具などを低いものにすることで、空間全体の視点が下の方にいきやすく、天井など上部が空いてくる様子をあらわします。
同じ面積の空間でも、この重心が低いことで広く見えたり、高級感が出たりします。
天井高さをアップすると開放感が出るだけでなく、空間の重心が落ちやすいため高級感も同時に創り出すことができます。
この空間の重心と、窓などの「視線の抜け」との組み合わせによって、開放感もある綺麗な建築に仕上げやすいです。
3. YUIの事例
3-1. 借景のある2階リビングの家
出典:借景のある2階リビングの家
1つ目は、春になると河辺に咲く桜が美しい施工事例です。
2階にリビングがあることもあり、四季によって色とりどりの景色が楽しめる事例になっています。
この景色を十分に活かすため、隣地や道路からの視線が部屋の中に入らないように設計している点が、この家の最大のポイントとも言えます。
外の桜を借りて、おしゃれさをアップさせているのですが、外の景色を十分に活かすための設計上の工夫が詰まっています。
また、室内の床面とバルコニーの床面の高さを合わせ、色合いも似せていることから、床のラインが続いているかのような錯覚で空間全体を大きく見せる効果も見どころです。
3-2. 静かな時が流れるアトリエハウス
出典:静かな時が流れるアトリエハウス
2つ目の事例は、ホワイトとグレーでまとめた家です。
シンプルかつ生活感の見えない感じで、施工事例の中での人気が高い家ですが、色を使い過ぎていないことで、生まれる落ち着きがあります。
さらに壁・天井をホワイトで統一しているからこそ、天井が高く見え、空間の重心も相対的に低くなっています。
まさにアートを飾っても、家全体を作品にしてくれるアトリエのような家です。
4. まとめ
おしゃれな家とは?というポイントを今回は深堀してきました。
おしゃれは人それぞれで正解があるものではありませんが、多くの人にとって心地よいデザインには、紹介したような共通項があります。
力み過ぎてしまうと、どうしても盛り盛りになってしまいがちです。
少し方の力を抜きながら、今回の記事の内容を参考に家づくりをすすめてみてください。
施工事例などが気になった方は、お気軽にモデルハウスのご見学へお越しください。
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