家づくりコラム

2024.06.07

コラム二世帯住宅展示場の細かすぎる解説。デザインへのこだわりを紹介

富山市内に24年、新たにオープンした二世帯展示場を細かくフォーカスしながら解説していきます。ホテルライクな家を目指す方は必見の内容になっています。デザイン性を高めるためのポイントや、最終的に何をどう選べばいいのか?までわかりやすく解説。

 

今回は、富山市八日町の二世帯展示場をピックアップして、細かすぎる見どころの紹介をしていきます。

 

部屋の大きさ等の解説ではなく、キレイに見えるための建築の工夫や、設計上のこだわりを公開しています。

 

デザイン性が高い新築を目指している方に参考になる記事になっています。

 

それでは、まず今回の記事の要点からみていきましょう。

 

 

 

・八日町の家のコンセプトは「ホテルライクなデザイン性」

 

・キレイな建築ではラインが整っていることや、空間ノイズが少ないといったポイントがある

 

・机上の設計上だけで成り立つわけではなく、施工管理などがしっかりしていないと、余計に粗が目立つようになるため現場見学会などでその辺りを見極める

 

注文できる範囲には限界があり、注文しようがない部分まで調整・コーディネートしてくれるような会社を選ぶことが、デザイン性を高める近道

 

 

1. コンセプトは「ホテルライク」

ホテルライクな2世帯住宅のリビング

八日町の家は、1・2階の上下で分離されている2世帯住宅になっています。

 

写真は1階部分になっていますが、1・2階いずれもホワイト・ブラック・グレーなどモノトーンをベースにしたスタイルになっています。

 

しかしホテルライクの雰囲気は色使いだけでなく、この建物での一番の見どころでもあるインナーバルコニーとの「連続性」です。

 

内装の床面の素材・色・質感を、外部のタイルとできるだけ合う素材にしていることで、まるでリビングが外まで広がっているかのような錯覚を生み出します。

 

床面積を広げてしまうと建築コストにも影響しますが、このような見せ方で空間を広く見せるとともに、「ホテルライク」の演出の1つにもなっています。

 

1-1. FLをできるだけ合わせる

ホテルライクなインナーバルコニー

FLとはFloor Level(フロアレベル)の略称(もしくはフロアーラインと呼ぶこともある)で、仕上げの床の上面の位置を表します。

 

この写真では1階の床面の高さを指しますが、インナーバルコニーの床面の高さと、ほぼピッタリになるように調整しています。

 

この高さをほとんど合わせることで、リビングが外まで広がっているような見え方になります

 

また、同時にカーテンを常に閉め切ってしまうような設計の場合、この高さや素材感を合わせている意味も半減してしまいますが、八日町の家は外部からの視線をしっかりカットできる構造になっています。

 

そのため、「カーテンレス」でも外からの視線を気にすることなく、空間の広がりを楽しむことができます

 

2. YUIの建築は「ライン」にこだわる

ホテルライクなリビングとバルコニーの連続性

ここからがYUIの真髄とも言える徹底したこだわりポイントです。

 

先ほど解説した床面の高さを合わせるところまでは、一般的な住宅会社でもやっているところではないでしょうか。

 

YUIの場合は、さらにキレイに見えるポイントとして、外部と内部のタイルの目地を合わせるように調整をしています。

 

このあたりも、展示場だからやるというわけではなく、連続性を意識した空間の場合によく行う手法です。

 

建築では、このような1つ1つのラインを整えていくことにより、洗練された空間に仕上がっていくため、このような点にもこだわりを持って設計・建築を行っています。

 

2-1. 枠のラインは非常に重要な要素

ホテルライクなシャープな印象のドア枠

室内空間を洗練させるために、ドアの枠1つを切り取っても見付(ここではドアの枠材の厚みのこと)をあえて細くしています。

 

床と壁の取り合い部分にある巾木と呼ばれる造作部材も、できるだけ薄いものを使用している。

 

細くすることでより一層シャープな印象が生まれるため、ホテルライクな家では欠かせないテクニックの1つでもあります。

 

しかし一方で、細い枠を使うことで施工性は悪くなります。

 

大工さんの納め方、さらに施工管理が行き届いていないと、余計に粗が目立ちやすくなる側面があります。

 

そのため設計だけでなく、施工管理も一気通貫している会社であることが大事と言えます。

 

本来は、このような丁寧な仕事が行き届いているかどうか?を現場見学会や展示場で見るとよいのですが、正直家づくりを検討する数年で「目を肥やす」ことはなかなか難しいでしょう。

 

3. YUIの建築は「空間ノイズ」をできるだけなくす

ホテルライクなリビングを作る、空間デザイン

キレイに見える建築では、ラインを揃える・整える以外にも、空間ノイズをできるだけ減らしていくことが大事です。

 

LDKなど、特にこだわって空間デザインを創り上げていく部屋を中心に、カーテンレールを隠すような納まりにしています。

 

空間におけるノイズを減らしていくために、壁掛けTVにしたり、コンセントも最小限にすることとデザイン性も高いタイプにしたり、といった工夫を施しています。

 

さらに吹抜の部分に大きなガラスを設置し、1~2階の音を遮断すると同時に、特徴的な吹き抜けの壁がアートのようにも見えます。

 

天井、床、壁、収納といった空間すべてに関わる部分に配慮を施していきますが、コストがかかることでもあるため、予算を見ながらお施主様と調整をさせていただきます。

 

3-1. ガラスの納め方をキレイにすることでノイズレス

ホテルライクなノイズレスデザインの窓

こちらの写真は2階リビングから見える窓の1つです。

 

吹き抜けになっている部分は玄関ですが、通常であれば最近流行りの室内窓をもってくるケースも考えられるでしょう。

 

八日町の家では、枠すら取り除きガラスのみでスッキリと納めています

 

さらに吹き抜けの先には同様のFIX窓を重ねることで、ノイズレスな視線の抜けを創り出しています。

 

3-2. 納まりにこだわるべき理由

ホテルライクな空間を実現するための建築工夫

通常の建築であれば、ガラスを支えるために四方に枠を設けてくることが多いのですが、そのような納め方をしていません。

 

もちろん場合によっては、YUIでも枠を回す場合がありますが、実はこの部分は2階リビングの見せ所の1つになっています。

 

この、せっかくの見せ所で枠を回すなど野暮ったい納まりにしてしまうと、空間全体を損ねることになりかねないため、こだわっている部分になります。

 

このように、こだわるべき部分も“ 標準的な普通の仕様 ” にしてしまうと、光るべき部分が光らない原因にもなり、それらがどことなく感じる「モヤっと」につながってしまうリスクすらあります。

 

4. 細かすぎて注文しようがない?

ホテルライクな家で過ごす休日

ここまで八日町の家の細かすぎるポイントを解説してきました。

 

ただ、一般的に初めて新築を建てる方は、ここまでの細かすぎる部分を注文すること、そして出来上がりのイメージからコーディネーターへ要望するのは正直ハードルが高いでしょう。

 

そのため、これから新築を検討される方で考えるべきポイントは、「言わなくてもコーディネートしてくれる会社を選ぶこと」です。

 

4-1. 注文住宅の注文の範囲

注文住宅と言いつつも、実際に注文するのはクロスの色柄やキッチンの形・色などです。

 

巾木や枠材、先ほどのガラスの納め方といった部分まで注文される方はほとんどいらっしゃいません。

 

言い換えると、建築関係者でもない限り、「注文しようがない部分」が存在します。

 

その「注文しようがない部分」をいかに、きれいに見えるように提案してくれるか、はたまた住宅会社側で調整してくれるか、で同じように注文していても大きな差になってきます。

 

5. まとめ

ホテルライクな2世帯住宅展示場

八日町の家では、二世帯住宅を検討されている方、ホテルライクなスッキリした内装で仕上げていきたい方などにおすすめの展示場になっています。

 

また、今回ご紹介したような「細かすぎるポイント」もご覧いただけます。

 

吹き抜けの大きさや、視線の抜けはぜひ体感していただけると、写真では伝わらない部分が第6感で感じて頂けます。

 

YUIでは、当記事で紹介した富山市八日町の家を24年7月まで公開しています。

 

今回紹介したようなデザイン性をアップさせるためのポイントから、基本的な家づくりの進め方、お金の相談など幅広くご相談承っております。

 

展示期間が短いため、気になる方はぜひお早めに見学予約をなさってください。

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