家づくりコラム

2024.05.24

コラム共働き新築世帯におすすめな2世帯住宅のメリットとは?事例も紹介

富山でも多い共働き世帯に、おすすめな2世帯住宅のメリットを解説。2世帯住宅の資金面でのメリットや、2世帯住宅ならではの親子リレーローンやペアローンの違い、相続税のメリットなど2世帯住宅にまつわる知っておくべきポイントのまとめ記事です。

 

2世帯住宅を考えている方、もしくは土地や家族の事情などで2世帯にしようかどうか悩んでいる方におすすめの記事内容になっています。

 

こちらの記事では、2世帯住宅ならではのメリットや、相続税対策など少し踏み込んだ内容をわかりやすくお伝えしていきます。

 

後半では、2世帯住宅の事例も紹介していますので、最後までぜひご覧ください。

 

それでは、今回の記事の要点から見ていきましょう。

 

 

・2世帯住宅の最大のメリットは、親子世代での助け合いによる生活ができ、共働きが多い現在ではおすすめの住み方

 

・「3世代同居」(親世帯+孫がいる子世帯)の場合補助金が適用もしくは上乗せになることがあり、2世帯同居の場合は各種特典を上手に利用しましょう

 

親子リレーローンとペアローンの違いは本文内で解説

 

・相続税対策として、課税対象となる価格を最大80%減額できる制度がある

 

・YUIでの2世帯住宅の事例もピックアップして紹介

 

 

1. 親子同居での助け合い

2世帯住宅にすることで最大のメリットは、「親子の助け合いができる点」です。

 

その助け合いには、生活面および資金面の2つの観点があります。

 

1-1. 生活面の助け合い

共働き世帯にメリットがある2世帯住宅

共働きが多い富山県では、親世帯がいることでより安心して共働きがしやすい環境をつくることができます

 

特に小学校1年生を迎えるお子さんがいる家庭では、勤務先の制度内容によっては時短勤務がなくなったりする場合もあり、親世帯が家にいることで子守をしてもらえる安心感があります。

 

同居することでのストレスなどは少なからずあるでしょう。

 

しかし、お子さんの成長と親世帯とともに見守っていけるメリットは、非常に大きいと言えます。

 

また、2世帯住宅の形態別の特徴などは、こちらの記事でも詳しく紹介していますので参考になさってください。

 

注文住宅で叶える二世帯住宅 ~親世代・子世代の要望を取り入れて~

 

1-2. 資金面での助け合い

2世帯住宅にする資金面のメリット

昨今はインフレの影響が生活面だけでなく建築費用にも大きな影響を及ぼしています。

 

2世帯で建築することで、親子世帯で資金を出し合い、お互いの負担を軽減することができるメリットがあります。

 

特に子世帯側にとっては、新築予算に余裕が生まれやすい側面があり、自分たちの希望・要望を叶えやすくなります。

 

一方、水道・電気を2世帯分にするかどうか?などは2世帯住宅の形態(完全分離型・同居型)にもよりますが、光熱費の請求をまとめると割安になりやすくもあります。

 

そして一番気になる住宅ローンについては、親子ローン・ペアローンなどを利用することでお互いの世帯の経済的な負担を減らすことができます

 

下記は、2世帯での住宅ローンの特長と違いをまとめていますので、ご家族の考え方に合った方を選んでみてください。

 

参考)2世帯住宅ならではのリレーローン・ペアローンの違い

2世帯住宅ならではのローンの組みかた

親子リレーローン 親子ペアローン
契約のローン 1つ 2つ(親・子それぞれ)
返済方法 親が返し、子が引き継ぐ 親子それぞれが、それぞれの期間で返済を行う
親の年齢 親:70歳以下(民間)

※フラット35なら80歳まで

親:団信に加入できる年齢

※目安は70歳

借入期間 子の年齢を基準にする 親・子それぞれ別々の年齢を基準にする
契約内容 主債務者:親(子の場合もある)

連帯債務者:子

主債務者:親・子それぞれ

連帯債務者:親子がお互いに

収入の扱い 収入合算できる 合算せずそれぞれの収入に応じて
団信 子が加入 それぞれが加入

※親が加入できないと不成立

住宅ローン控除 適用可(持分に応じて) 適用可(借入額に対して)
登記や手数料 1つ分 2つ分

 

2世帯住宅では、親世帯の年齢や収入状況に合わせたローンがありますが、リレーローンとペアローンの大きな違いは契約が1本か2本か?です。

 

リレーローンは1つのバトンを引き継ぐように、1つの契約を親→子へ引継ぎます。

 

ペアローンは、同時に親と子それぞれで契約を結び、2世帯が同時に2つのバトンを持って走るようなイメージです。

 

上記の表を参考にメリット・デメリットなどを参考にしてください。

 

2. 補助金の上乗せがある

つづいて、2つ目のメリットである補助金です。

 

国が実施している補助金だけでなく、富山県では地域によっては自治体からの補助金もありますので、建築予定地によってはオトクな制度を利用できます。

 

2-1. 長期優良住宅化リフォーム推進事業

2世帯住宅にリフォームする際の補助金

注文住宅への建て替えではなく、大規模な改修を行う場合に適用できる可能性がある補助金です。

 

この補助金は簡単に言えば、全面的なリフォームで新築の長期優良認定住宅を満たすような性能まで高める場合に適用される補助金になっています。

 

最大で250万円の補助金がありますが、三世代同居という条件がつくと更に50万円が追加されます。

 

現在住んでいる住まいを、できるだけ残して2世帯住宅にリフォームする方におすすめの補助金です。

 

2-2. (富山県)住みよい家づくり資金融資制度

富山県で2世帯住宅にするメリット

富山県では、2世帯住宅にする場合、富山県からちょっとした応援を受けることができます。

 

住みよい家づくり資金融資制度と言って、県が住宅ローンの利子を0%にしてくれる制度です。

 

ただし注意点としては「融資額が最大500万円・償還期間が15年以内」となっている点です。

 

そのため、制度として存在はしているものの融資額および期間の制約で、実質的には2世帯同居のリフォーム、もしくは住宅ローンの “ 足し ” 程度と考えておきましょう。

 

詳細 ▶ 富山県/住みよい家づくり資金融資制度のご案内

 

2-3. 富山県 各市町村での補助金

富山県で2世帯住宅を建てるメリット

残念ながら中心部である富山市では、新築での補助制度はないものの、周辺の市町村では、自治体で優遇制度があります。

 

富山市 ※同居・リフォームのみ 「ふるさと回帰リフォーム等補助事業」

・独立し生活していた子世帯(10年以上)が親世帯と同居する場合のリフォーム費用:上限300万円(住宅リフォームにおける対象工事費の1/2)

砺波市 ※同居の場合

三世代同居の新築または建売購入:費用の10分の1補助(上限107.3万円)

増改築工事の場合:費用の10分の1補助(上限20万円)

※近居の場合

三世代同居の新築または建売購入:費用の20分の1補助(上限50万円)

増改築工事の場合:費用の20分の1補助(上限10万円)

※認可外保育園への補助

認定保育園に入園しているお子さん同様の保育料軽減措置を行う

三世代同居世帯は30%軽減

南砺市 ※同居・リフォームのみ

市街から転入し親族と同居することを前提にした改修・増築に補助:費用の5分の1補助(上限60万円)

※2024年4月時点・詳細は各自治体へお問い合わせください

 

3. 相続税対策になる

相続税対策としても有効な2世帯住宅

3つ目のメリットは、相続税対策になる点です。

親世帯が大きな土地を持っている、もしくは大きな土地に二世帯住宅を考えている方は特に利用した方がいい制度です。

 

「小規模宅地の特例」と言い、相続する土地(上限330㎡)にかかる相続税の対象となる課税価格を最大80%減額できるという制度になります。

 

以下のような条件がありますので、適用できるか否か詳細はYUIでも相談を承っております。

 

・相続前から被相続人(=故人となる親)と同居している

・相続後も10ヵ月以上(相続税の申告期限)その建物に居住すること

・相続開始時から相続税の申告期限までその土地を保有していること

※被相続人の配偶者がその宅地を相続する場合は、この限りではない

※建物に区分所有の登記がされている場合、被相続人が住んでいた部分のみが対象

 

4. YUIでの2世帯住宅の事例

 

4-1. 八日町の家(同居型・2世帯住宅)

使い勝手とデザインを両立した2世帯住宅

 

1つ目の事例は、24年5月に期間限定でオープンした「八日町の家」の紹介です。

 

玄関は1つで、1階・2階の上下で各世帯を分離している事例ですが、特徴的なポイントはインナーガレージで前面道路からの視線をカットして視線の抜けがたくさん確保された開放感抜群のリビングです。

 

4台を駐車できる大型のインナーガレージを目隠しにし、まさにカーテンを閉めずとも「どの場所でも開放感あふれる」というコンセプトを実現できる設計が特徴です。

 

また直線的な広がり感・デザインが創り出す、ホテルライクなデザインも魅力となっており、まさに使い勝手とデザインを両立した2世帯住宅となっています。

 

4-2. 中庭を囲む二世帯住宅

明るいリビングがある2世帯住宅

出典:中庭を囲む二世帯住宅

 

2つ目は玄関が1つの、同居型(水まわり設備は各々)の2世帯住宅ではあるものの、1階で各世帯を分離している事例です。

 

平屋に近いような間取りで、1階に大きなリビングと隣接する形で独立した和室があります。

 

家族が集うリビングには、高い位置に窓を設けて日差しが奥まで入り込む設計になっており、明るいリビングが魅力の事例です。

 

5. まとめ

2世帯住宅は、いずれの親世帯と同居するのかなど、家族にしか分からない事情もありますが、メリットも大きい住まい方でもあります。

 

共働きが多い富山では特に、子育て世帯の家づくりの選択肢の1つとして考えておいても損ではない2世帯住宅。

 

間取りによってストレスがないよう、設計上の工夫でも回避できることがありますので、2世帯住宅が気になっている方は、実績が豊富なYUIにご相談ください。

 

また、こちらでは他の事例も紹介していますので、ぜひご覧ください。

 

二世帯住宅 | 株式会社 YUI

 

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