家づくりコラム

2024.05.17

コラムインナーガレージ(オープンガレージ)のリアルな注意点とは

富山でも人気が高いインナーガレージ(オープンガレージ)についての注意点を解説します。シャッターの有無や費用感などに加えて、インナーガレージから直接アクセスできる勝手口を付けた方がいいのか?などインナーガレージで悩んでいる方必見の内容です。

 

富山では、家と一体化したインナーガレージ(オープンガレージ)が普遍的に人気があります。

 

そんなインナーガレージにおいて、「リアルな」注意点を解説していきます。

 

ガレージから直接室内にアクセスできた方がいい!と思いがちですが、意外な“ 落とし穴 ” などを紹介していきます。

 

それでは、まず今回の記事の要点から見ていきましょう。

 

 

・一番気を付けるべきポイントは「金額」であり、シャッターの有無でも数百万円の差が出ることもあり、金額を抑えるのであればオープンガレージがよい

 

・車庫から室内へアクセスできる・できないでプランに差が出てくるのと同時に、車庫から室内へアクセスできるパターンは動線設計が意外と難しくなる

 

・ガソリン車の場合、換気がしっかりできる換気扇を設置しておくことが必要ですが、電気自動車とインナーガレージであれば換気扇は最小限でよく充電の相性もよい

 

・雪国である富山ではインナーガレージはメリットが大きく、検討される方が多い。

 YUIでも施工実績が豊富にありますので、事例を参考にしてください

 

 

1. インナーガレージを採用する上で知っておくべき注意点

それでは、早速インナーガレージの注意点3つをみていきましょう。

 

1-1.【注意点①】カーポートに比べると建築費・税金がアップする

カーポートとインナーガレージの比較

出典:高天井のあるモダンハウス / 夫婦ふたりが心地よく暮らす平屋

 

車を置く場所を考えると、一般的には屋外にカーポートを設けるパターンが多いですが、雪国である富山ではインナーガレージも人気が高いです。

 

この2つの大きな差は、家と一体化しているかどうか?です。

 

インナーガレージの場合、家としての建築面積・施工面積が大きくなるので、居室としての坪単価よりは割安にできるものの、カーポートを設けるよりは高くなります

 

特に、シャッターを設ける場合は選ぶ種類にもよりますが、300万円ぐらい掛かることもあり、建築費が注意点としてあげられます。

 

予算次第でシャッターの有無を決めてもよいため、まずは建物全体の希望から見積をしていくとよいでしょう。

 

そして費用面のもう1つの注意点は、インナーガレージは固定資産税の課税対象になることです。

 

延べ床面積に加算されるため、固定資産税が上がる要素となり年間で数万円程度の負担増になる可能性があります。

 

1-2. 【注意点②】インナーガレージ内の勝手口の有無

インナーガレージのある家の動線についての注意点

2点目の注意点は、動線設計についてです。

 

インナーガレージがある家=ガレージから直接家の中に入ることができる、とイメージする方も多いでしょう。

 

しかし、ここも間取りプラン次第で、必ずしもガレージから直接家に入ることができるようにするかどうか?は冷静に考えた方がいい注意点になります。

 

プラン次第ではありますが、ガレージからの入口を設けると、勝手口のような入口ができるため、入口を2つ設けるプランとして難易度および制約が少し増してきます。

 

同時に、建物の床面積自体も大きくなる傾向にあるため、建物全体のコストという観点からも注意が必要と言えます。

 

防犯上の理由など、ガレージからあえて入れないようにすることも意外と多く、使い勝手だけでなく間取りプラン全体から考察していくと失敗につながりにくいでしょう。

 

こちらの記事でもガレージの形態のメリット・デメリットを解説していますので、あわせてご覧ください。

 

貴方に合ったガレージの形態は?車好きに理想のガレージのメリット

 

1-3. 【注意点③】排気ガスをしっかり排出できる換気扇を

インナーガレージのある家の注意点

インナーガレージ(特にシャッターありの場合)には、車の排気ガスを排出できる換気扇が必要になってきます。

 

そのときの換気扇ですが、小さな換気扇ではガスを排出し切ることができないため、排気ガスが “ちゃんと” 排出できる換気扇の選定が大事です。

 

 “ちゃんと” とは、静圧がしっかり取れる換気扇であり、空気をしっかり入れ替える能力がある換気扇を指します(シロッコファンを使っている天井扇、もしくは有圧扇など)

 

昨今は、電気自動車が普及し始めていますが、電気自動車であれば排気ガスの心配はなく、換気扇は最低限でよいです。

インナーガレージと電気自動車の相性

出典:日産自動車

 

むしろ200Vの電源があればガレージ内で充電もでき、電気自動車とインナーガレージの相性はよいです。

 

ちなみに電気自動車を一晩充電しておくと、約250km分※ぐらいの充電が可能なため、毎日遠出するような方でなければ、インナーガレージ+電気自動車という選択肢もよいでしょう。

 

※日産リーフの場合:200V×15A・12時間充電・電費7km/kWh

 

2. YUIでのインナーガレージ付き住宅の事例

それでは、YUIでのインナーガレージ付き住宅の事例をみていきましょう。

 

2-1. 八日町モデルハウス

インナーガレージ付き住宅の事例

2024年完成の富山市八日町に建つ新築住宅では、4台分のインナーガレージを採用しています。

 

2台ずつシャッター有無を見比べることもできますので、シャッターの有無で悩んでいる方にも見学いただくと参考になる点が多い新築住宅です。

 

こちらの事例は2世帯住宅でもあり、大きなガレージが前面道路からの視線を遮る役割も果たしており、参考になる点も多い事例です。

 

2-2. ビルトインガレージ事例(2台分+バイク)

スタイリッシュなインナーガレージのある家

大型のインナーガレージの事例

出典:薪ストーブで叶えるスローライフの家

 

2つ目の事例では、車を2台分+バイクを停めることができる大型のインナーガレージの事例です。

 

外観でのポイントは、グレーのガルバリウム鋼板の外壁と、屋根の庇を最小限におさえてスタイリッシュモダンな雰囲気を創り出しています。

 

シルバーのシャッターを閉めたときのデザインも考え、全体バランスをコーディネートしています。

 

ガレージ内部に至っては大きな容積があり、車に加えてバイクを置く場所も余裕をもって確保できています。

 

バイクも、このようなガレージがあると保管だけでなく日々のメンテナンスなどの際に便利ですよね。

 

まさに車好きにとって憧れのガレージと言えます。

 

2-3. オープンガレージ(2台分)

使い勝手の良い動線があるオープンガレージの事例

出典:ストレスフリーで創造性豊かな住まい

 

3点目はオープンガレージで車2台分の駐車スペースを確保した事例です。

 

YUIでは、モデルハウスとして活用していた事例ではありますが、こちらの事例ではガレージからの直接的なアクセスは勝手口からできるようになっています。

 

勝手口からも出入りができますが、雨に濡れずに玄関に行ける動線にもなっており、ケースバイケースに応じて使い勝手の良い動線で設計しています。

 

勝手口の有無については、ご家族ごとの優先順位や土地の形状、予算などを複合的に考慮して決めていくため「正解」はありません。

3. まとめ

インナーガレージを検討している方必見のモデルハウス    

こちらの記事が公開になる2024年5月、同時にシャッター有無が見比べられる1つ目に紹介したモデルハウスの見学が可能になっています。(公開終了は2024年7月中旬)

 

インナーガレージを採用したいと考えている方、もしくはインナーガレージでシャッターの有無を予算・デザインなどで悩んでいる方には、参考になるモデルハウスになっています。

 

実際にご来場いただいて、どちらが良いか自分の目で見てみましょう。

 

なお、今回ご紹介したインナーガレージ付き住宅以外の事例はこちらの記事でも紹介しているため、興味がある方は合わせてご覧ください。

 

ガレージを採用した結の施工実例でデザイン・機能を両立した事例5選

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