2. コンパクト住宅の良さ
そんな、会社や設計士で差が出やすいコンパクトな住宅ですが、小さいことはなにもマイナスの側面だけではありません。
コンパクトな家の良さを3つみていきましょう。
2-1. 家事がラクになる

コンパクトな故に、生活動線自体が短くなります。
同時に料理や洗濯にかかる移動が減ることで、家事の時短・効率化につながりやすいです。
また、家全体がコンパクトなので掃除にかかる時間と手間も減ります。
例えば最近、人気が高い設備としてルンバのような自動お掃除ロボットがありますが、コンパクトな家であれば1台で主要な場所をカバーできるでしょう。
2-2. 無駄を省く

昨今、必要最小限の量で、質のいいモノを所有するスタイルを指す「ミニマムリッチ」という言葉があります。
若年層だけでなく、幅広い年齢層にも広がっている価値観でもあり、家についてもこの考え方を持つ方が増えてきています。
家の大きさがコンパクトなメリットであることで、余計なコストを抑えることにつながります。
1つ目は、固定資産税を抑えることができる点です。
一般的な床面積の計算と、固定資産税が算出基準の計算は若干異なる部分があったり、その他の要素も複合的に関係してくるため、必ずしも床面積だけが左右するわけではありませんが、床面積の大きさは固定資産税に少なからず影響します。
そして2つ目は建築費用というイニシャルコストだけでなく、空間の容積が減ることで冷暖房費を中心にランニングコストの1つである光熱費を抑えやすくなります。
また、家具や家電の数を厳選しやすく、シンプルな暮らしにもなりやすくなります。
必要なものだけを持つミニマムライフを考える方にはちょうどいいのではないでしょうか。
空間における心地よさは、ちょうどいいと感じる広さと大きく関係しています。
居住空間は不思議と、延床面積の広さ=快適性の大きさとも限らない点に、賢く気づくとコンパクト住宅の真の良さが見えてきます。
2-3. 将来にわたってちょうどいい

3点目は将来性も考えた時のメリットです。
家の大きさがコンパクトであれば、外壁や屋根の塗り替えなどのメンテナンスにかかる費用も安くなります。
また、建て替えのご相談時などに、ムダな部屋が多いという話もよく聞く話でもあります。
どんなご家族も時間と共に、人数や使い方などが変化していくもの。
家をコンパクトな構成にしておくことで、老後も管理しやすい住まいになるでしょう。