家づくりコラム

2025.05.17

コラム満足度の差が出やすい!コンパクトな家の本当のメリットは?

コンパクトな家が様々な理由で増えている今、面積が少ないからこその注意ポイントを解説。小さい家は満足度に差が出やすく、住宅会社選びも慎重になった方がよいでしょう。コンパクトな家のメリットや、YUIでの施工事例も紹介しますのでぜひ参考に。

 

今回は、以前からよくピックアップしている、コンパクトな家についての特集です。

 

富山は昔から大きい家が多い県でしたが、昨今はコンパクトな家が増えています。

 

コンパクトだからこそのメリットや安定した人気の秘密を改めて紹介すると共に、後半ではYUIの施工事例から満足度を下げない工夫をお見せします。

 

それでは、今回のコラムのポイントからみていきましょう。

 

 

住宅資材の高騰が続いており、必然的にコンパクトな家になりつつあります

 

・単純に床面積を削ると、当然その分窮屈さを感じやすくなるため、コンパクトな家であるからこそ設計力の差が出やすい

 

コンパクトな家のメリットは、動線が短くなるため掃除や料理がラクになることや、固定資産税・光熱費・メンテナンス費などムダを抑えやすい

 

・コンパクトな家はミニマムな家であるからこそ、モノを持つ数を減らしたり、シンプルライフに合いやすい

 

 

1. 住宅資材高騰との葛藤(2025年版)

高騰する住宅資材

生活用品だけでなく建築費用も高騰しており、新築住宅市場としては全体的に「家を小さくすること」で対策を図っているのが現状となっています。

統計データからも、富山県を含む全国で新築着工の延べ床面積が減少してきています。

以前は37~38坪程度が平均でしたが、コロナ禍を経て30坪~32坪が平均値となってきており、昨今は30坪以下の新築も増えています。

少子化という側面もありますが、単純に床面積が減ってくると、その分「効率的な間取り」かつ「小さくなった分を何かでカバーする必要」が出てきます。

つまり、小さい家になればなるほど、設計士による差が出やすくなります。

1-1. コンパクトならではの設計手法がある

コンパクトならではの設計手法

テレビ放送で人気があった番組「ビフォーアフター」も、小さい敷地を有効活用するアイデアなどが放送での見どころでもありました。

コンパクトな家の設計では、独自の工夫や空間を立体的に考えないといけません。

単純に床面積を減らすと窮屈さを感じやすくなりますので、設計力が高い会社に頼まないと大きな失敗につながりやすいとも言えるわけです

しかも、建築の難しいポイントは、実は家の大きさを小さくしても比例してコストが下がるとは限らないところです。

建築では設計力はもちろんですが、コストとのバランスといった部分も考慮する必要があり、費用という制限がある中で考えていくため、一層設計力・提案の差が出やすいポイントでもあります。

2. コンパクト住宅の良さ

そんな、会社や設計士で差が出やすいコンパクトな住宅ですが、小さいことはなにもマイナスの側面だけではありません。

 

コンパクトな家の良さを3つみていきましょう。

 

2-1. 家事がラクになる

コンパクト住宅の良さ

コンパクトな故に、生活動線自体が短くなります

 

同時に料理や洗濯にかかる移動が減ることで、家事の時短・効率化につながりやすいです。

 

また、家全体がコンパクトなので掃除にかかる時間と手間も減ります。

 

例えば最近、人気が高い設備としてルンバのような自動お掃除ロボットがありますが、コンパクトな家であれば1台で主要な場所をカバーできるでしょう。

 

2-2. 無駄を省く

コスト削減につながるコンパクトな家

昨今、必要最小限の量で、質のいいモノを所有するスタイルを指す「ミニマムリッチ」という言葉があります。

 

若年層だけでなく、幅広い年齢層にも広がっている価値観でもあり、家についてもこの考え方を持つ方が増えてきています。

 

家の大きさがコンパクトなメリットであることで、余計なコストを抑えることにつながります。

 

1つ目は、固定資産税を抑えることができる点です。

 

一般的な床面積の計算と、固定資産税が算出基準の計算は若干異なる部分があったり、その他の要素も複合的に関係してくるため、必ずしも床面積だけが左右するわけではありませんが、床面積の大きさは固定資産税に少なからず影響します。

 

そして2つ目は建築費用というイニシャルコストだけでなく、空間の容積が減ることで冷暖房費を中心にランニングコストの1つである光熱費を抑えやすくなります

 

また、家具や家電の数を厳選しやすく、シンプルな暮らしにもなりやすくなります。

 

必要なものだけを持つミニマムライフを考える方にはちょうどいいのではないでしょうか。

 

空間における心地よさは、ちょうどいいと感じる広さと大きく関係しています。

 

居住空間は不思議と、延床面積の広さ=快適性の大きさとも限らない点に、賢く気づくとコンパクト住宅の真の良さが見えてきます。

 

2-3. 将来にわたってちょうどいい

老後も管理しやすい家

3点目は将来性も考えた時のメリットです。

 

家の大きさがコンパクトであれば、外壁や屋根の塗り替えなどのメンテナンスにかかる費用も安くなります

 

また、建て替えのご相談時などに、ムダな部屋が多いという話もよく聞く話でもあります。

 

どんなご家族も時間と共に、人数や使い方などが変化していくもの。

 

家をコンパクトな構成にしておくことで、老後も管理しやすい住まいになるでしょう。

 

3. YUIのコンパクト住宅の施工事例と解説

それでは、YUIでの建築事例の中で比較的床面積がコンパクトでも、コンパクトに感じさせない事例をピックアップしていきます。

 

3-1. 寺町モデル

コンパクトに感じさせない工夫

1例目は、富山市寺町にオープンするモデルハウスです。

 

当モデルハウスは2025年5月よりオープンしますが、リビングが9帖という大きさです。

 

しかし、隣接するテラスはクローズな空間となっており、外とのつながりを開放的に感じることができる工夫と、視線の抜けをしっかり活用して窮屈さを感じさせない設計になっています。

 

また、高天井+1段下がった掘りリビングとなっており、一層高さ方向でも広さを感じることができる点は、ぜひ来場で体感いただきたい点の1つです。

 

さらに、素材や空間の見せ方などからも創り出す上質な心地よさもあり、床面積がコンパクトな事実を感じにくくなっています。

 

3-2. 立ち止まって感じる心地よさ | 永楽町モデル

広がりを感じるコンパクトな家

出典:立ち止まって感じる心地よさ|永楽町モデル

 

2例目は、YUIの過去のモデルハウスからです。

 

延床面積では31.5坪と富山では比較的コンパクトな部類ではありますが、L字型のLDKとクローズな外部空間をリンクさせることで視覚的に空間を広げています。

開放的なリビング階段

出典:立ち止まって感じる心地よさ|永楽町モデル

 

また、開放的なリビング階段を採用するのと同時に、吹き抜けと縦方向に大きな開口を組み合わせることにより、北側からもやさしく明るい光を取り込みます。

 

富山市の中心部に近い街中に建築したこともあり、周囲の視線をカットしながら空間を広く見せる工夫が詰まったモデルハウスです。

 

YUIでは、このように外部空間との関わり方も考慮した設計を得意としています。

 

3-3. コンパクトでも充実の住まい

床面積以上に広がりを感じる間取り

出典:コンパクトでも充実の住まい

 

3例目は、約27.3坪の施工事例です。

 

こちらの事例でも、リビング内階段とスキップフロアを組み合わせることで、LDK全体を床面積以上に開放的な空間設計に仕上げています。

 

また、ファサード(家の正面となる外観のこと)からみたときに唯一見える窓は、リビングの上部に位置していますが、外から中が見えない計算がされています。

 

そのため、カーテンをしなくても開放的に使える窓となっており、リビングに光を落とすだけでなく、広さを感じる効果もある窓となっています。

 

さらに、この事例では約27坪という床面積でありながら、1階寝室にもなっており間取りもこだわられた点の1つです。

 

床面積の数値以上に、充実感が詰まった住まいとなっています。

 

4. まとめ

コンパクト住宅設計に強い住宅会社

 

 

今回は満足度の違いが出やすいコンパクト住宅の良さや、YUIでの施工事例からコンパクト住宅での設計のポイントをご紹介しました。

 

コンパクトな家では、今回のコラムで紹介したように差も出やすいことから、小さな家を考えている方はより一層、住宅会社選びは慎重に考えられることをおすすめします。

 

なお、YUIでは施工事例の1つ目で紹介した寺町モデルハウスが、2025年5月より見学可能となっています。

 

また、2025年5月~6月に限り、高天井で開放的なLDKが魅力の呉羽モデルハウスと見比べることもできます。

 

こちらの記事を公開後すぐにご覧になっている方は、タイプが異なるモデルハウスを2棟同時に見学できるチャンスです。

 

上記の期間後は、公開していない個別見学できる家をご案内させていただきますので、気になった方はぜひお気軽にお問い合わせください。

 

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