2. 30坪以下の間取りで取り入れたいポイント
それでは、30坪台の間取りを考える上での考え方をみていきましょう。
ご自身の考え方に照らし合わせながら、読みすすめてみてください。
2-1. 和室の必要性を再考
どうしても客間がないと不安、と思ったりリビングの横にゴロッとなれる部屋がほしい、と思う方も多いですが、コンパクト化を考えるのであれば必要性を再考しましょう。
単純に和室がなければ、全体の坪数をコンパクトにできます。
和室でなくとも、気軽に座れるリビングという考え方もあり、和室で何をするのか、だれがどれぐらい滞在するのか、といったことは冷静に考えましょう。
2-2. 水まわりのコンパクト化
サンルームのニーズが高い富山県ですが、乾燥機を導入してサンルームをなくしたり、洗面「室」をやめて通路の一角に洗面所を設けるといった工夫もよいでしょう。
事例写真では、洗面を建具で区切らない設計になっています。
このような場合、見えてもストレスにならない洗面のデザインも重要な要素であり、デザインによってコンパクト化を図る、と言い換えても良いでしょう。
2-3. 通路とウォークイン収納を兼用
家の設計をコンパクト化するテクニックの1つですが、通路とウォークインクローゼットを重ねるという手法です。
人によっては扉で仕切っておきたい、という方もいると思いますが、見えても良い、と割り切ると意外と良い面が見えてきます。
家事動線と適材適所の収納を組み合わせると、アクセスしやすい収納にもなり、考え方によっては「コンパクト化」と「家事動線」の一石二鳥の設計になります。
あとは新築に引っ越す際にモノを減らす、というミニマリストを意識してみるとよいでしょう。
2-4. オープン階段
箱型階段と呼ばれる階段は、1階で1坪、2階で1坪分の面積を専有してしまう反面、オープン階段はリビングなどの空間と兼用できます。
吹抜を創りたい、でも家はできるだけコンパクトに抑えたい、という方にもピッタリの手法になります。
2-5. 空間の広がりを感じられる設計
比較的コンパクトな住宅の場合、空間の広がりを感じるような工夫を盛り込まないと、「思ったより狭い」といった不満につながります。
空間の広がりには面積以外では、「天井高」「家具などの配置」「視線の抜け」の3つを上手く組み合わせるコトで、延床面積はコンパクトでも開放感のある家を創ることができます。
細かく知りたい方は、部屋を広く感じるために考えるべき3つのポイントと広く感じる事例3選 も合わせてご覧ください。