家づくりコラム

2025.05.10

コラムオシャレで機能的な玄関にするためのポイント&事例から詳しく解説

玄関は家の顔とも言われていますが、今回は玄関をオシャレにするためのコツやポイントを解説します。視線の抜けや留めの使い分け、照明など様々な要素の組み合わせが玄関での設計で重要な要素です。さらには気になるシューズクロークの扱いも事例を踏まえて解説。

 

     

 

玄関は、家のまさに「顔」の部分です。

 

この玄関に様々な工夫を施すことで、家に入ったときの第一印象が良くなり、実際に暮らし始めてからの満足感も高まります。

 

そんな大切な玄関で、どんなポイントに気を付けてコーディネートすればいいのか?

 

オシャレにするための要素などを紹介し、後半ではYUIの施工事例もみながらコーディネート別に工夫している点をお伝えします。

 

それでは早速、今回のコラムの要点から見ていきましょう。

 

 

玄関は入った瞬間に、視線の抜けがあると広く感じることができ、さらに正面に見える框の設計にもこだわるとオシャレになりやすい

 

・シューズクロークは生活感を抑えるメリットと、家全体の大きさが広がる(建築費が高くなる)デメリットのバランスを考える必要がある

 

・昨今はボックス型の収納が少なくなっており、比較的オープンな棚に靴・コートなどを収納するケースが増えている(デザインや建築コストとのバランスも考えよう)

 

コラム後半では、YUIの事例をたっぷり紹介!

 

 

1. 玄関をオシャレにするためのテクニック

玄関をオシャレにするテクニック

出典:【施工事例】木の心地よさを感じる平屋

 

家の “顔” とも言われる玄関。

 

リビングにこだわる方は多いですが、玄関のオシャレさでも家の雰囲気が変わります。

 

玄関がおしゃれにまとまっていることで、その家のインテリアなどに期待が持て、ワクワク感に大きな差が出ます

 

まずは、玄関をオシャレにするテクニックを紹介していきます。

 

なお、ここでご紹介するテクニックはあくまで例であり、目指すべきコーディネートや全体とのバランスから成り立つため、下記で紹介することが必ずしも当てはまるわけではない点を注意してみていきましょう。

 

1-1. 玄関をオシャレにするテクニック例

視線を誘導する玄関設計

出典:プライベートテラス広がるモダンハウス
・視線の抜けがあると広く感じることができる・視線の留めに、意匠的な要素やおもてなしの心を感じる要素があると良い

 (漆喰の壁、タイル、飾り棚、照明など)

・正面に見える框・付框などの設計にこだわるとオシャレになりやすい

 

玄関は視線の「抜け」と「留め」を上手く使い分けることで、オシャレになります。

 

上図のように、遠くまで視線がいくスタイルを「抜け」といい、正面に壁などを設けてその壁などを演出することを「留め」といいます。

 

留めには、照明や素材の違いなどを活用して玄関を演出するとよいでしょう。

 

場合によっては、ミラーを上手く使うことで空間の広がりを演出できる場合もありますが、上手く使わないと違和感などを創り出す原因にもなるため注意です。

 

さらに玄関は靴などが散らかりがちな場所でもありますので、どうやって綺麗に保つかや見せるかがポイントでもあります。

 

つづいては、玄関収納・シューズクロークの在り方について解説していきます。

 

2. 機能性(靴収納)とのバランス

人気の玄関クローク収納

出典:中庭を囲む二世帯住宅

 

玄関を考える時、どうしても靴や傘などの収納をどうすればいいのか?という疑問が発生します。

 

生活感を抑えることができるシューズクロークが人気ですが、生活感を抑えるメリットがある一方、家全体の大きさが広がる(建築費が高くなる)デメリットとのバランスを考える必要があります。

   

昨今の新築市場ではボックス型の靴収納が少なくなっており、比較的オープンな棚に靴・コートなどを収納するケースが増えています。

 

昔に比べて来客が減った社会的背景だけでなく、傘やベビーカー、雪かきグッズなどを置く場所の確保も考えていくとオープンな収納としてクローク型が人気です。

 

デザイン性を重視してクロークに隠せるようにするか?建築コストを抑えた上で、必要最小限の収納など、工夫を凝らしていくか?このような考え方も玄関設計に大きく影響します

 

YUIでは、このような生活スタイルもしっかりヒアリングの上、設計をすすめていきます。

 

3. YUIの事例紹介

それでは、ここからはYUIの過去の施工事例の中から、玄関にこだわった事例をたっぷりとピックアップして解説していきます。

 

3-1. ゆとりの暮らしに辿りつく家

ゆるやかな明かりで落ち着く玄関

出典:ゆとりの暮らしに辿りつく家

 

1点目は、壁と天井を塗り壁仕様で曲線を描いている事例です。

 

まるで美術館のような雰囲気と、視線の抜けとして地窓を設ける事で圧迫感も軽減しています。

 

窓の種類もFIXで仕上げることで、窓枠まわりもスッキリさせて空間全体をシャープにおさめています。

 

また、この事例のポイントは入ったところから見える直接的な照明がなく、間接照明でゆるやかな明かりが創り出すやさしい雰囲気。

 

この間接的な明かりにより、塗り壁の素材の特徴である凹凸感が強調され、落ち着いた大人の空間に仕上がっています。

 

3-2. 借景のある2階リビングの家

収納を分けてスッキリとした玄関

出典:借景のある2階リビングの家

 

2例目も、カーブが強調されるデザインでコーディネートしている事例です。

 

照明もカーブに沿う形で設置しており、凹凸がある塗り壁を利用してやさしい壁の光の反射が玄関全体を明るく照らします。

 

また、こちらの事例では玄関の目的を来客用にしぼることで、空間でかさばるシューズボックスなどを表からは排除し、玄関自体をスッキリさせることができています。

 

家族のシューズクロークは、インナーガレージから入る形で、別の入り口に設置されており、使い勝手とデザインを切り分けた設計になっています。

 

3-3. ホテルライクな二世帯住宅

ホテルライクな玄関

出典:ホテルライクな二世帯住宅

 

3例目は、2世帯住宅の比較的大きな面積をとって、靴収納があるタイプの玄関をピックアップします。

 

オシャレにするためのポイントはたくさんありますが、1つは壁面のタイルとタイル壁を照らす照明です。

 

目立たせすぎない配色のタイルで、さり気ないデザイン性を、タイルでしか出せない高級感の両方を創り出します。

 

また、ダウンライトを設けずにコンパクトな靴収納(クローゼット無)と、玄関框の下部に組み込んだ間接照明によって空間全体を明るく照らします。

 

そして、開放的な中庭を空間の一部に取り込む要素として、低い位置に桟のないFIX窓を設置しています。

 

3-4. 木の心地よさを感じる平屋

広々とオシャレに感じる玄関

出典:木の心地よさを感じる平屋

 

4例目は、左右に抜ける視線により、床面積以上に広々とオシャレに感じる玄関です。

 

ポイントはリビングと繋がる土間玄関と、ガラスの建具が演出するオシャレさ。

 

さらに天井に仕込んだライン照明で、夜は高級ホテルのようなたたずまいを感じることができます。

 

そしてデザイン性だけでなく、入り口からは直接見えないシューズクロークもあり、日常の使い勝手やデザイン性と背反しやすい収納力も両立させている事例です。

 

3-5. YUI施工事例5

生活感を隠した玄関

出典:YUI施工事例/インスタグラム

 

5例目も視線の「留め」がポイントになっている事例です。

 

入った時、正面に見える塗り壁と壁を照らすダウンライト、さらにベンチ収納が特徴です。

 

壁で特筆すべきポイントは、左官素材にしている部分と、照明を少し暗めにすることで落ち着きのあるオシャレさを演出しています。

 

ダウンライトも暗くなることを懸念して必要以上につけないことが大事ですが、ここも注文住宅では意外と難しく、照明設計のノウハウで差が出やすいところです。

 

ちなみにシューズクロークは扉を介して隣にあり、生活感を隠した玄関となっています。

 

3-6. 静かな時が流れるアトリエハウス

アトリエのような雰囲気の玄関

出典:静かな時が流れるアトリエハウス

 

最後は、木製玄関戸とベンチ、さらにはアクセントとなるブラケットライトが特徴的な事例です。

 

コーディネートがアトリエのような雰囲気で統一されている事例のため、床材にはヘリンボーンを採用しています。

 

ヘリンボーンは最近人気が高くなっている一方、特徴的な床材でもあるため使い方が難しい側面があります。

 

また、こちらの事例も扉付きの玄関クロークを併設し、玄関自体はスッキリさせています。

 

4. まとめ

玄関をおしゃれにするポイント

出典:北から光が落ちる家|呉羽モデル

 

今回は玄関をおしゃれにするポイントと、事例を多めに交えて様々な視点から解説してきました。

 

注文住宅で玄関にこだわりたい場合、色々な施工事例を実際に見て、クローゼットの有無や意匠の好みを確かめてみましょう。

 

YUIでは、2025年5月時点では2棟のモデルハウスを公開しています。

 

6月以降は、お施主様邸をお借りしたイベントも続々開催予定です。

 

今回ご紹介した玄関が気になった方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

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