3. YUIの事例紹介
それでは、ここからはYUIの過去の施工事例の中から、玄関にこだわった事例をたっぷりとピックアップして解説していきます。
3-1. ゆとりの暮らしに辿りつく家

1点目は、壁と天井を塗り壁仕様で曲線を描いている事例です。
まるで美術館のような雰囲気と、視線の抜けとして地窓を設ける事で圧迫感も軽減しています。
窓の種類もFIXで仕上げることで、窓枠まわりもスッキリさせて空間全体をシャープにおさめています。
また、この事例のポイントは入ったところから見える直接的な照明がなく、間接照明でゆるやかな明かりが創り出すやさしい雰囲気。
この間接的な明かりにより、塗り壁の素材の特徴である凹凸感が強調され、落ち着いた大人の空間に仕上がっています。
3-2. 借景のある2階リビングの家

2例目も、カーブが強調されるデザインでコーディネートしている事例です。
照明もカーブに沿う形で設置しており、凹凸がある塗り壁を利用してやさしい壁の光の反射が玄関全体を明るく照らします。
また、こちらの事例では玄関の目的を来客用にしぼることで、空間でかさばるシューズボックスなどを表からは排除し、玄関自体をスッキリさせることができています。
家族のシューズクロークは、インナーガレージから入る形で、別の入り口に設置されており、使い勝手とデザインを切り分けた設計になっています。
3-3. ホテルライクな二世帯住宅

3例目は、2世帯住宅の比較的大きな面積をとって、靴収納があるタイプの玄関をピックアップします。
オシャレにするためのポイントはたくさんありますが、1つは壁面のタイルとタイル壁を照らす照明です。
目立たせすぎない配色のタイルで、さり気ないデザイン性を、タイルでしか出せない高級感の両方を創り出します。
また、ダウンライトを設けずにコンパクトな靴収納(クローゼット無)と、玄関框の下部に組み込んだ間接照明によって空間全体を明るく照らします。
そして、開放的な中庭を空間の一部に取り込む要素として、低い位置に桟のないFIX窓を設置しています。
3-4. 木の心地よさを感じる平屋

4例目は、左右に抜ける視線により、床面積以上に広々とオシャレに感じる玄関です。
ポイントはリビングと繋がる土間玄関と、ガラスの建具が演出するオシャレさ。
さらに天井に仕込んだライン照明で、夜は高級ホテルのようなたたずまいを感じることができます。
そしてデザイン性だけでなく、入り口からは直接見えないシューズクロークもあり、日常の使い勝手やデザイン性と背反しやすい収納力も両立させている事例です。
3-5. YUI施工事例5

5例目も視線の「留め」がポイントになっている事例です。
入った時、正面に見える塗り壁と壁を照らすダウンライト、さらにベンチ収納が特徴です。
壁で特筆すべきポイントは、左官素材にしている部分と、照明を少し暗めにすることで落ち着きのあるオシャレさを演出しています。
ダウンライトも暗くなることを懸念して必要以上につけないことが大事ですが、ここも注文住宅では意外と難しく、照明設計のノウハウで差が出やすいところです。
ちなみにシューズクロークは扉を介して隣にあり、生活感を隠した玄関となっています。
3-6. 静かな時が流れるアトリエハウス

最後は、木製玄関戸とベンチ、さらにはアクセントとなるブラケットライトが特徴的な事例です。
コーディネートがアトリエのような雰囲気で統一されている事例のため、床材にはヘリンボーンを採用しています。
ヘリンボーンは最近人気が高くなっている一方、特徴的な床材でもあるため使い方が難しい側面があります。
また、こちらの事例も扉付きの玄関クロークを併設し、玄関自体はスッキリさせています。