1. 性能面のおさらい
呉羽モデルでは能登半島地震や高断熱化の流れを受けて、耐震性・断熱性といった新築に求められる性能にもこだわっているモデルとなっています。
1-1. 構造計算による耐震等級3を取得

構造計算とは、3種類ある耐震計算でもっとも信頼性の高い計算方法です。
この計算方法で、3段階あるもっとも強度の高い耐震等級3を確保しています。
耐震強度をあげていくと、柱や壁がたくさん必要になり、大きな空間を創りにくくなりますが、呉羽モデルでは21.5帖のリビングに柱を立てることなく大きな吹抜を実現しています。
これ以上ない耐震強度として、構造計算による耐震等級3を確保した上で空間の広がりも確保しており、デザインと性能を両立させています。
1-2. 水平面の強度を担保+空間の広がりにも配慮

「耐震性を確保すること」とは、家が地震に耐えうる強度をもつことを指します。
つまり、柱や壁などで家の強度を上げていくわけですが、同時に部屋の空間としての広がりが損なわれやすくなります。
耐震は大事なポイントではありますが、残念ながら実際の生活空間の満足度も上げていくことと相反するような関係性にあります。
よく注文住宅の打合せで、耐震性を取るか?吹抜や大きな窓を取るか?といった選択をするケースがありますが、どちらも大事な要素です。
今回の呉羽モデルでは、キッチン~ダイニングの上部を格子状の特殊な床を活用し、水平面の強度を創り出し、空間全体の強度を確保しています。
部屋の面積は21.5帖という、大きな空間でありながら柱が1本もない上に、これ以上ない大きな窓を取った開放感抜群の設計になっています。
1-3. ZEH水準を超える断熱性

呉羽モデルでは、耐震性だけでなく断熱性にも配慮したモデルとなっています。
こんな大きな空間でエアコンが効くの?と疑問に思う方もいるかもしれませんが、結論から言えば、ZEH水準を超える断熱性能で安心です。
呉羽モデルではリビング全体が吹抜になっていますが、実はZEHを超える断熱性能があるため、エアコンも床面積同等の機種でなくてもいいのです。
床面積としては21帖、一般的な部屋の天井高さの倍ぐらいの空間になっているので、冷暖房として必要な容積としては単純に床面積×2、約40帖ぐらいの機種が必要となります。
このように4m以上の天井高さがある、実質40帖程度の容積がある大きなリビングですが、計算上は8帖用のエアコン1台でカバーできる断熱性能があります。
高断熱になっていることで、必要なエアコンの能力も抑えることができ、光熱費だけでなくエアコンの機器代も抑えることができます。