2025.01.10
富山市呉羽モデルの「細かすぎる」解説コラムです。デザイン性を創り出すために大事なポイント、さらにはその設計・コーディネートにこだわる理由なども紹介していきます。YUIが選ばれ続ける理由なども、このコラムを通じて感じて頂けるでしょう。
今回は、富山市呉羽にオープンしたモデルハウスの「細かすぎる解説シリーズ」です。
モデルハウスを床面積やコンセプトといった一般的な視点ではなく、デザインのベースとなる建築のこだわりを一部解説していきます。
当社の強みである一部のみ公開し解説していきますので、新築のデザイン性を高めるための参考にしてください。
概要から、細かいポイントのほんの一部を順番に紹介していきます。
2. 北から光が落ちる家の細かすぎるポイント
美容サロンで「おまかせでイイ感じ」にしてもらうように、建築される皆さんが指定・注文できないような細かい部分までの配慮を行なう点がYUIが選ばれる理由の1つでもあります。
そんな細かいポイント・こだわりを少しお見せしていきます。
2-1. 空間のノイズを減らす①
空間におけるデザインは、なにもクロスの色や、キッチンの色の組み合わせだけで決まるものではありません。
むしろ、同じ素材や色を使ったのに、なにか目指していたデザイン性の高い家といっしょにならないな…という後悔は新築での「あるある後悔」です。
その「違い」や「違和感」はなにか?
おそらく、それは部材1つ1つの細かい部分の納まりなどからくる、「空間の雑味」が原因となっていることが考えられます。
上図は、左側がYUI・呉羽モデル、右は一般的なドアの納まり部分です。
アパートなどの賃貸住宅で引戸がある方は、どうなっているか?改めて見てみましょう。
呉羽モデルでのドア枠(ドアを開閉するために必要な枠材)や、床との納まりとの違いを見て頂くと、どちらがスッキリしているでしょうか。
これは配色などでカバーできるものではなく、設計・施工ともに精度高く創り上げないと成し得ないポイントになります。
2-2. 空間のノイズを減らす②
2つ目は、階段からピックアップ。
これは、ひな壇階段と呼ばれる階段で、片方がオープンになっている階段です。
一般的な事例は右のように、段をあがる部分(蹴上部)の端を、見切り材と呼ばれる部材(写真では縦に入っている白い部材)で端部を整えます。
この部材を入れる理由は、切れ端が見えてしまうため隠しているのですが、どうしてもこの部材が空間のノイズ化します。
また、階段で昇り降りする際に踏む床面(踏板)が、壁から飛び出ている寸法が大きいと、これも同様に空間としては雑味になってしまうわけです。
一方で、呉羽モデルの場合は、踏板と蹴込板の素材を合せて、階段の中だけでも連続性があることや、壁からの出代(出っ張る寸法)も最小限にしてスッキリみせています。
2-3. 照明器具の使い方にこだわる
照明器具は、空間のデザインを創り上げる上で非常に重要なアイテムです。
一方、値段が高い照明を使っても、その使い方はまわりとの調和を間違えてしまうと、せっかくの照明が引き立たないことになってしまいます。
上図は、一番上の写真が呉羽モデルで、下の2つの写真は照明カタログから引用してきた写真です。
建築には必ずしも正解があるわけでないので、この方法が他のコーディネート・コンセプトの家にマッチするかどうかは別ですが、呉羽モデルではレール自体を埋め込んだ施工をしています。(露出した方がいいコーディネートの場合もある)
下の照明カタログでは、レールが天井面から露出して目立っていますが、呉羽モデルではレールを埋め込んで、ほぼフラットにしています。
また、レール自体もあえて長いレールを採用し、部屋の端から端までレールを納めています。
ベッドの上に照明器具がこないように、壁を照らせるように、といった理由から長いレールを採用しているわけですが、端から端までにすることによって空間としてもキレイに見える効果があります。
もし、レールが中途半端な長さになってしまっていれば、なんとなくの違和感が発生し、コーディネートはいいのに、なんか微妙…という空間になりかねません。
このような点は、初めて家を建てる方は気づきにくいポイントです。
YUIでは、このような気づきにくい点まで配慮し、ベストなアドバイスでみなさんの新築でのデザイン・コーディネートが崩れないようにサポートさせていただいています。
2-4. 2階の部屋まで徹底配慮
一般的にはLDKまわり、そして最近は洗面トイレ空間にもしっかりこだわる方が増えています。
しかし2階の各個室は、デザイン性や納まりも気を抜きがちになりやすい点は注意点です。
上図は傾斜天井の納まりを示していますが、傾斜が途中で止まっていたり、引戸の枠が目立ってしまったりと、斜め天井の設計は意外と難しいです。
右の一般的な納まりでは、傾斜天井で壁面上部が斜めになっているにも関わらず、引戸の枠材は水平です。
このように水平なラインと斜めのラインの重なり、キレイに見える方法に配慮しているか否かでも空間の見え方が変わってきます。
左の呉羽モデルでは、空間のノイズを極力減らしつつ、建具のレール部をこのラインに同一化させて、余分なラインが出てこないように工夫しています。
このように、2階の部屋でも細かい点まで配慮することで、満足度の高い住宅に仕上がっていきます。
3. 引き算の美学
新築は一生に一度の大きな買い物!付けられるモノは、なにがあるかわからないから付けておこう!という気持ちは非常によく理解できます。
しかし、なんでも「盛り盛り」にしてしまうと、美しさは少なくなってしまうものです。
例えば料理でも、高級料亭にいくと量は少ないことが多いものの、視覚的にも聴覚、嗅覚的にも満足度を得ることができます。
実は建築でも同様のことが言えます。
右図は、キッチンのカタログの抜粋ではありますが、よくあるコンセントがたくさん設置されています。
各機器の背面にくるように設計されていますが、グレーのクロスに対して白いコンセントが目立ってしまっています。
呉羽モデルでは、こういったコンセント類などは最小限に抑えていることで、より一層のスッキリ・スマートさを演出しています。
コンセントの量を減らすことがいい、というわけではなく、どんな調理器具を使うか?何個のコンセントが必要か?などを冷静にヒアリング・設計していくことで、適材適所で必要以上のノイズを生み出さずに済みます。
まさに、標準仕様で付けられるだけ付けよう!となってしまうと、ノイズの大きい空間を自ら生み出してしまっている要因にもなります。
4. 体感でわかるデザインの「違い」
ここまで細かい部分、さらに呉羽モデルのほんの一部を抜粋して、デザインの根幹となる工夫を紹介してきました。
実際に来場いただいて、モデルハウスの中に入っていただくと、その空間設計における工夫がまさに「体感」できるようになっています。
気になった方は、ぜひ今までのモデルハウス見学では感じたことがないような、壮観な空間を体感しにお越しください。
その際に、このような細かい部分のこだわりが生み出す、デザイン・設計の「違い」を、きっと感じて頂けるでしょう。
見学は予約制となっておりますので、こちらのフォームからお申し込みください。
また、資料請求・問い合わせもこちらからできますので、YUIのモデルハウスや見学会、家づくりに関するご相談もお気軽にこちらよりどうぞ。
モデルハウスの大枠については、こちらの記事でも解説していますので、気になった方はこちらもご覧ください。