1.呉羽モデルの概要
大型分譲地の落ち着いた環境ではあるものの、北西の角地であることや商業施設や鉄塔が目の前にあったりと、プランが難しい条件の敷地。
今回はその敷地に対し、プライバシーの確保と光の取りづらさの2つを課題として、建築前に検討を重ねました。
また、コーディネートはプランニングを最大限活かす工夫だけでなく、ホワイト・ベージュ・木目でまとめ、飽きにくい落ち着いた配色になっています。
なお、呉羽モデルは延床面積 142.17㎡(43.00坪)、土地面積 201.30㎡(60.89 坪)と富山エリアにおいては一般的な大きさと言えます。
幅広い世帯に参考にしていただけるモデルハウスですが、特にファミリー層にマッチするサイズ感となっています。
それでは、今回の見どころである「外から内をイメージできないところ」と「デザインと性能の両立」の2つについて深堀していきましょう。
1−1. 外から内側をイメージできない
まずは、歩いていたら気に留まる、印象的な外観。
屋根とつながるように斜めに落ちる外壁が、特徴的なファサードです。
この、内側がどうなっているのか想像できないような家になっている点が、分譲地内でもひときわ目をひきます。
今回、このような設計にした理由は2つあります。
1つは、北西の角地による南側からの日当たりを十分確保しにくい条件がある中で、リビングに安定した明るさをもたらす為。
もう1つは、明るさを確保しつつも外からの視線を感じさせないようにするだけでなく室内から鉄塔が見えないようにし、外からのノイズをカットするため。
このフラットな外壁は、このようなプライバシー確保だけでなく、デザイン上の役割も担っており、耐久性・耐震への影響も考えたガルバリウム鋼板を採用しています。
1−2.デザインと性能の両立
呉羽モデルは、スマートなデザインだけでなく、性能面にもこだわったモデルハウスになっています。
◆基本性能
・耐震性能:等級3(最高等級)※許容応力度計算(構造計算)による
・断熱性能:等級5(ZEH水準)
・省エネ性能:等級6(ZEH水準)
リビング全体を吹き抜け空間にしながらも、構造計算による耐震等級3を取っており、地震に対しても安心感の高い設計としています。
耐震性を高めるため、北側に梁などが入っているものの、この梁・ブレース(たすき掛けの補強部材)すらも、空間をアレンジする特徴的な部材として仕上げています。
ぜひ、この性能面のデメリットを、デザインでカバーしている点は現地で体感していただきたいポイントの1つです。