家づくりコラム

2025.11.07

コラム断熱性に間取りの工夫をプラス。玄関・トイレ・洗面所を寒くしない方法

玄関や洗面所、トイレなど「冬に寒い」と感じやすい場所を快適に保つ最新の住まい設計を解説。ZEH水準を超える断熱性能や間取りの工夫によって、家中の温度差を抑えた温度のバリアフリーを実現。快適な暮らしをYUIの施工事例を交えて紹介します。

 

11月に入り、朝晩の冷え込みが気になる季節になってきました。

特に玄関やトイレ、洗面所といった居室以外の場所は、寒さを感じやすい空間です。

しかし最新の住宅性能や間取りの工夫によって、こうした“ヒヤッとする場所”をなくすことが可能になっています。

 

本記事では、断熱性能・設計の工夫・玄関まわりのポイント、さらに具体的な施工事例を交えて、居室以外の寒さ対策を詳しく解説します。

それでは、今回の記事の要点からみていきましょう。

 

 

・一昔前の家とは異なり、断熱性が一定以上のレベル(ZEH水準)を超えていれば、震えるような寒さを感じることは考えにくい

 

・建具で仕切っていると温度差は出やすいものの、断熱性の高さを活かすのであれば廊下などが少ない間取りがおすすめ

 

・玄関は引き戸より開き戸が気密性が高く、玄関を寒くしたくない場合、開き戸がオススメ

 

・最近は洗面をオシャレな造作にする方が増えて、リビングの延長線上にあるような間取りも多く、オープンな間取りによって寒さ対策ができる

 

 

1. 断熱性能が変える「家の寒さ」

家の中で寒さを感じにくい高断熱の住まい

一般的には、玄関やトイレは「冬は寒い場所」というイメージがありますよね。

 

しかし、昨今の新築で主流になっているZEH水準を超える断熱性能があれば、震えるほどの寒さを家の中で感じることはほとんどなくなるでしょう。

 

断熱には様々な基準がありますが、温度を示した基準にはHEAT20があります。

 

HEAT20の基準では、ZEH相当の断熱性能があれば、空調の運転次第では冬季に13℃を下回る空間はほとんどなくなります。

 

つまり、「昔の賃貸と同じような寒さ」は新築全体の性能向上で解消されつつあります。

 

2. 間取りと設計で変わる寒暖差

温度差の少ない快適な住まい

出典:街中の白いデザイナーズハウス | 株式会社 YUI

 

このように新築では凍えるような寒さが起こりにくく、それに伴い変化していることがあります。

 

それは間取り設計の自由度の向上です。

 

昔の家は廊下を設けて、建具で部屋を仕切ることで空間1つずつの容積を小さく区切っていました。

 

昨今のように断熱性能が高くなった今、むしろ廊下を極力減らした“回遊性の高い間取り”が、部屋間の温度差を抑えることに効果的です。

 

廊下や仕切りが少ない方がむしろ、エアコンの台数も減らしながら、フロア全体を空調しやすくなり、昔の家に比べてオープンな間取りが取りやすくなりました。

 

2-1. 洗面化粧台の場所は個室と限らない

デザイン性の高い洗面化粧台

出典:街中の白いデザイナーズハウス | 株式会社 YUI

 

昨今、大きく設計が変わったポイントは、洗面化粧台の設置場所です。

 

洗面化粧台自体もおしゃれなモノが増えて、オープンな空間に配置しても違和感なく、コーディネートに溶け込むようになっています。

 

さらに、断熱性能の向上と相まって、洗面所をリビングの延長にする設計で、冷えやすい場所をできるだけなくすプランニングが増えつつあります

 

デザイン性と機能性を両立した事例は、後ほど紹介していきますが、このような断熱性の変化は間取り設計にも大きな変化を生んでいます。

 

2-2. お風呂もトイレも窓なしが主流

窓なしの水回りプラン

断熱性能を高めるため、昨今のトイレやお風呂は窓がないプランが半数以上です。

 

以前は換気・匂い・明り取りの観点から窓があることが多かったですが、今は窓があることをマイナス要素として捉える方が増えています。

 

寒さ対策という観点ももちろんですが、窓があることで掃除する場所が増えるという考え方もあります。

 

暗さは照明をつければ解消できるため、窓がなくても問題はありません。

 

また、24時間換気もトイレから排気を取っている場合、窓をあけるとショートサーキットを起こして、家の空気がしっかり換気されないこともあり、水まわりは窓なしプランが主流となっています。

 

3. 玄関の寒さ対策ポイント

玄関の寒さ対策ポイント

続いて「寒いイメージ」のある玄関ですが、寒さ対策として有効な手段は開き戸です。

 

バリアフリーの観点から引戸も魅力的ではありますが、単純に寒さ対策などを考えていくと、引戸は開き戸に比べて性能を高めにくい側面があります。

 

引戸はドアをスライドさせる関係から、どうしても壁と建具の間にほんの小さな隙間ができ、冷気が流入しやすくなります。

 

そのため、寒さ対策だけを考えれば開き戸の方が有効ですが、これも間取り・デザイン・使い勝手など総合的な判断で決めていきましょう。

 

3-1. 玄関ホールの建具の有無は間取り次第

高断熱化で変わる、玄関ホールの建具の有無

出典:プライベートテラス広がるモダンハウス - 富山市

 

玄関ホールからリビング等にアクセスする動線に、建具を一本配置したいと感じる方が多いのではないでしょうか。

 

寒さ対策という観点では、建具がある方が外からの冷気を断ち切れるため、寒さ対策としては有効な気がしますよね。

 

しかし、前述した高断熱化により、そうとも限りません

 

高断熱になったとは言え、リビングを中心とした居室は暖房が必要であり、暖気をフロア全体に行き渡らせることを考えれば、建具はなくてもよいです。

 

来客があるようなケースも減っていることから、玄関からダイレクトにリビングに入るような間取りも見かけます。

 

ご家族の価値観と暮らし方などから、玄関ホールの建具の有無は柔軟に考えていきましょう。

 

4. 最新の施工事例紹介

それでは、YUIで高断熱を活かした自由設計のポイントを施工事例を交えて解説していきます。

 

4-1. 立ち止まって感じる心地よさ|永楽町モデル

高性能な構造で実現した開放的な間取り

出典:立ち止まって感じる心地よさ|永楽町モデル

 

オープンな間取りでありながら、断熱・耐震といった性能を両立した施工事例で、YUIのモデルハウスとして建築しました。

 

上記の写真では奥側がダイニングになっていますが、手前右側に洗面所があります。

 

右奥にリビングがあり、そして洗面台の上部の壁が空いていることから、空間としてはリビング・ダイニング・洗面が1つの空間に存在しています。

温度差がない間取りの工夫

ダイニング側から見ると、壁の上部が抜けているような構造になっており、壁の裏側に洗面所が配置されているものの、温度はリビング等と均一になりやすいです。

 

さらに吹き抜けが大きく併設され、空調された空気の熱が1階~2階で循環しやすいようにもなっています。

 

ZEH水準を超える断熱性により、空間の温度ムラを少なくし、ヒートショックなどが起こりにくいバリアフリー化まで考えた設計にしています。

 

4-2. 北から光が落ちる家|呉羽モデル

デザインと性能を両立した、オープンな洗面スペース

出典:北から光が落ちる家|呉羽モデル

 

北側に大きな開口と、外からの視線を完全にカットしている設計が特徴の施工事例です。

 

ZEH水準を超える高断熱設計と、構造計算による耐震等級3と、性能もしっかり確保した建物です。

 

本施工事例は、廊下ホールに洗面化粧台があります。

 

オープンな空間に馴染むコーディネートによって、独立した部屋に洗面化粧台を置かなくても違和感なく仕上げています。

 

しかしコーディネートの問題だけでなく、住宅性能を担保していることが大事で、実際の使い勝手も「暑い・寒い」というストレスなくお使いいただけます

 

住宅の設計は、見た目だけでなく、実際の使い勝手をこのような様々な観点で考えて設計していきます。

 

4-3. ミニマムリッチに暮らす家|寺町モデル

寒さのストレスがない洗面台

出典:ミニマムリッチに暮らす家|寺町モデル

 

富山市寺町にて販売中の展示場の事例では、洗面がLDKと同一空間でありながら、廊下を挟んだ位置にあるので、温熱環境はLDKと同じ。

 

隣接する位置にトイレも配置されており、洗面・トイレと寒さがなく行き来できます。

 

空間そのものは繋がっていても、なんとなく分離される工夫を施しているため、LDK空間と水まわりが近すぎる感覚もありません。

 

5. まとめ

性能と間取りで快適な家づくり

本コラム記事では、玄関・トイレ・洗面所など“寒くなりがちな場所”を快適に保つための最新住宅の工夫を解説しました。

 

近年はZEH水準を超える断熱性能が一般化し、居室以外の温度差が大きく減少。間取りも、廊下を減らした回遊性の高いプランや、洗面をリビングの延長に配置する設計が主流となっています。

 

YUIでは、断熱などの性能の工夫に加えて、プランニングで家中の温度ムラを抑えた“温熱バリアフリー”を実現しています。

 

どこにいても本当に心地よい暮らしは、性能と間取り設計の組み合わせで成り立つものであり、一段階レベルの高い快適環境を新築で目指したい方はYUIまでお気軽にご相談ください。

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