家づくりコラム

2024.08.23

コラム最近ひそかなブームになりつつある二型(Ⅱ型)キッチンのメリットとは

二型(Ⅱ型)キッチンはシンクとコンロが分離したキッチン。そんな二型キッチンがひそかにブームになりつつある背景や、メリット・デメリットを紹介します。YUIでの施工事例からも二型キッチンにするときのポイント・特徴がわかる内容になっています。

 

今回は、新たな選択肢として最近ひそかなブームになりつつある、二型(Ⅱ型)キッチンを特集します。

 

二型キッチンとは?シンクとコンロが分離していて使いやすいの?

 

こんな疑問をお持ちの方におすすめの内容になっており、YUIでの施工事例も紹介していきます。

 

それでは、早速今回の記事での要点をみていきましょう。

 

 

 

・二型キッチンは、コンロとシンクが分離しているキッチンで最大のメリットはダイニングスペースを広くとれる

 

・収納が少なくなりがちなため、パントリーや壁側に吊り戸棚などを設ける必要がある

 

・ダイニング空間の面積を調整しやすく、LDK全体の面積を圧縮して、有意義に家全体の面積をコンパクト化できる可能性がある

 

・キッチンメーカーのショールームなどで体感してみると、新たな選択肢として有意義かも?

 

 

1.二型キッチンとは(Ⅱ型)

二型キッチンがあるおしゃれな家

出典:LIXIL

 

二型キッチンとは、コンロとシンクが分離して2列の形態になっているキッチンです。

 

パナソニックが実施した調査によれば、LDK空間においては「リビングは広くゆとりがほしい(76%)」という回答が多く、リビングはスペースを確保したいというニーズが多いことが分かりました。

 

一方で住宅取得時に購入価格を予算内に収めることなども背景にありつつ、約40%の人がリビングの面積を最大化できる「二型対面プランが理想」と回答しています。

(※出典:パナソニック 物価高騰下における住宅購入ニーズ調査)

 

住宅資材含め、様々な価格が上がっていることもあり、住宅全体の大きさをコンパクト化する動きに呼応したキッチンの形態として注目されています。

 

1-1.二型キッチンのメリット

二型キッチンのメリット

出典:パナソニック

 

二型キッチンのメリットは、大きく2つあります。

 

1つ目は「ダイニングスペースの動線を短くして、限られた空間を有効活用できること」です。

 

一般的な対面キッチンは、キッチンの前にダイニングテーブルがくるため、ダイニングのスペースを大きく取ってしまいます。

 

さらにダイニングテーブルを置くスペースがキッチンから近いため、調理・盛り付け・配膳・後片付けにおける一連の動線の短縮を実現します。

 

空間全体を広く見せる二型キッチン

出典:パナソニック

 

そして2つ目のメリットは、「LDK空間全体を広く見せるコトができる」点です。

 

レンジフードが付くコンロを壁側に設計すると、ダイニング空間全体がスッキリします。

 

一般的な対面キッチンの場合、レンジフードがキッチンとダイニングの間にきて、空間の連続性を阻害する要因にもなりますが、上記の写真ではダイニング上部に来るレンジフードがないことでスッキリした空間に仕上がっています。

 

1-2.二型キッチンのデメリット

二型キッチンのデメリット

一方で二型キッチンにはデメリットも存在します。

 

もっとも大きなデメリットは、「調理中に回転する動きがうまれること」になり、この動作を許容できるかどうか?が採用の大きなポイントではないでしょうか。

 

シンクとコンロが分離していることから、調理した鍋などを持っていく動きは大きくなります。

 

ショールームなどで実際に体感してみたりするとよいでしょう。

 

また、一般的なキッチンよりキッチン本体の価格は高くなることや、収納が少なくなりがちになることも留意しておきましょう。

 

パントリーや壁側に吊り戸棚などを設けたり、冷蔵庫の位置関係などをしっかり考える必要がある点で、少し設計力が必要なキッチンでもあります。

 

2.二型キッチンが生み出す空間

それでは、二型キッチンを実際に採用する場合、マッチするかどうか?二型キッチンにおける考え方や特徴を解説していきます。

 

2-1.LDK空間の考え方

共働き世帯におすすめの二型キッチン

料理中の動線を短くしたい方には、二型キッチンはおすすめです。

 

特に配膳にかかる動線が短くなりますので、忙しい共働き世帯などにはおすすめのキッチン形態とも言えます。

 

さらに食洗機から洗った食器を取り出して、反対側のキッチン本体へ収納するときにもラクな形態であったり、まさに新しいキッチン空間の考え方とも言えます。

リビングを広くしたい方におすすめの二型キッチン

出典:パナソニック(画像一部加工)

 

そして家全体のサイズを大きくせず、リビングを最大化したい方におすすめのキッチンでもあります。

 

上図にようにダイニングテーブル分の面積をリビングにできるため、全体の建築コストを圧縮しながら空間を広く見せることも大きな空間上の特徴です。

 

2-2.キッチンメーカーのショールームで体感をおすすめ

二型キッチンでの料理シミュレーション

デメリットでも紹介した調理中に回転する動きは許容度に個人差があり、体感して決めることをおすすめします。

 

実際に調理は難しいですが、鍋を持って料理のシミュレーションなどをしてみましょう。

 

今使っているキッチンと違うことが多いため、最初は少し慣れない方が多いですが、これも考え方次第といったところです。

 

3.YUIの事例

それでは、YUIでの二型キッチンや類似するキッチン形態の事例をピックアップして紹介していきます。

 

 

3-1. ホテルライクな二世帯住宅

二型キッチンと広いダイニングテーブル

出典:ホテルライクな二世帯住宅

 

1つ目の事例は、LIXILの二型キッチンを採用した事例です。

 

二世帯住宅ということもあり、ダイニングテーブルを大きく確保したいというご要望から、キッチンをコンパクト化した二型キッチンを採用されました。

 

壁側にはパントリーとして、収納や冷蔵庫のスペースを確保しています。

 

コンロを壁側に持ってきていることから、レンジフードが壁側にいって目立たなくなっており、キッチン~ダイニングを広く見せています。

 

3-2. 家族の想いを紡ぐ二世帯住宅

配膳が楽にできる、スッキリとしたキッチン

出典:家族の想いを紡ぐ二世帯住宅

 

2例目も2世帯住宅からのピックアップです。

 

LDK全体をコンパクトに設計している事例で、実際には二型キッチンと言うより壁付けキッチン+カウンターという構成になっています。

 

しかし一般的なキッチンの長さに比べてコンパクトなキッチンを導入し、調理スペースとしてはダイニング側のカウンターを活用する形で調理されます。

 

冷蔵庫はパントリー内に入れており、生活感も隠せるスッキリとした納まりになっています。

 

この事例もレンジフードを壁側に設置していることから、ダイニング側にはオープンな吊り戸で食器を置くスペースを確保できています。

 

調理スペースとダイニングテーブルが一体化していることで、配膳も非常にラクなプランです。

 

4.まとめ

空間から設計が得意な住宅会社

富山市のYUIでは、お客様の状況に合わせた注文住宅として、空間から設計していくことに強みを持っています。

 

キッチンの形態1つについても、対面キッチン一択というわけではなく、ご家族の人数やよく調理をされる方の考え方、LDK全体を含めた空間の広がりなどから最適なプランを提案しています。

 

昨今、昔に比べて家族のスタイルも多様化している背景からも、先入観なくプランを考えられる住宅会社を選ぶことで、期待以上の生活を実現できるかもしれません。

 

今回の記事で二型キッチンの他、空間の使い方が気になった方はぜひ、YUIにお気軽ご相談いただいたり、他に参考になるブログもご覧ください。

 

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