1.  シンプルな家とは

出典：静かな時が流れるアトリエハウス 

まずは、シンプルな家とは？というポイントからです。

一言で言えば、「生活感やインテリアに雑味が少ない家」と言えるでしょう。

シンプルであることから、流行り・トレンドに左右されにくく、飽きのこないコーディネートがされている家を指すことが多く、最近のトレンドの中心スタイルです。

また、自分の好きなモノでアレンジしやすい点も人気の理由でもあり、家具が好きな方や模様替えを定期的にしたい方にもおすすめのスタイルです。

2. シンプルな家にするためには余白が重要

それでは、シンプルな家に仕上げていきたいと思った時、どんな点に注目すればいいか？みてみましょう。

2-1. 外観

出典：街中の白いデザイナーズハウス

外観で重要な要素は2つあります。

1点目は、庇を出さずにソリッド感（シャープ感）を出すことです。

最近、耐久性の面からも人気が高いガルバリウム鋼板の屋根は、屋根の納めでシャープな印象を作りやすい屋根としても注目されています。

さらに2点目としては、窓を少なくすることです。

特にファサード（家の正面の外観のこと）の見え方は外観上、配慮して設計したいポイントです。

窓を大きく取りたい南側がファサードにあたる場合、インナーテラスなどで大きい窓が正面から見えないような工夫をするとよいでしょう。

また、室外機や給湯器が正面から見えないように、特に北側道路の土地は配置に注意も必要です。

2-2. 内観

出典：静かな時が流れるアトリエハウス 

内観で重要な要素はたくさんありますが、代表的なポイントを紹介していきます。

1つ目は、外観にも共通して言える色を使い過ぎないことです。

特に内観は色を使い過ぎないことが大事で、床や天井などで使う色・色目は多くても3色程度までにするとよいでしょう。

2つ目は、インテリアとして家具の色や素材も調和させることです。

家具だけ後から家具屋で気に入った色目のものを入れて、コーディネートのバランスが崩れることは、まさに新築の失敗あるあるとも言えます。

3つ目では、収納を多く設けることです。

収納扉も目立たないような工夫を重ねておくことで、生活感をできる限り減らすことができます。

さらにコーディネートはシンプルでも、空間にノイズがあるとシンプルな家にならないため、住宅会社としっかり打合せを重ねてシンプルに見える要素を考えていきましょう。

2-3. シンプルな家にする際の注意点

シンプルにする際には「シンプルにし過ぎ」には注意しましょう。

シンプルを極めていくと、普段の生活がしにくい間取りになったり、置くものを選んでしまうこともあります。

「空間の見え方」はシンプルに抑えて、例えば家具を際立たせるようにするなどの工夫をすることで空間全体のバランスをとることができます。

カーテンや小物でアレンジしやすいようなシンプル空間にしておくのもよいでしょう。

また、特に内観は色見を抑える方がおすすめと解説しましたが、同色でも素材を上手く変えることで空間に変化を与え、素っ気ない印象を防ぐことができます。

シンプルな家こそ素材・家具・照明などの様々な要素が活きる空間でもあり、アクセントを楽しむ暮らしもよいでしょう。

3. YUIのシンプルな家の施工事例

3-1. 静かな時が流れるアトリエハウス

出典：静かな時が流れるアトリエハウス

家具が好きなお施主さんだったため、空間は白地のキャンバスのように色見・雑味が少ないように設計した事例です。

家具をこだわって選びたい、というご希望だったことから、インテリアを抑えて家具や小物などが際立つ空間になっています。

また、シンプルな中にも素材にこだわって、質感が生み出す空間の変化などに富んでいます。

天井もダウンライトがあまり目立たないような工夫をして、空間全体がスッキリした印象を創り出しています。

インスタグラムでもチェックしてみてください。

▶ YUI・【人気の施工事例紹介】静かな時が流れるアトリエハウス

3-2. 街中の白いデザイナーズハウス

出典：街中の白いデザイナーズハウス

2例目は、外観・内観ともにコーディネートはシンプルでありながらR壁がアクセントになっている事例です。

ホワイトをベースにした内観で、生活感をあまり感じないようなスッキリとした印象に、木目を加えることでナチュラルな印象を付加しています。

明るい木目が入ることで、シンプルでもどこかやさしい印象を引き出しています。

ただし、これも木目を入れる配分などは考えられており、シンプルな家に重点を置きつつもナチュラルになりすぎないようなバランス感が見どころの設計です。

3-3. 縦横に広がる空間を楽しむ家

出典：縦横に広がる空間を楽しむ家

3例目は、シンプルなスカンジナビアスタイルを取り入れたモデルハウスの事例です。

全体の色味を抑えつつも、家具や照明で空間を華やかにしている例です。

全体は淡いグレー色でコーディネートすることでモダンシンプルな印象を全体で構成し、キッチン背面のクロスや照明、さらに同系色の家具などを組み合わせることで心地よい空間を実現させています。

YUIで建築される方の中でも、参考にされる方が多い事例の1つでもあり、シンプルな要素に少し好みのエッセンスを加えてみてもよいでしょう。

3-4. 暮らしの表情を楽しめる家

出典：暮らしの表情を楽しめる家

4例目は、シンプル × スタイリッシュな施工事例です。

全体としてのシンプルさによってオープン階段のブラック色、キッチンのダーク系のカラーがうまくマッチしています。

落ち着いた照明によって空間を邪魔することなく、素材の質感や光の陰影で変化する表情を楽しむことができます。

3-5. 美しいダイニングキッチンのある家

出典：美しいダイニングキッチンのある家

飽きのこないシンプルかつ和モダンなコーディネートをした事例です。

ダイニングキッチンには象徴的なスタイリッシュキッチンが映える家となっており、ステンレスカウンターが延長してそのままダイニングテーブルに。

薄く見えるカウンターを使っていることから、シンプルではありつつも、和の雰囲気とスタイリッシュさを掛け合わせた事例になっています。