家づくりコラム

2026.09.04

コラム2027年の住宅補助金はどうなる?みらいエコ住宅2027の見通し

2027年の新築住宅補助金を国土交通省・環境省の概算要求から解説。みらいエコ住宅2027やGX志向型住宅の補助額案、長期優良住宅・ZEH水準住宅の見通し、申請前に知りたい注意点と準備の進め方を最新情報を交えて分かりやすく紹介します。

 

2027年に新築を計画している方にとって、住宅補助金が継続されるのか、いくら受け取れるのかは気になるポイントではないでしょうか。

 

今回は、国土交通省と環境省が公表した令和9年度概算要求から、現時点で見えている制度の方向性と、今から準備しておきたいことを解説します。

 

それでは、早速今回のコラムの要点から見ていきましょう。

 

 

・国土交通省は「みらいエコ住宅2027事業」の創設を概算要求に明記しており、今年度実施されている補助金が継続する可能性が高いことがわかります

 

・GX志向型住宅は、富山県では1戸100万円の補助額案が示されています

 

・長期優良住宅・ZEH水準住宅の補助額や世帯要件は、現段階では公表されておらず、従来のZEH補助金は縮小されていく傾向にある

 

補助金は予算上限や着工時期などの条件があるため、活用したい場合は早めの設計準備が大切です

 

補助金は、住宅の資材コストが上がっている今、活用したいアイテムの1つではあるものの、補助金に振り回されないように注意

 

1. 2027年に活用できる新築向け補助金一覧

新築向け補助金

2026年8月時点ではまだ「概算要求」の段階のため、2027年度の予算や公募内容が決まったわけではありませんが、国の主要な新築支援策として次の制度が候補に挙がっています。

 

制度・支援策 概算要求で示された内容
★みらいエコ住宅2027事業 ZEH水準以上の新築や省エネ改修を支援。

国土交通省は2,000億円を要求し、

別途GX経済移行債があるとしています。

脱炭素志向型住宅の

導入支援事業

GX志向型住宅が対象。

補助額案は地域区分1~4が115万円、5~8が100万円です。

※富山県は5地域にあたるため100万円/戸

環境影響評価の

活用促進事業

CFP・EPD表示のある窓や

断熱材などを使う新築戸建てが対象。

補助額案は地域区分1~4が90万円、5~8が80万円です。

 

なお、基本的に市町村の補助金は併用できますが、上記の制度を同じ住宅で併用できる可能性は低いです。

 

一方、環境省の「ZEH・ZEH+化等支援」は、2027年度に新しく採択する戸建てではなく、過去に採択された案件の継続分に限定されています。

 

従来型のZEH補助金は縮小し、支援の中心がGX志向型住宅や、建材の製造段階まで含めて環境負荷を抑える住宅へ移っていると読み取れます。

2. みらいエコ住宅2027事業の見通し

みらいエコ住宅2027の見通し

国土交通省の概算要求資料には、「みらいエコ住宅2027事業」を新たに創設すると明記されました。

 

これは2030年度以降、新築住宅にZEH水準の省エネ性能を求める方針を見据え、ZEH水準以上の新築を後押しする制度です。そのため、今年度実施されている制度が継続する可能性が高いと言えます。

 

ただし、資料に示されているのは事業全体の方向性です。

 

2026年度に対象となっている長期優良住宅やZEH水準住宅が2027年度も対象になるのか、子育て世帯・若者夫婦世帯という条件が続くのか、個別の補助額がいくらになるのかは公表されていません。

 

具体的な金額が示されているのはGX志向型住宅です。

 

2026年度は110万円/戸(富山県の地域区分)でしたが、2027年度の概算要求では100万円/戸 と、10万円減額する案です。

 

主な性能要件案は、断熱等性能等級6以上、再生可能エネルギーを除く一次エネルギー消費量を35%以上削減、太陽光発電などを含めて100%以上削減、HEMS等の導入です。

※富山県では多雪地域のため太陽光発電は必須ではない

 

金額は縮小案ですが、高断熱化と設備の高効率化、創エネを組み合わせた住宅への支援は継続される見通しです。

3. 補助金を活用する上での注意点

補助金活用の注意点

まず概算要求とは、各省庁が翌年度に必要な予算を財務省へ求める段階の話です。

 

この後に予算案の編成、国会での予算成立、事業詳細の公表、公募開始へと進みます。

 

補助額や対象要件、着工日の基準が変更される可能性もあるため、現段階の金額を資金計画へ確実に入れ込むことは避けましょう。

 

ただし、例年の傾向から見るに、おおよそそのまま通過する可能性が高いため、参考として知っておくに越したことはありません。

 

3-1. 募集開始時点でプランが固まっていないといけない

補助金申請のスケジュール

住宅補助金は、受付期間内でも予算上限に達すると終了します。

 

また、申請時には建築するプラン、さらに住宅性能を証明する書類が必要で、希望者が自由に先着申請できる仕組みではありません

 

つまり、補助金制度が正式に募集開始になった段階で、「ほぼプランが固まった状態」でないといけません(設計図・断熱省エネ性の計算・空調や給湯等の仕様 など)

 

2025年度にはGX志向型住宅の予算消化が途中から急速に進みました。

 

2026年度は比較的、余裕をもった予算組みにされていますが、2027年度の全体予算額が750億円→500億円に減額されているため、今年と同じようなスケジュールで問題ないとは言い切れません。

 

補助金を活用したい場合は、制度開始後に考え始めるのではなく、このように制度が出てくる前に住宅会社選び・土地・間取り・具体的な設計を早めに整理しておくことが大切です。

 

3-2. 補助金を家づくりの目的にしない

補助金と予算のバランス

GX志向型住宅では、断熱等級6、太陽光発電、HEMSなどを満たすための追加費用がかかります。

 

補助額だけを見て仕様を上げると、増額分の方が大きくなることもあります。

 

また、制度に合わせて着工を急ぐことで、間取りや素材選びを十分に検討できなくなっては本末転倒です。

 

補助金は「条件と時期が合えば活用するもの」と考え、受給できない場合にも無理のない資金計画を基本にしましょう。

4. まとめ

みらいエコ住宅2027と家づくり

出典:常設展示場| 奥田町モデル

 

国土交通省・環境省の概算要求を見る限り、2027年度も省エネ性能の高い新築住宅への支援は継続される見通しです。

 

特にGX志向型住宅は、補助額案と性能要件が示されており、みらいエコ住宅2027事業の中心になると考えられます。

 

一方、長期優良住宅やZEH水準住宅の扱いなど、今後の予算編成を待たなければ分からない点も残っています。

 

補助金を使いやすい状態にするには、この秋から冬にかけて住宅会社や土地を絞り込み、間取りと仕様の検討を進めておくことが大切です。

 

YUIでは、最新の制度情報とご家族の希望を照らし合わせ、補助金に振り回されない全体最適を考慮した家づくりをご提案しています。

 

2027年の新築をご検討の方は、お気軽にご相談ください。

 

 

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