家づくりコラム

2024.09.13

コラムスキップフロアで魅せる空間の上質感とメリット・デメリットを解説

スキップフロアは新築でも人気のアイデアの1つ。スキップフロアで創り出すリビングの上質感、そして書斎など機能的な側面を紹介していきます。同時に、費用感や設計上の注意点なども解説していきますので、スキップフロアを導入したい方は必見の記事です。

 

今回は新築の間取りで取り入れたいアイデアで、安定的に人気があるスキップフロアについて深堀していきます。

 

スキップフロアってなに?どんな形があるの?実際の使い勝手はどうなのかな?

 

こんな疑問をお持ちの方にピッタリな内容になっており、後半ではYUIの施工事例も合わせてご紹介します。

 

それでは、まず冒頭で記事の要点からみていきましょう。

 

 

・スキップフロアとは、言い換えると「1.5階」の場所に位置するスペースのこと

 

・昨今は書斎やファミリースペース、タタミコーナーをスキップフロアに導入される方が多い

 

・メリットは、LDK内につくることで空間に立体的な広がりを生み出せることと、建築に大事な「余白」による上質感を創り出す

 

・デメリットは、建物全体が大きくなりがちなため建築費用に影響があること、そして住宅会社側に設計力が必要になること

 

 

1. スキップフロアとは

広々としたスキップフロアのリビング

出典:縦横に広がる空間を楽しむ家

 

まずスキップフロアは、一言で言い換えると「1.5階のスペース」です。

 

正確には、中間階として1階と2階の間の空間、または基礎空間を利用した0.5階部分といった床の高さをずらしたスペースを指します。

 

通常、1階~2階にあがるためには階段の段数を14段前後に設定しますが、大きな踊り場である中間階があることで、階段を一気にあがることなく余裕がうまれます。

 

1-1. スキップフロアの使い道

スキップフロアの活用例

書斎やファミリースペース、タタミコーナーといった場所に活用される方が多いです。

 

特に昨今は自宅で仕事をされる方も増えており、リモートワークのスペースとして活用される方が多い印象です。

 

また、基礎を利用した「0.5階タイプ」であれば収納スペースにしたり、お子さんの遊び場にしたりと幅広い使い方もできます。

 

一般的には、リビング階段を活用した「1.5階タイプ」のスキップフロアを設ける方が多いです。

 

リビングでお子さんを見ながら、スキップフロアで仕事をするといったような使い方で、同じ空間でありながらリビングと仕事スペースを分離できる点が人気です。

 

2. スキップフロアが創り出す空間のメリット

スキップフロアのメリット

・LDK内につくることで空間に立体的な広がりを生み出せること

・建築に大事な「余白」による上質感を創り出す

・オープンかつ、1人で使いたいスペースとしては最適な空間

 

スキップフロアが空間にもたらすメリットは、上記の3つです。

 

1つ目は、リビング内階段と併用することがほとんどですが、空間に広がりがうまれます

 

吹き抜けの面積も大きくなることで、開放感がある素敵なリビングに仕上がりやすいです。

 

さらにこの開放感は単純に広い、という感覚だけでなく「上質感」も創り出します

 

また使い道として紹介したように、書斎やゴロ寝スペースのような「オープンなプライベート空間」という独自の性質を持つ空間になることです。

3. スキップフロアを導入するときの注意点やデメリット

スキップフロアのデメリット

・建築費用が建物全体として高くなりがち

・耐震や断熱などの性能面をしっかり配慮した設計にしておくこと

・「単なる踊り場」にならないような設計配慮

 

注意点としては、建物全体が大きくなりがちなため建築費用が高くなる点です。

 

スキップフロア自体が高い、というわけではなく建物全体が大きくなる原因になってしまう、ということです。

 

特に吹き抜けが大きくなることで、床面積はそこまで大きくならなくても、施工面積として実際の家のサイズ感は一回り大きくなります。

 

また、目には見えないポイントですが、吹き抜け空間が大きくなると耐震上の耐力を確保するため、梁(水平方向の家の構造躯体部分)が大きくなる可能性が高いです。

 

このように費用面がデメリットになりますが、まずは希望としてプラン・見積してから調整してもよいでしょう。

 

そして、空間の見え方をうまく設計しないと「単なる階段の踊り場」になってしまうことも多いです。

 

そのため、空間全体の見え方だけではなく、上質感を創り出す細部の仕上げ・納まりまでこだわれるかといった、住宅会社側の設計力が必要になってきます。

 

4.YUIのスキップフロア施工事例

それでは、YUIでの施工事例をみていきましょう。

 

4-1. コンパクトでも充実の住まい

シンプルモダンにフィットするスキップフロア

出典:コンパクトでも充実の住まい

 

1つ目の事例は、延床面積27坪でスキップフロアを導入した事例になります。

 

スキップフロアがあることでLDKに立体的な広がりを創り出しています。

 

さらに、リビング・ダイニングを見渡しながらデスクワークなどができるスペースとして、子育て世帯で重宝するスペースになるでしょう。

 

スキップフロアは、時にはワークスペース、時にはお子さんの遊び場や学習スペースといった、多彩な使い方ができるまさにオールマイティなスペースと言えます。

 

4-2. ホテルライクな日常のある家

シンプルモダンにフィットするスキップフロア

出典:ホテルライクな日常のある家

 

2つ目は、大きな吹き抜けが特徴的な事例です。

 

リビングと吹き抜け・スキップフロアで縦の広がりを感じるとともに、テラスのある中庭で横の広がりを生み出す設計になっています。

 

特にリビングが1段下がっている点が特徴的な事例ですが、リビングに座ってみるとさらに開放的な空間を感じることができます。

 

ここでの事例では、スキップフロアと共に階段のデザインにもこだわっており、踏板(階段の段板)や、その踏板を支える納まり方法、手すりに至るまでスッキリ見えるように配慮しています。

 

そのような細かい部分への配慮によって、シンプルモダンにフィットするスキップフロアが仕上がっています。

 

4-3. 暮らしを奏でる、音楽でつながる家

デザインのアクセントになるスキップフロア

出典:暮らしを奏でる、音楽でつながる家

 

LDKの中心に、1坪ほどのスキップフロアを設計した事例です。

 

スキップフロアの壁一面には、レコードを収納する造作棚があり、趣味として活用されるDJブースがあります。

 

スキップフロアを中心に、LDKだけではなく吹き抜けを介して2階にまで音楽を届ける。

 

このように、スキップフロアは立体的な構造と吹き抜けを利用して、空間の持つ役割を分離したり繋げたりすることができます。

 

また、壁面に本棚なども組み合わせることで、スキップフロアの機能を果たすとともに、リビングから見えるデザイン上のアクセントといった役割も果たします。

 

5. まとめ

スキップフロアは、LDKにプラスアルファの開放感を生み出し、同一空間でありながらもプライベートで機能的かつ多用途なスペースとして人気です。

 

ただし、注意点としてお伝えしたポイントとして、同じようにスキップフロアを設計したとしても住宅会社で大きく差が出ます。

 

スキップフロアは、リビング全体の見え方・見せ方をどのように設計していくか、住宅会社側の設計力で左右されます。

 

みなさんが注文住宅であっても注文できないような細かい部分も、「最適」にして設計・施工してくれる会社を選ぶことが、満足度の高いスキップフロアを作る近道と言えます。

 

富山市のYUIでは、スキップフロアの事例も豊富にありますので、気になった方はぜひお気軽にお問い合わせやモデルハウスへお越しください。

 

また、関連するコラムも合わせてご覧ください。

 

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