1. 平屋の建築率は全国的にも増加、その理由とは
出典:リクルート調査資料
上図のリクルートが実施した調査では、北陸で平屋を建築した方の割合は17.4%(2023年)となっています。
まだまだ多数派ではないにしても、コロナ禍前の2019年の6.1%と比べると、明らかに平屋にされる方が増えてきています。
これは大手ハウスメーカーや地元のハウスメーカーでも同様の傾向となっており、全国的にも増加傾向なことは間違いありません。
1-1. 平屋が人気の理由は建物の長寿命化が背景に
平屋が人気になっている理由は大きく2つあります。
1つは建物の長寿命化に伴い、老後の住まいとして考えて建てる方が増えていることです。
ひと昔前の日本の住宅平均寿命は約30年と言われており、仮に30歳で新築しても定年頃には建て替えや住み替えをしないといけない仕様が多かったです。
現在の新築の場合、長期優良認定住宅など60年以上、住み続けることができることを前提に設計・建築されている家が多く、1回新築で建てれば老後まで住むことができます。
この理由から、老後に住むときも不自由が少ない平屋が人気となっています。
もちろん、平屋ならではの動線計画や大きな空間が取りやすいといった要素もあり、建物の長寿命化だけではない側面もあります。
1-2. 平屋は家族の雰囲気がわかりやすい
2つ目の理由は、平面で暮らすことで家族の一体感が出やすいというメリットです。
お子さんと親とのつながりなど、教育・子育て様々な観点から、お子さんが小さいうちはメリットが大きいのではないでしょうか。
また、リビング内階段が子育てで推奨されるような話もよくありますが、平屋においては自動的にリビングに家族が集まりやすく、家族を大切にしていきたい方にはおすすめの建物でもあります。
同時に家事動線なども短くなりやすく、ファミリー世帯にとってはおすすめの家とも言えます。
1-3. 一方で平屋は大きな土地が必要
一方、平屋はメリットばかりでなくデメリットも存在します。
平屋は、2階建てに比べて大きな土地が必要となるため、富山でも富山市中心部などは、土地の大きさや金額などの観点から難しいケースが考えられます。
そのため、平屋を考える場合は郊外で比較的大きな土地面積(目安として最低でも50坪程度)が確保できることが条件になってきます。
どうしても土地が小さいと、部屋が近く密集するようなプランニングになってしまい、プライバシーからも後悔に繋がってしまう恐れもあり、平屋では土地の余裕をみておきましょう。