1. 外観の設計についてのポイント
注文住宅の外観をカッコよく仕上げていくために、結で考えている設計の考え方をご紹介していきます。
1-1. カタチとしてのバランス感
住宅の外観は、外壁・屋根・窓・軒・玄関などの開口部、そして外構や周囲環境まで含んで出来上がります。
ただ、カッコいい外観で共通して言えるポイントは、特に道路側から見えるファサード(建物を正面から見たときの外観)の形状のバランスが整っています。
形状のバランスは凹凸を少なくしたり、生活感が出るような部分をうまく隠す設計になっていることでスマートな雰囲気を演出します。
また屋根形状の設計、そして軒の出についてもバランスが整っていることが、カッコいい外観を創り出す方法の1つであると言えます。
結で採用が多いモダン系の住宅の場合、軒の出を短くすることと、雨樋をファサードから見えない位置に設計することで、スッキリした印象を創ります。
一方、注文住宅においてデザイン性は重要な要素ではありつつ、デザインを求めていくと機能面との両立が難しくなる点も重要です。
軒の出を短くすることでスッキリした印象になる反面、窓に直接雨が当たるなどのデメリットがあることも知っておきましょう。
1-2. 窓の設計は重要
特にファサード側の窓の配置は配慮して設計します。
一般的に窓と言うと、引き違いの窓が想像されますが、結では外観として見える部分に引き違い窓の採用はほとんどありません。
代わりにFIX窓(固定された窓)や、縦滑り窓(縦に細長い窓)の配置を工夫しながらファサード面を整えていきます。
窓の形状・配置によっても大きく外観が影響されます。
1-3. 色の配色は少なく
外壁や屋根などの色についても、全体の配色バランスとしては多いと整えていくことが難しくなっていきます。
また、建物の凹凸まで考えて配色をすることも大事ですが、ここはセンスの問題も出てきますので、要望だけお伝えしてコーディネーターなどにお任せする方が上手くいくことが多いでしょう。
外壁の素材や色は住宅だけでなく、家全体としてのバランス、特にエクステリア(植栽・シンボルツリー・駐車場・庭・テラス)と組み合わせた外観全体にも影響してきますので、全体最適を考えながらの設計が重要です。