1. 見学会で聞いても実はあまり意味がないコト
よくある、聞いてもあまり意味がないコトから見ていきましょう。
・部屋の大きさ
・坪単価
・キッチンなど設備機器のメーカー
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1-1. 部屋の大きさ
まず見学会のご案内スタート時点では、お施主様側は「何を聞いたらいいかわからない」、営業マン側は「どんなお客様なのか見極めたい」というそれぞれの思惑があります。
「何を聞いたらいいかわからないから」、とりあえず部屋の大きさを聞く、という掴みどころが分からない雰囲気から始まる “見学会あるある ” で聞いてしまうことも。
お互いが様子見をして妙な空気感になることもしばしば、結局ほとんど会話もせず、ふわっと見て帰ってきた、という経験をした方もいるのではないでしょうか。
いずれにしても、特にリビングの大きさの感覚は床面積だけで決まるわけではないため、あまり意味のない会話になってしまいがちです。
◆部屋の大きさに対する「感覚」は聞いても良い
ただ一方、子ども部屋や主寝室は部屋の大きさの感覚をつかむための指標として、帖数を聞くとよい場合もあります。
この時、その住宅会社が設計で考えている傾向(子ども部屋の大きさ・狭く感じないような工夫)も同時に聞いてみると、部屋の大きさに対する「考え方」がわかって参考になることが多いでしょう。
このような広さ・サイズに対する「考え方」や「感覚」を、他の会社と比較検討して自分たちの感覚と合った会社を選ぶとよいでしょう。
(例:A工務店)主寝室は7帖で十分広く設計できる
(例:B工務店)主寝室は最低でも8帖必要です
1-2. 坪単価
つづいて、みなさんが気になるポイントである坪単価、意外と聞いてもあまり意味がないポイントです。
坪単価は、企画住宅や半注文住宅の会社であれば話は別ですが、フルオーダーが前提のハウスメーカーの場合、曖昧な回答しか出てこないでしょう。
このことから気になる価格については、「価格設定は企画型 or フルオーダー?」と聞く分には後々の判断材料にできるものの、安い・高いの目安にはなりにくいです。
その理由は、実際に選ぶ設備や内装、間取りなどの建築条件によって、建物の価格は当然変わってきます。
また昨今は坪単価を固定して見積を作っている会社も減ってきたり、資材費の高騰で一定の金額に決めてしまうことができにくくなっている側面もあります。
そのため、坪単価は目安にはなりつつも、意外と参考にならない質問になってしまうでしょう。
1-3. 設備機器のメーカー名など
該当モデルハウスのキッチンが、すごく気に入った!ということであれば別ですが、多くがこれも聞くことが分からないから、とりあえず聞く質問の1つになっています。
キッチンやお風呂などは、設備メーカーのショールームに見に行ったほうが、様々なタイプが見学できるので、設備にこだわりたい方は気軽にショールームにも足を運んでみるとよいでしょう。