家づくりコラム

2021.12.17

コラム知っておきたい建築用語 Part3 ~注文住宅だからこそ賢く~
知っておきたい建築用語 ~注文住宅だからこそ賢く

「知っておきたい建築用語」として前回のPart2では、
プランニングの際に知っておくと良い用語をご紹介しました。

▶知っておきたい建築用語 Part2 ~注文住宅だからこそ賢く~

 

今回のPart3では、プランニング(契約前)を依頼する際、
担当営業や設計士に要望を正確に伝えるため、
違いを知っておくと良い、よく似た用語をご紹介したいと思います。

収納にまつわる用語


注文住宅の収納に纏わる建築用語

収納にまつわる用語には、押し入れやパントリーなどいくつかありますが、
主だったものに、
クローゼット」
「ウォークインクローゼット」
「ウォークスルークローゼット」
があります。

 

その中でもウォークスルークローゼットは、
1階のお風呂場や洗面の横に設けて通路として使用しながら収納も兼ねる方法で、
最近人気の収納方法です。

生活動線の流れに組み込むことで、家事へのストレスが軽減され、
家族の協力も得やすくなります。

 

また、収納は1ヵ所ではなく分散収納、
つまり用途別にわけて収納するスタイルがスタンダードになってきています。

例えば、玄関クローゼットにコートや帽子、仕事用のカバンを収納したり、
お風呂場に肌着や寝間着を収納したり。

ファミリークローゼットとして家族全員の収納を一か所にまとめるスタイルもありますが、
生活スタイルに応じて夫婦で収納を分ける方もいらっしゃいます。

 

最近は洋服好きなご主人も増え、ご自身で洋服の管理をされる方も増えました。

メリハリをつける上でも自分専用のスペースがあるのは良いですよね。

生活のしやすさから考えると、平面に全ての用途が収まっていると暮らしやすくなります。

間取りの工夫で収納を適所に配置して利便性を高めたいですね。

 

◆クローゼット(CL)

注文住宅のクローゼット

衣類や寝具、道具などがしまえる洋室の大型収納空間。

押し入れと同義語だが、押し入れと異なり主に衣類が収納され、
ハンガーラックや棚板を設ける場合が多いです。

 

◆ウォークインクローゼット(WIC)

注文住宅のウォークインクローゼット

出入り口は1ヵ所で、人が歩いて入ることができ、中で荷物の整理や運搬ができる子部屋。

換気や採光のために窓を設ける方も。

クローゼットの中に全身鏡を置いて、身支度をする衣裳部屋として活用する方法もあります。

ドアや引き戸をつけるのが一般的でしたが、最近は扉をつけない方も多いです。

 

◆ウォークスルークローゼット(WTC)

注文住宅のウォークスルークローゼット

人が通り抜けることができる収納。

出入り口が2ヵ所あり、それぞれが別の場所に通じています。

動線と収納スペースを同時に確保でき、採光や通気性も得ることができます。

 

リビングフロアにまつわる用語


リビングにもプランを考える上で使われる用語がいくつかあります。

 

◆吹き抜け

注文住宅ならではの吹き抜け

複数階にまたがる連続した空間を指す「吹き抜け」。

戸建ての場合は1階と2階にわたって広がる空間を指すことが多く、
間に天井や床がありません。

玄関や階段、リビングに取り入れられることが多く、空間に広がりが生まれます。

高い位置の窓からは、日差しが長時間に渡って注がれるので明るく開放的で、
1階と2階の繋がりがコミュニケーションも生み出します。

 

◆サンクンリビング

吹き抜けにはできないけれど、
リビングに広がりを出したいという方にご提案させて頂くことが多い「サンクンリビング」。

1階の基礎の部分を利用して床を一段下げることで、天井高を感じることができます。

そうすることで、吹き抜けに近い開放感が得られ、空間の広がりを感じることができます。

また、サンクンにすることで、段差を利用して収納が生まれることもメリットの一つ。

テレビボードとして利用したり、生活用品やおもちゃをしまったり。

リビングの収納を充実させることができます。

 

◆スキップフロア

階段の一部を利用して作られる「スキップフロア」。

リビングを吹き抜けにしたいと要望される方に提案する場合が多いです。

階段途中の踊り場を広げることで空間を生み出し、お子さんの遊び場所や、
ワークスペース、家事の場所としてスキップフロアを使用します。

吹き抜けのスペースに設けるので開放感もあります。

また、スキップフロアの下は収納として使えるメリットも。

大型の生活用品をしまえるスペースとして活用できます。

 

スキップフロアの下の収納をさらに、
サンクンとして基礎の部分を利用して床を一段下げて半地下の様に使う人も。

こもって秘密基地のように使うなど、収納だけではなく、
小部屋としての使い方もできます。

リビングの一角なので孤立せず、暮らしのアイデアの一つ。

 

このように、建物の様式を表すよく似た言葉はいくつもあります。

時代を経る毎に新しいスタイルが生み出され、新しいワードも生まれてきています。

こんなのがあったらいいなぁ、でも説明しにくいなぁなど、
ご相談頂けましたらプランナーと共に皆様の要望を形にさせて頂きます。

お気軽にご相談ください。

 

【関連記事】

土地選びの際に知っておくと便利な用語についてご紹介しています。

▶知っておきたい建築用語 Part1 ~注文住宅だからこそ賢く~

 

プランニング(契約前)の際に知っておくと良い用語についてご紹介しています。

▶知っておきたい建築用語 Part2 ~注文住宅だからこそ賢く~

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