家づくりコラム

2021.10.29

コラム注文住宅のデザイン性のある階段 ~素材の違いを楽しむ part2~
デザイン性の高い注文住宅の階段

前回、階段の種類やステップのデザイン、安全性や機能性についてお話しさせて頂きました。

注文住宅のデザイン性のある階段 ~空間のアクセントにも part1~

 

今回のpart2では素材の違いなど、
階段のデザイン性について「結」の施工事例を交えてご紹介したいと思います。

選べる階段素材


◆木材

注文住宅の階段

階段は、素材によって雰囲気が異なります。

注文住宅で、一般的によく使われるのが木材。

木材は加工がしやすく種類も多いので、床材とテイストを合わせやすく、
部屋全体の統一感を出しやすいのが特徴です。

 

無垢の木材は、自然の風合いと温かみ、素材がもつ高級感があるので、
階段自体を家具のように楽しむことができます。

木の種類によっては傷や凹みが付きやすく、
節があったり反ったりといった無垢ならではの個性もありますが、
そんな経年変化やお手入れも、愛着として楽しみながら過ごせる素材です。

 

無垢材の他にも、合板の表面に木目のシートを張った建築材があります。

こちらは様々なメーカーから販売されており、選択肢も多く、
無垢材よりも価格を抑えることができます。

色味や仕上がりが均一で、施工もメンテナンスもしやすいメリットがあります。

 

また、合板の表面に薄くスライスした無垢材を貼った突板材や、
無垢の集成材などもあります。

こちらは無垢材の良さと、木調建材の扱いやすさを併せ持つ材料です。

 

木材といっても様々な種類があるので、注文住宅では、
デザインや室内のコーディネートに合わせて選ぶ楽しみがあります。

 

◆鋼製

最近増えているのが、骨組みや手すりを鋼製にした階段。

鋼とは、鉄により強度を出すため意図的に炭素量を増やした合金のことです。

木材よりも強度に優れているため、自由度の高いデザインを実現することができます。

また、塗装を施すことで、様々な色味やマットに仕上げることも可能です。

 

金属特融のクールな素材感が、
オシャレでモダンな住まいを、さらにブラッシュアップしてくれます。

 

◆×異素材

踏み板の表面に麻や織物調ビニールシートなど、
足触りが良く肌と馴染む生地をラグの様に敷いたりすることもできます。

木材や鋼とはまた違う仕上がりになるので、
選ぶものによって空間に馴染ませたり、アクセントにしたりと、
コーディネートの幅が広がります。

 

階段も造作家具と同様一から設計して作るので、
素材の違いで人と違う個性を演出できます。

 

「結」の階段施工事例


◆木材

デザイン性の高い注文住宅の階段

こちらの階段は、階段自体を壁で支えている片持ち階段。

まるで、宙に浮いたような斬新なデザインが特徴で、
継ぎ目のない木材を用いて階段の形を作っています。

ナチュラルな色合いにすることで、優しい雰囲気の室内に溶け込みながら、
インテリアの一部のように目を惹く存在感ある階段になりました。

 

◆鋼製

スタイリッシュな注文住宅の階段

踏み板を壁に差し込み、手すりを天井から延ばして上から吊ったデザインの上吊り階段。

鋼は木材よりも強度があるので、線の細い鋼で上から吊ることが可能。

スタイリッシュに仕上げることが出来ます。

 

こちらのお家は、室内コーディネートをモノトーンで統一させています。

壁と建具がホワイト系の玄関回りに対し、階段を木調ではなくブラックにすることで、
階段が空間の中で映えるデザインに仕上げました。

玄関を入ってすぐに見える位置にあるので、来客時にも見栄えが良く、
インテリアの一部としてデザイン性の高い階段です。

 

◆木×鋼

こちらは、踏み板・側板が無垢材、手すりが鋼製の組み合わせ階段。

木材の厚みや種類によって、どっしりとした高級感のある印象や、
軽やかな印象にと雰囲気を変えることができます。

また、階段全体に対して、木材と鋼の割合を変えることで印象は千差万別。

 

例えば、上記の写真のように手すりだけに鋼を用いたり、踏み板に木材を使用したり。

側板に鋼を用いることで印象が変わります。

洋風にも和風にも仕上げることができるので、
室内の雰囲気に合わせてコーディネートすることができます。

 

素材(麻)×鋼

富山の注文住宅の階段

 

写真は以前、展示・公開していた開モデルです。

こちらの階段は、踏み板の上に素材感のあるサイザル麻を使用。

さらっとして肌ざわりが良い麻は耐久性に優れており、断熱性や防音性の高さも特徴です。

 

この家の間取りでは、LDKから見える場所に階段があるので、
温かみのある空間に馴染むよう麻を使用し、色味も合わせました。

圧迫感の出やすい箱型階段ですが、手すりを鋼製で設えて抜け感を出し、
空間に広がりが生まれるように工夫しました。

踏み面もゆったり取っているので、ちょっと腰掛けたくなるような、
付加価値を感じるデザインです。

 

見学会や常設展示場での接客させていただく際、
こだわりポイントの一つとして階段を紹介することが多くあります。

住まいで個性を出せるところは多数ありますが、
階段はその個性をハイセンスに発揮できる場所。

 

「結」では、使い勝手と美しさを兼ね備えたインテリアとしての階段を、
ご要望に合わせたオーダーメイドでご提案させて頂いています。

お気軽にご相談ください。

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