家づくりコラム

2021.09.17

コラム注文住宅のデザイン性のある階段 ~空間のアクセントにも part1~ 
富山県注文住宅の階段

ひと昔前は、階段は廊下や家の端にあり、2階に上る手段としての役割が主でした。

しかし、家族の構成や暮らし方が変わり、
階段が家の中心であるリビングに設置されることも増えたので、
階段は家の間取りやコーディネートを考える上でも欠かせないものになってきました。

最近は、インテリアのアクセントとしても使われるようになり、
形や素材、デザインを工夫される方も増えています。

今回は、そんな注文住宅の階段についてまとめてみたいと思います。

注文住宅だから選べる階段


注文住宅のリビングと階段

注文住宅では、階段を好きなようにデザインできます。

生活スタイルによって、適している階段の種類やデザインは人それぞれ異なります。

どんな階段を選んだら良いのか?

まずは、階段の種類をご紹介します。

 

ストレート階段

上階と下階を一直線で結び、まっすぐで折り返しの無い階段。

上り下りしやすく日本の家庭で一番よく見られるのがこのタイプ。

省スペースでシンプルな形なので費用も抑えることができます。

足を踏み外した際には危ないので手すりを設置すると安心。

 

かね折れ階段

途中でL字型に90度の折れがあり、踊り場がある階段。

踊り場がある分、広い面積が必要になりストレート階段よりも価格が高くなりますが、
落下して下まで落ちる心配はありません。

 

折り返し階段

かね折れ階段と良く似ていますが、
L字型ではなくコの字型やU字型に方向を変えて折れているのが特徴。

かね折れ階段よりも踊り場に広い面積が必要です。

踊り場の床面積が広くなるので、フリースペースとして活用することもできます。

 

カーブ階段

洋風住宅によく見られる円弧を描きながら上り下りする階段。

ゆるやかなカーブが優美でアクセントになります。

 

らせん階段

一本の柱を軸にステップがらせん状に設置されている階段。

蹴込み板の無いスケルトンタイプが中心。

圧迫感が無く洗練された雰囲気で憧れの階段として人気。

複雑な形なので費用が高くなります。

ステップのデザイン


注文住宅の階段

階段は、踏み板と踏み板の間をつなぐ蹴込み板が有るか無いかで
「箱型階段」「オープン型階段」の2つに分けられます。

それぞれ利点があり、階段下も収納として活用したい方は箱型階段、
階段も室内のアクセントにしたい方はオープン型階段と、
生活の考え方によって階段の捉え方も変わってきます。

 

箱型階段

踏み板と踏み板の間に蹴込み板を付けたタイプ。

階段下に収納スペースを設けられるのが特徴。

蹴込み板に壁紙を施すなどで、空間との統一感を出すことも。

 

オープン型階段

踏み板と踏み板の間に蹴込み板を付けないタイプ。

スケルトンになっているので、軽やかでデザイン性が高いです。

光や風を遮らないので、リビングに設置しても圧迫感が無く、空間のアクセントにもなります。

階段回りの安全性と機能性


注文住宅の階段

階段には、機能性とデザイン性に加えて安全性も欠かすことができません。

安全面を考慮して、階段は建築基準法により、
幅・蹴上げ・踏み面の寸法が決められています。

 

横幅…75cm以上

蹴上げ(階段一段分の高さ)…23cm以下

踏み面(上り下りする際に足を乗せる面の奥行き)…15cm以上

となっています。

 

法律的には急な勾配でも大丈夫ですが、
注文住宅では法律上の寸法を踏まえて、
上り下りしやすい階段の勾配や段数も決めていきます。

長く住む家ですから将来的にも安心して上り下りできるように設計することが重要です。

 

また、子供や年配の方がいらっしゃるお宅には、手すりは欠かせません。

手すりの設置は特に規定はありませんが、
4段目からは手すりを設置するよう指導されています。

毎日使うものなので、手すりの高さや握りやすさなども大切です。

滑って転落しないよう、踏み板の先端に溝をつけたり、
踏み面に滑りにくい加工を施したりして、
滑りにくい工夫もできます。

 

オープン型階段は蹴込み板が無いので、
子供が挟まれたり、隙間から転落してしまう危険も。

子供が小さい内は転落防止用の安全ネットやクリアパネルなどを設置することを
オススメしています。

 

このように、階段には安全面から守らなければならないこともありますが、
注文住宅では自由度が高くデザイン性を発揮できる場所でもあります。

家全体の間取りや生活動線も踏まえて設置場所、形、デザインを考えましょう。

「結」は、階段の施工に関しても様々な要望にお応えすることができますので、
お気軽にご相談ください。

この記事に関連するタグの一覧を見る

アーカイブ

ページトップ