2. コスパよく設計するための具体的なコツ
1階寝室を設計する時に、心がけたい具体的なコツを紹介していきます。
平屋には憧れつつも広い土地が確保できない、子供部屋と分離したいといったことを考えている方にも参考になる内容になっています。
ここで紹介する内容で共通しているコツは、まず「考え方を柔軟にすること」です。
2-1. 1階和室の延長線上の設計
一般的に寝室に必要な広さは約6帖~8帖と、1階に和室を確保するプランの延長線のような感覚で設計できるはずです。
動線やウォークインクローゼットとの兼ね合いもありますが、考え方を柔軟に持てば寝室をリビング横に配置することも、特に悪いことではありません。
唯一気を付けておきたいポイントは、家族の生活リズムの違いがある場合の音の問題です。
また、全く隣接させるのではなく上記のモデルハウスのように、階段や廊下を挟むことでリビングの音が気になりにくく、プライバシーの観点からも ” なんとなく ” 分離されている感覚も出るのでおすすめです。
2-2. リビングを圧縮する(ダイニングと役割を重ねる)
建築される方の事情にもよりますが、例えば夫婦2人の場合で住み替え・建て替えであればリビング(もしくはダイニング)を圧縮するという方法もあります。
家族によっては、ダイニングでテレビを見たり団らんをする方であれば、ダイニングとリビングを合体したようなプランもありでしょう。
ダイニングテーブルを置かずに、キッチンの延長線上で食事をするプランであれば、1階全体をコンパクトに設計できます。
また、リビングをコンパクトにするのと同時に、寝室をセカンドリビング化することもよいでしょう。
例えば、くつろぎながら映画を見たい方は、寝室にプロジェクターを付けるなどの手段で、むしろリビングより落ち着く空間で楽しむことができる可能性も。
寝室に広さを求めなければ、セカンドリビングとして自分の暮らし方に落とし込んでもらうと、リビングに必ずしも広さが必要でないケースも考えられます。
◆リビング・ダイニングを圧縮する時の注意点
ダイニングをキッチンと一体化することで、建築コストを抑えることができます。
一方でコンパクトになったリビングは、吹き抜けや窓の大きさといった部分で開放感をつくっておくと、窮屈な印象になりにくい。
このあたりは「視線が抜ける間取り」などを駆使しながら設計していくことが大事です。
なお、床面積以上に広く魅せるための具体的なポイントは、こちらの記事で詳しくお伝えしていますので、合わせてご覧ください。
コンパクトな家の魅力と、床面積以上に広く見せる設計のコツとは?
|