1. 玄関まわりの外構と役割
玄関まわりは、駐車場または道路から家に入ってくる際の「お迎えの場所」です。
また外観・内観とコンセプトの調和を合わせておくことで、内外のスムーズなつながりを演出することができる場所でもあります。
最近は小さめの分譲地が増えているため、アプローチや外構をしっかり作る人は昔に比べて減りましたが、それでも玄関まわりを小ぎれいにしておくことで家の格式をグッと引き上げることができます。
このように玄関まわりはお出迎えの場所でもあり、家の全体のスタイルをまとめる役割を担っています。
一方で、しっかりした外構を作ろうと思うと予算が比例してきます。
予算をかければ高級な家の雰囲気を演出できますが、実際はここまで予算が回らない方が多いことが現実です。
結では予算を考慮しつつ、ちょっとした工夫でおしゃれが創れるようアテンドしていきます。
1-1. 玄関アプローチ
道路・駐車場から玄関までの ” 通り道 ” を、玄関アプローチと言います。
玄関アプローチは家の入口で、役割としては外と中のつながりを創り出すエリアです。
上図のように雰囲気から創り込む場合もあれば、シンプルに仕上げる場合もあり、敷地の形状・接道状況・デザイン・配置で多種多様です。
ただ、特に土地面積が約50坪以下の場合、富山では駐車場の台数を優先される方も多く、アプローチ単独での作り込みができないこともあります。
駐車場兼アプローチとなる場合、シンプルに仕上げるとスタイリッシュに仕上がります。
結では比較的モダンなデザインの住宅が多いため、アプローチはシンプルに仕上げる方が多い印象ですが、家の全体バランスや予算を考えつつ組み立てていくことが大事でしょう。
1-2. 玄関ポーチ
玄関ポーチとは、玄関ドアの上の庇(ひさし)のことを指します。
結では、玄関ポーチ単独で設けることは少なく、建築と一体化して玄関ポーチだけ浮かないようなデザインで仕上げています。
玄関ポーチ「だけ」で設けてしまうと外観上も違和感が出てくる可能性が高く、外観デザインを崩しやすいポイントの1つでもあります。
下屋と一体化させたり、建物をオーバーハング(2階が張り出している形状)して、躯体そのものを玄関ポーチ代わりにすると良いでしょう。
富山では雪の問題もありますので、玄関ポーチはある程度大きく取りたいところです。
1-3. 玄関ドア
ファサード(正面道路からの家の見え方)から、玄関ドアを見せる・見せないでも、家の全体デザインに影響してきます。
玄関ドアを見せる場合は、比較的大きな家で重厚感のあるスタイルを取る場合や、玄関ドアをデザインの1つとして魅せる場合は良いでしょう。
玄関ドアを見せない納まりであれば、スマートな印象でさりげないおしゃれさも演出しやすいです。