家づくりコラム

2022.08.19

コラム心地よい寝室の創り方とは?寝室の設計で気を付けるべきポイントと事例

寝室の設計では、眠りを妨げないような配慮が必要です。寝室の部屋の大きさや、主寝室の使い方から、照明やクローゼット等の建築設計のポイントを解説していきます。結の建築事例のうち寝室にこだわった事例も紹介します、ぜひ新築時の参考にしてください。

 

寝室は1日の疲れを癒す、落ち着きたい場所ですよね。

 

そんな寝室の設計では、様々な注意すべきポイントが存在しますが、今回は「広さ・明かり・収納」に注目してお伝えしていきます。

 

人の眠り・眠りやすさは、就寝の環境にあるとも言われており、寝室にこだわりたい方は今回の記事をぜひ参考になさってください。

 

それでは、まず本記事の要点を冒頭で見ていきましょう。

 

 

・主寝室の大きさは8帖がベースですが、寝室を夫婦同じにするか分離するか?で、大きさも異なってきます

 

・寝室で気を付けるべき設計は、照明計画とスイッチの位置です。

 

・寝室を寝ること以外に使う方は、シーリングライトの方が使い勝手がよくなる可能性もあります。

 

・クローゼットもウォークイン型と、壁付け型でそれぞれのメリットがあります。

 

 

1. 寝室の広さ目安

よく質問がある主寝室の広さを解説していきます。

 

多くの方が寝室の必要な広さとして、8帖~15帖ぐらいを想像されるのではないでしょうか。

 

実は、寝室の大きさは「6帖程度」が多いのです。

 

注文住宅での寝室の広さ目安

 

6帖で快適な注文住宅での寝室

6帖だと狭いのでは?と思う方もいらっしゃると思います。

 

ベッドのサイズや部屋の形状により若干変動してきますが、寝室は「寝るだけ」(在宅勤務などの使い方をしない)であれば、実は約6帖~7帖でもシングルベッドが2つ置けます。

 

6帖程度でベッドが2つあっても、扉やクローゼット戸と干渉せず物を置く場所を作れたり、サイドテーブルを置かなくてもスマホなどを枕元に置けるカウンターを造ることで最小限のサイズにしてもストレスなく使うことができます。

 

またベッドは、フレームとマットレスだけのシンプルなタイプにすれば圧迫感も軽減できます。

 

このような工夫で、6帖でも快適にすることができます。

 

つづいては、様々な寝室の考え方やスタイルも見ていきましょう。

 

 

1-1. 多様な寝室のスタイルで広さは様々

昨今ではまだ少数派とは言え、ご夫婦によってはそれぞれのエリアを分けるスタイルも存在します。

 

もっとも、それぞれのプライベートをお互い尊重できる方であれば、人によってはそのようなスタイルも選択肢になりえるのではないでしょうか。

別々に分けた注文住宅の寝室

上記のように、ご夫婦別々にする場合は4.5帖~6帖程度ずつがオススメです。

 

ただし、この場合ウォークインなどの収納はしっかり考えることが大事でしょう。

 

また、建具のない状態で上図のようにウォークインを挟んで部屋を構成する、という案もあり、お互いの雰囲気は感じつつもそれぞれのスペースを確保できます。

 

例えば「いびきがひどい…」といった場合や、夜勤がメインで生活リズムが異なる方など、お互いが仲良く・快適にすごすための選択肢として、別々の寝室がベターな場合もあります。

 

そして部屋を分けることは、在宅勤務など各々の部屋で作業しやすいという側面もあります。

 

ただ、ここは夫婦間のデリケートな部分でもありますが、新築の間取りを検討する際に、話し合っておくと良いでしょう。

 

2. 寝室の設計で注意ポイント3つ

つづいて、寝室の設計において配慮しておきたいポイントを3つ解説していきます。

 

3つとは、「採光と照明計画」「スイッチの場所」「寝室以外の使用用途」です。

 

2-1. 寝室の採光と照明計画

寝室を設計する上でもっとも配慮する点は、採光と照明計画です。

採光と照明計画にこだわった注文住宅の寝室出典:ゆとりの日常・片付く暮らしがつづく家

 

眠りにつく場所であることから、顔に直接光が当たらないように、照明の光源を隠す配慮をしながら設計していきます。

 

人は眠りにつく2~3時間程前に、部屋の重心の低い位置に暖色の照明をゆるやかに照らしている落ち着いた部屋で過ごすことで、深く眠りにつけると言われています。

 

そのため、照明も部屋全体を明るくする全体照明より、部分的に照らすような落ち着いた局部照明を採用するケースが多いです。

 

また、間接照明を使用することも多く、手元のスポットライト(読書灯)も希望される方もいらっしゃいますが、眩しくないような配慮をしましょう。

 

2-2. スイッチの場所

ストレスフリーな寝室を創る上で大事なポイントは、照明配置だけでなくスイッチの位置も大事です。

 

” 寝る前にベットから立ち上がって照明のスイッチを切る ” ことって面倒ですよね。

 

スイッチの場所はベットの位置まで考慮し、寝る前にそのまま照明が切れるように枕元に配置しておくと便利でしょう。

 

ビジネスホテルの枕元の照明調整ボタンを想像してもらうと利便性が高いことがわかります。

 

2-3. 寝室以外の付加価値

 

注文住宅での寝室の新たな価値

生活スタイルによっては寝室を寝る目的だけでなく、異なった用途で活用する方も増えてきています。

 

昨今では、世相もあり在宅勤務の部屋として活用することや、シアタールーム兼用にする方もいらっしゃいます。

 

在宅勤務やその他の趣味でも寝室を使う方であれば、照明を暗くし過ぎると使いにくくなってしまうため、シーリングライトにするなど用途に応じた照明計画も大事です。

シアタールーム化した注文住宅の寝室出典:ポップイン アラジン

 

また、シアタールームにしたい場合は、プロジェクターで写せるような平面かつ白色のクロスにするとスクリーンを設置せずに済みます。

 

シーリングライトと同じ吊り方で使えるプロジェクターもありますので、シーリングライトでの位置の配慮や、遮光性の高いカーテンとの併用がポイントになってきます。

 

3. 寝室に隣接するクローゼット

主寝室にクローゼットを隣接する方がほとんどですが、クローゼットの形態も優先順位を考えて設計すると良いでしょう。

 

ポイントは、ウィークイン型壁クローゼット型の2つで、それぞれの特徴をみていきましょう。

 

ウォークイン型は、収納量が確保できることで人気が高い反面、床面積を取ってしまうため家全体のコストが上がってしまいます。

 

一方で、壁クローゼットは収納に奥行きが確保できないため、季節モノの家電などの収納場所を別で確保する必要がある反面、家全体のコストを圧縮しやすいメリットがあります。

 

収納量を重視したい方、もしくは通路などと収納を併用したい方はウォークイン型、そしてコストパフォーマンスを重視したい方は、壁クローゼットの方がオススメでしょう。

 

4. YUIの事例

最後に、結での寝室の施工事例を紹介します。

 

4-1. 魅せるクローゼットが特徴の寝室

魅せる収納の寝室

出典:開放的で美しいデザインの家

 

1つ目の事例は、収納ドアをブラックのガラスを使ったスタイリッシュモダンな寝室です。

 

ブラックなガラス建具はデザイン性もさることながら、部屋側を明るく、収納内部を暗くすると収納内部が視覚効果で見えにくくなり、オシャレと機能を両立した使い方もできます。

 

家全体のインテリアも、ブラックとホワイトでのモノトーンを基調としたスタイルになっており、家全体の構成から見てもマッチしたデザインに仕上げています。

 

照明は足元や手元灯がメインとなっており、眠りを邪魔しない設計になっています。

 

4-2. 家事動線を考えたウォークインを併設した寝室

家事動線に配慮した注文住宅の寝室

出典:ゆとりの暮らしに辿りつく家

 

2件目の事例は、水まわりの部屋に通じる廊下と収納を組み合わせた、ウォークインクローゼットを併設した寝室の事例です。

 

ウォークイン型で、通路として抜けることができるような設計になっており、起きてすぐ着替えることと、洗濯をして畳むことが動線上でスムーズに行える工夫をしています。

 

寝室が水まわりなどと同じ階にあることで、このような動線が可能になります。

 

5. まとめ

寝室について今回は掘り下げてきましたが、寝室は1日の疲れを取るゆったりすごしたい場所であり、そのために設計面での配慮は必要です。

 

今回の記事で、寝室の間取りを考える良いきっかけになればと思います。

 

結での間取り検討やモデルハウス見学など、気になった方はぜひこちらよりご相談ください。

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