1. 「広さ」よりも「広がり」を感じる設計とは

家づくりを検討し始めた際、多くの方がまず気にするのが「LDKは何帖あるか」「延床面積は何坪か」という物理的な数値です。
物理的な畳数(広さ)を追い求めると、どうしてもコストや土地の制約が大きくなります。
昨今は建築資材や住宅設備機器の値上がりが続いており、単純に床面積を広げることは予算オーバーの要因にもなりかねません。
そのため、本当に大切なのは物理的な「広さ」よりも「広がり」を感じられるかどうかです。
同じ20帖のLDKでも、設計の工夫次第で30帖ぐらいあるような開放感を感じることもあれば、逆に閉塞感を感じてしまうこともあります。
YUIでは、単純な床面積ではなく、座った時の視線の抜けや、天井の高さにメリハリをつけることで、感覚的な開放感をつくり出しています。
1-1. 空間の広がりを生み出す工夫

人間が空間の広さを認識するとき、床面積だけでなく「視線がどこまでいくか」も大きく影響します。
例えば、部屋に入った瞬間に窓の外へと視線が抜ける設計になっていれば、外の景色までが空間の一部のように感じられます。
また、天井の高さも一律にするのではなく、あえて低く抑える場所と吹抜のギャップをつくることもテクニックの1つです。
玄関や廊下、キッチンの天井をあえて低く設定し、リビングに入った瞬間に天井が高くなるように設計する。
このコントラストが、リビングの開放感をより一層際立たせることができます。
ただ高いだけの天井は落ち着きを失うことがありますが、低重心な空間との対比を作ることで、心地よい開放感が生まれやすくなります。
単純に吹抜を設けるのではなく、設計にも意味を持たせて空間の広がりを創ることが、実際の暮らしにも豊かさを与えてくれるでしょう。