1. 一人暮らし・夫婦での暮らしにちょうどいい大きさ
富山では、昔から大きな家がステータスという風潮がありました。
実際に全国的に見ても、富山を1位として北陸は「家が大きいエリア」としても有名です。
しかし、昨今はそのような時代もなくなりつつあり、「ちょうどいいコンパクトさ」を求める方が増えています。
その中で、一人暮らしの方やご夫婦2人だけでの暮らしを考えられて、ご相談に訪れる方も増えています。
まずは、一人暮らしやご夫婦だけでの暮らしでの、家の大きさの目安から見ていきましょう。
1-1. 一人暮らしであれば20坪台前半の大きさ
平屋は割高と言われていますが、一人暮らしであれば20坪前半の大きさで十分です。
例えば20坪の平屋であれば、LDKで約15帖・寝室6帖とって、水まわり設備や収納も十分とることができます。
まさに少し広めの1LDKのアパートといったような間取りになります。
これが25坪程度まで広がると、LDKを約20帖にしても、寝室6帖×2、もしくは8帖~10帖程度の寝室1個、さらに収納などもしっかり確保できます。
25坪と聞くとすごく小さく思えますが、意外と一人暮らしであれば大きすぎるぐらいでしょう。
1-2. 夫婦2人暮らしであれば25坪前後の大きさ
今度はご夫婦2人で暮らされるパターンです。
お子さんが巣立ってからも住み替えだけでなく、若い方でもご夫婦2人で暮らされるというパターンもあり、昨今は2人暮らしを前提とした設計も増えています。
2人暮らしであれば、25坪前後でちょうどいい大きさになり、正直30坪近くなってくると余裕がある間取りになってきます。
一人暮らしでも解説したように、25坪あれば6帖の寝室を2つ作っても、LDKを約20帖程度にでき、そのほかに収納や水まわりなど十分確保できます。
1-3. 建築コストの上昇 × 価値観の変化 = コンパクトな平屋
昨今、建築業界でも問題になりつつあるのが建築費用の上昇です。
輸入に頼っていることが多い材木、さらに設備機器も値上げが続いており、富山だけでなく全国的に建築費用が上昇しています。
そんな中、大きな家よりコンパクトでも手狭感のない「ちょうどいい大きさ」を求める方が増えています。
昔に比べて家の耐久性も上がっており、老後に建て替える心配もなく、家を持つことがより一層資産価値としても認められる背景も影響しているかもしれません。
そのような社会的背景もあり、コンパクトな平屋が人気になっているのではないでしょうか。