家づくりコラム

2024.04.05

コラム【保存版】新築のコーディネート・内観デザインで失敗しないためのコツ

注文住宅では、コーディネートを自分好みにできる点がメリットな一方、失敗が多い点でもあります。コーディネートで失敗しないためのコツは「引き算方式」。その引き算をするために大事な考え方や、理想を実現できる住宅会社の選び方を解説しています。

 

新築でよくある失敗の上位に常に入ってくる、コーディネート(特にインテリア)の失敗。

 

この失敗、そもそも何が失敗なのか?陥りがちな具体的な失敗例は?そもそもコーディネートとは?

 

そんな基本的なポイントを踏まえて、失敗しないためのコツをお伝えしていきます。

 

それでは、最初に記事の要点を見ていきましょう。

 

 

・コーディネートとは統一感と、理想のインテリアに近づけるための「調整」のことを指す

 

よくある失敗は足し算方式で付け加えてしまってチグハグで統一感のないインテリアやデザインになってしまうこと

 

・最近人気のシンプルかつ、おしゃれなスタイルにしていくために必要なことは「引き算」によるコーディネート

 

・自分だけで考えすぎると、どうしても足し算になりがちで、施工事例などからコーディネート力がある会社を選んで、ある程度おまかせにすると住宅会社側が引き算をしてくれやすくなる

 

 

1. コーディネートとは「統一感への調整」

新築のコーディネートとは、統一感

出典:立ち止まって感じる心地よさ

 

コーディネートとは一言で表せば、統一感への調整を行う作業のことを指します。

 

住宅のデザイン、特に内観インテリアについては統一感が大事で、どんなインテリアにするにしても、同じ部屋でごちゃごちゃ感を出さないためには、軸となるインテリアスタイルに沿った統一感が大事です。

 

さて、それではどのようにすれば失敗しないコーディネートになるのか?を見ていきましょう。

 

1−1. よくあるコーディネート失敗例

よくある新築コーディネートの失敗事例

まずは「よくある失敗例」をお伝えしていきますが、これらに共通することはまさに「足し算」と言えます。

 

事例1)部屋ごとに色やテイストを変える

 

・全部の部屋のフローリングやクロスなどを変える

 

・寝室はダーク、子ども部屋はナチュラル、リビングはスタイリッシュにする

 

・収納の壁紙ならちょっと変わった壁紙でもいいよね、ということで奇抜な壁紙にする

 

このような話は意外と、多くの方が知らぬうちに「注文」してしまうことです。

 

初めての家づくりで、後悔がないように詰め込んでしまうことに起因していますが、後々住んでみると「なんかごちゃごちゃしているな…」という後悔に繋がりやすいです。

 

事例2)思いつきや流行りを全部詰め込む

 

・誰でも、どうしてもその時の思いつき、インスタなどで見たものを、なんとか「全部」取り入れられないかと悩んでしまう

 

・一生に一度、後悔ないように全部…と思ったつもりで、盛りだくさんにしてしまうことで逆に後悔につながってしまう

 

・使っている設備のテイストが統一されていない

 

これも事例1と根本的には同じ話であり、足し算方式で色々盛りだくさんにしてしまうことが原因です。

 

まさに、バイキングで色々な料理を1つのプレートに載せすぎてしまったようなイメージでしょうか。

 

1−2. 統一されていることが正解?

新築コーディネートは統一だけが正解?

コーディネートやインテリアスタイルに正解はありません。

 

そのため、統一感自体が「正解」ではなく、むしろごちゃごちゃしたインテリアが好きな方にとっては、統一感のあるスッキリしたインテリアは「不正解」になるでしょう。

 

ただ、その人が理想とするインテリアを一旦の目標とし、目標である理想に近づけるための調整が住宅会社側の仕事でもあります。

 

例えば窓枠1つをとっても、カントリー調のスタイルであれば大きく目立たせるようなものを使うことが多いですが、モダンやスタイリッシュな雰囲気であれば薄く目立たせないようにするべきです。

 

クロスの色や床の色などを、思いっきり「外す」ような住宅会社はほぼないでしょう。

 

違いが出る部分は、この「その人の理想」に合ったスタイルを理解して、細かい部分までコーディネート(調整)できる能力があるかどうか?であると言えます。

 

2. 引き算のコーディネート方法

新築の引き算コーディネート

洋服選びでも、髪型や雰囲気に合わせて、組み合わせ(編集力)が大事ですよね。

 

洋服選びでも、足し算・引き算の調整が大事ですが、実は足し算だけの人が多く、上手く引き算ができる人はオシャレに見えやすいです。

 

住宅のインテリアデザインにおいても、詰め込み過ぎより引き算でスッキリさせていくことで、最近流行りのモダン・ジャパンディ・シンプルなデザインに近づいていくでしょう。

 

2−1. 引き算を上手にやる方法

新築コーディネートの引き算をうまくやる方法

もっとも簡単かつ、おしゃれなコーディネートにする方法は「全部おまかせ」にすること。

 

ただ、そうは言っても自分の理想とするスタイルがあるはずなので、ここにインスタグラムやピンタレストの登場です。

 

部分的なものを保存するのも良いですが、理想とする雰囲気をメモしておくと良いでしょう。

 

その上で、自分たちの理想の完成イメージだけ伝えて、ある程度おまかせの方がうまく行きやすいです。

 

2−2. 任せることができるか?は施工事例で精査

新築コーディネートを任せられるかは施工事例で判断

そうは言っても「おまかせ」で大丈夫…?とも思いますよね。

 

まず、おまかせしても大丈夫かどうか?は施工事例などを見て判断していくことが大事です。

 

また、住宅会社ごとの「クセ」や「雰囲気」があり、そのクセや雰囲気がフィーリングで気に入るかどうかはかなり大事なポイントです。

 

自分の家を施工してもらうときも、必ずその「クセ」「雰囲気」は出てくるため、その会社の施工事例を見ていて、「なんとなく好き」という感覚は大切にしましょう。

 

なお、このクセ・雰囲気は、具体的にココというポイントは言えませんが、例えば無垢材カウンターをよく使っている、玄関の雰囲気・階段の使い方・細かい造作部材の納め方、などです。

 

モダンスタイルコーディネートの代表例

出典:立ち止まって感じる心地よさ

 

モダンスタイルの代表例として、永楽町モデルハウスをピックアップします。

 

モダンスタイルの場合、使用する色の数と、色彩は抑えめにコーディネートするとよいです。

 

生活感を出さない工夫として、埋込コンセントやテレビ周りのコードを隠すための隠ぺい配管なども、こだわったポイントです。

 

照明も階段上の目立つペンダントライトを使っている一方、寝室には間接照明を使うなどメリハリのある照明も見どころになっています。

 

照明もコーディネートにかなり大事な要素です。

 

3-2. 庭が生む寛ぎの時間がある家

シンプルモダンの新築コーディネート

ホテルライクな新築コーディネート

出典:庭が生む寛ぎの時間がある家

 

2つ目はシンプルモダン、ホテルライク系からピックアップ。

 

床には、ホワイトの塩ビタイルを活用しており、雰囲気をホテルライクにするだけでなくお手入れなどの機能性も高い床材を使用しています。

 

モノトーンコーデでの注意点は物足りなさが出る点ですが、テレビボードのカウンターや庭の緑などをアクセント色に入れています。

 

よく「ベース色7:アソート色2:アクセント色1」という比率が言われますが、これもインテリアスタイルや全体調和による調整が大事です。

 

また、モノトーンの場合、窯系素材(タイル・ガラス)との相性もよく、外装材との繋がりによる空間の広がりも取り入れています。

 

木感は塗装などで抑えめにするとクール感が出てよいでしょう。

 

3-3. 丁寧に暮らすゆとりの空間

ナチュラル・北欧モダンの新築コーディネート

出典:丁寧に暮らすゆとりの空間

 

3点目はナチュラル・北欧モダン系を紹介。

 

昨今、人気のジャパンディー・北欧スタイルでは、ホワイト・グレー・木(茶色)の合わせでコーディネートされることが多いです。

 

床(ベースカラー)はメープル・オークといった明るめの茶色で、アイアン(鋼製階段や窓のフレーム)によるブラック色をアクセントにすると相性が良いです。

 

モールテックスなどの左官素材との相性もよく、キッチンや洗面台など部分的に活用することでおしゃれさが際立ちます。

 

4. まとめ

引き算における美学

注文住宅であるがゆえ、どうしても「注文」したくなってくる気持ちは十分理解しています。

 

また、みなさんの理想とするスタイル、そしてその理想を超える提案を、予算も考えながらいっしょに創り上げていくのがYUIの特徴でもあります。

 

そして皆さんが注文できないような部分(例えば窓枠の納め方など)は、YUIでコーディネートにベストな納め方や部材をチョイスして全体のコーディネートを整えていきます。

 

そこには足し算ではない、引き算の美学を実現できる調整を行っていますので、大人のデザイン住宅を目指す方はぜひYUIにご相談ください。

 

こちらから、施工事例なども参考になさってください。 ▶ WORKS一覧

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