1. 春夏秋冬別の家づくりの主なイベント

今回は、春夏秋冬での家づくりにおけるイベント(住宅業界全体の流れ)を見ていきましょう。
皆さんが当記事をご覧になっているタイミングごとに、また家づくりをスタートし始めるタイミングを見極めるために役に立つ情報をお伝えします。
1-1. 春は家づくりをスタートしやすい時期

まず春は、住宅に関する新しい情報が出やすい時期です。
新しい情報とは、土地の情報・イベントの情報・補助金の情報といったものです。
土地情報では、大型の造成団地などが完成することが多い時期で、実際に土地の雰囲気をみてから購入したい方には嬉しいタイミングです。
また、富山では雪解けと共に住宅イベントも増えてくる時期でもあり、検討している会社のイベントなどに参加しやすくなってきます。
一方、春は年度のスタートでもあることから、新しい予算での補助金制度がスタートする時期でもあります。
市の補助金も同様、変更・追加になる可能性がある時期であり、事前の秋~冬にかけて情報をキャッチしておくと動きやすくなります。
1-2. 夏は見学会などイベントが多い時期

夏は、10月引き渡しが多いことから逆算して、業界としては現場が活発に動き、同時にそのタイミングに合わせて見学会などのイベントも多くなっている時期です。
大手ハウスメーカーを中心として9月決算の会社が多く、契約に至る方も多いことも特徴です(注文であれば来年度の入居を目指して)。
注文住宅は請負契約をしてから完成まで、早くても半年以上の時間を要するため、次年度の3月末に入居・4月から新生活をスタートしたい方は、新築の間取り・仕様などを最終的に固める時期でもあります。
1-3. 秋はこれから家づくりをする方にとって情報収集の時期

そのため、秋ごろにそのような補助金の情報をもとに家づくりを検討し始めると、補助金が利用しやすく、かつ来年度の3月末に入居するために「ちょうどいい余裕」が生まれます。
住宅会社の選定、住宅会社の確定・請負契約、そして間取りや仕様の確定には、約半年ぐらいの期間を要します。
この検討期間を半年以下にしようとすると、焦ってしまったりします。
そのため、この半年という期間から逆算して、来春の補助金を確実に狙うための準備期間・検討期間としてはちょうどいい時期として、家づくりをすすめることがしやすい時期です。
1-4. 冬は本格検討の時期

富山は冬の時期は雪も多いので、なかなか見学会などが開かれず、イベントも少なくなりがちな時期です。
そのため、インターネットやSNSなどで情報収集や、本格的に住宅会社の選定の時期として、じっくり検討するとよいでしょう。
反対に、雪が積もるまでに住宅会社を絞っておくことで、年末年始などに実際に契約なども含めて具体的なスタートが切りやすくなります。
「秋」で解説したように、定例的にあるZEH補助金などを利用するのであれば、年末年始頃から本格的に会社の選定に入って、年度末での請負契約をすると、年度始めからスタートする補助金にはちょうどいい時期です。