家づくりコラム

2023.02.17

コラム電気代の仕組みから学ぶ、ムリなく電気代を下げるコツとは?

富山でも電気代が高くなっている、と悩んでいる方が増えています。電気代が上がっている理由や仕組みをまず理解して、ムリなく節約するためのコツをお伝えしていきます。今日からできるテクニックから、新築時に電気代・光熱費を削減するためのコツまで網羅。

 

北陸電力でも電気代の大幅値上げのニュースがあったばかりですが、みなさんにも電気代が高くなってきた実感もあるのではないでしょうか。

 

家計に直結する電気代、なんで値上がりしているの?そして電気代を下げるコツはないの?といった観点を探っていきましょう。

 

それでは、今回の記事のポイントです。

 

 

・急激に電気代が上がっている主な理由は「燃料調整費の高騰

 

・電気代を抑えるコツは、消費電力の大きい家電・設備を知ること

 

・電気代が高い家電での共通点は「熱を作り出す機器

 

・電気代が高くなったとは言え、オール電化の方が「光熱費」としては安く済む

 

・最新かつ省エネ性の高いエアコンがもっとも電気代がかからない暖房器具であり、断熱性能が向上できる要素(内窓の設置など)と組み合わせるとよい

 

 

1. 電気代が上がっている理由は「燃料調整費」

電気代の構成要素の燃料調整費

出典:北陸電力

電気代は、契約アンペア数に応じた基本料金と、使った電気の量に応じた電力量料金(使用料)が基本となっています。

 

しかし、この基本料金や使用料については、電力プランを変更していない限り、直近では価格の変動はなく、値上がりの主な原因は使用料に上乗せされている「燃料調整費」です。

電気代を構成する燃料調整費の推移

燃料調整費とは、カンタンに言うと燃油サーチャージと同じように、エネルギー価格の変動に合わせて変動するコストです。

 

火力発電が主流となっている日本においては、避けて通れない制度であり、2020年~2021年頃までは、この燃料調整費がマイナスでした。

 

それが23年1月時点では+9.9円となっており、約1年間で大幅な変化をしました。

 

9.9円というと安そうに思えますが、使用量に掛け算される仕組みとなっているため、平均的な一般家庭の使用量(450kWh)に直すと、4,455円(450kWh × 9.9円)になります。

 

21年頃まで、むしろマイナスで計上されて値引きされていた燃料調整費が、反転しているわけです。

 

1-1. 使用料の値上げも

北陸エリアでは、23年4月から使用料についても値上げの申請がされています。

 

一方、「電気・ガス価格激変緩和対策事業」として、2023年1⽉使⽤分(2⽉検針分)から2023年9⽉使⽤分(10⽉検針分)まで電気料金の単価を下げる政策を取りますが、この値上げ分を帳消しにするぐらいで、実際は大幅な値引きは期待できそうにもありません。

 

電気代を下げるためには、契約プランの見直し等も方法の1つではあるものの、微々たる効果しかないため、すぐできる方法かつ、もっとも「使用量」を抑える方法をみていきましょう。

 

2. 電気代を抑えるコツ

上昇傾向が続いている電気代を抑える、2つのコツを見ていきましょう。

 

2-1. 電気代が高い設備・家電を知る

電気代の高い機器の節約

電気代が高い機器を知って、その機器を中心に省エネを心がけることで、光熱費の効果的な圧縮につながります。

 

例えば、消費電力が元々少ないLED照明をこまめに消しても効果はかなり限定的です。

 

一方、消費電力が高いエアコンの温度を下げる・使用時間を減らすといった方法をとることで、光熱費への影響は大きくなります。

 

消費電力が高い設備・家電に共通している点は「電気を熱に変える機器」です。

 

エアコン、電気ファンヒーター、ドライヤー、IHクッキングヒーター、こたつ、電子レンジなどがこれにあたります。

 

これらの機器の使い方を見直すことで、光熱費にも効果的な影響を出すことができます。

 

2-2. 効果的な使い方

電気代を圧迫するエアコンの効率的な使い方

電気は「使っている電気の量」×「時間」で、光熱費が決まってきます。

 

1つ目の方法は、先ほど紹介した熱を生み出す機器は、そもそも「使っている電気の量」が大きいのですが、この「消費電力」を下げることも節約方法の1つです。

 

具体的には、エアコンの設定温度を下げる・ファンヒーターの温度を下げる、といったことがこれに当てはまります。

 

2つ目の方法は、時間が掛け算になっていることから、使用時間を減らすことも効果的です。

 

タイマー機能などを活用しながら、” つけっぱなし ” を防ぎましょう。

 

「付けっぱなしの方がトク」というのは、例えば1時間おきにON / OFFを繰り返すような場合に当てはまることで、3時間以上家をあけるときはOFFする方が効果的でしょう。

 

3. 根本的な解決策と新築で気を付けるべきこと

それでは、新築やリフォームを考えている場合は、根本的に家の設計で光熱費を圧縮することができます。

 

その方法を確認していきましょう。

 

3-1. オール電化にする

家の設計工夫での電気代削減

出典:北陸電力

 

ガス給湯器の方が最初のコストは安く済みますが、エコキュートの方がランニングコストは安く済みます。

 

都市ガスでもおおよそ10年以内、LPガスの場合であれば5年以内にトータルコストが逆転するでしょう。

 

電気代が高騰しているとはいえ、ガス料金も合わせて上がってきており、光熱費を抑えてトータルのコストも抑えていこうと思うとオール電化がおすすめです。

 

3-2. 断熱性能の高い窓にする

窓の高断熱化での電気代削減

出典:LIXIL

 

昨今は、補助金の条件にも必ずあがってくる、窓の高断熱化です。

 

家でエネルギーを特に多く使っている部位は、給湯と冷暖房(特に暖房)です。

 

窓を断熱性能のいいものにしておくことで、エアコンを必要以上に使わずとも快適に過ごすことができ、結果的に節約につながります。

 

3-3. 電気代だけを考えればエアコンが一番効果的

エアコングレードアップでの電気代削減

出典:パナソニック

 

冷房と暖房を比べると、暖房の方が使うエネルギーは多くなります。

 

暖房器具は床暖房や石油ファンヒーター、ガスファンヒーターなど多くの器具がありますが、電気代を抑えるのであれば「最新の高級エアコン機種」がもっとも効果的です。

エアコン消費電力の差

エアコンの中にもランクがありますが、パナソニックの最新機種の消費電力の差を表にしてみました。

 

スタンダードなタイプと中級のタイプの消費電力は同じで、高級機種になって初めて省エネ性能の違いが出てきます。

 

特に在室時間の長いリビングなどに設置するエアコンは、各メーカーの最上位モデルを購入することで、様々な機能を使えるのと同時に省エネ効果も高まります。

 

4.まとめ

電気代削減の有効策

このように電気代が高くなっている昨今、電気代を下げるための対策としては、消費電力の大きい給湯や暖房の見直しが有効でしょう。

 

買い替えのタイミングが来ているのであれば、最新のエコキュート・エアコンに買い替えをすることでムリなく節約にもつながります。

 

また最近の新築は軒並み、断熱性能が良くなっていますが、新築時もリフォームにおいても熱が逃げやすいところ(≒ 窓)を見直すことで、電気代だけでなく快適性の向上にもなります。

 

結では新築はもちろん、リフォームにおいても省エネの観点からのご提案も可能となっています。

 

新築にしたら電気代が高くなりそう、そんな心配も結の新築では不要です。

 

省エネ・断熱に関して気になっている方も、当社までぜひお気軽にご相談ください。

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