1. 平屋住宅のメリットとデメリット
まずは一般的な平屋におけるメリットとデメリット、そしてどんな人が平屋を選ぶと良いか?という概要をお伝えしていきます。
1-1. 平屋のメリットは暮らしやすいこと
平屋は子育てが終わった世帯が建てる家、というイメージはありませんか?
実は平屋のメリットは、「世代に関係なく暮らしやすいこと」に集約されます。
階段がないことから、上下移動がないため将来的にも安心感の高い間取りですが、それ以上に普段の生活の ” 動線 ” としてもラクであると言えます。
一般的な2階建ての住宅では、1階にLDKや水まわり設備、2階に個々の部屋・寝室を配置することが比較的多いです。
この間取りにした時に1日に最低でも1往復以上、階段を上下することになります。
家事動線の観点からも、平屋は生活がしやすい間取りを創りやすい家です。
1-2. 平屋のデメリットはコスト
平屋のデメリットは、ズバリ「コスト」です。
同じ坪数の家を設計するとき、平屋の方が屋根や基礎が大きくなり、その分コスト的にも割高になってきます。
ただ間取り次第では、2階建てと比べて居室面積は同じでも、平屋の方が全体の坪数を圧縮しやすいです。
理由は、階段がないため。
階段は通常、1階で1坪分(タタミ2畳分)、2階でも1坪分の面積を取ってしまいますが、平屋には階段がないため、2階建てに比べて2坪分の面積が浮いてきます。
間取り次第では、少々割高であったとしてもコンパクトにする設計が可能です。
また、富山は土地が比較的大きめなため、平屋を建てやすい地域でもあります。
1-3. コンパクトな暮らしをしたい人は平屋がピッタリ
そして、平屋に向いている人は「コンパクトな生活を好む人」と言えるでしょう。
” コンパクトな生活 ” とは、モノを少なくシンプルに生活するような、いわゆる「ミニマリスト」のようなご家族を想像してください。
平屋は比較的ムダを少なく、シンプルに設計していきますが、納戸を設けてしまうとコスト的にもインパクトが大きいため、適材適所と収納のコンパクト化が「カギ」です。