家づくりコラム

2021.11.19

コラム注文住宅の外観デザイン ~外観の色・素材から考える~ Part2
注文住宅の外観デザイン ~外観の色・素材から考える~

「注文住宅の外観デザイン ~住みたいのはこんな家~ Part1」では、
外観デザインについて施工事例を交えてご紹介させて頂きました。

今回のPart2では、外観の色と素材についてお話したいと思います。

 

外観の色の選び方


注文住宅の外壁

まずは、外観の色を選ぶ上で気を付けてほしいことをお伝えします。

外観の色は、その家のイメージを決める大事な要素。

そのため、同じ形でも色によってその家の持つ印象が変わります。

濃い色にした場合と薄い色にした場合でもメリット・デメリットは異なります。

 

例えば、ブラックやブラウンといった濃い色は、色鮮やかで高級感が出ますが、
日焼けによって色落ちしてしまう可能性があります。

反対に、ホワイトやベージュなどの薄い色は、日の光が反射して建物全体が明るく見えますが、
その分汚れが目立ちます。

「結」でお客様がよく選ばれるのは、グレーやベージュなどの中間色。

濃淡の違いによって雰囲気を変えることができますし、
外壁材の多色使いや、組み合わせる屋根の色によってもいろんなパターンが考えられます。

 

色選びには、自分たちの好みだけではなく、
近隣の建物との色のバランスも確認する必要があります。

せっかくこだわって色を選んだのに、お隣と同じ色合いだと気になりますよね。

コーディネーターは、着工予定の土地の周囲状況を確認してから色のご提案をしています。

 

外観の色を考える際に、もう一つ注意して欲しいのが、
内装と外観のイメージがちぐはぐにならないようにすること。

例えば、高級感のあるウォールナットの濃い色の家具を使用されるお宅では、
外壁も高級感のある色や素材に。

モノトーンでモダンなお宅の場合は、内装が引き立つ色合いをご提案するなど、
家の中と外のバランスも大事です。

どのような雰囲気の家にしたいかによって、色決めの比重も変わってきますので、
ヒアリングの際に希望をお聞きしています。

 

自分好みの色を見つけられるのが注文住宅の良さの一つ。

グレー1つを取っても、薄いグレーから濃いグレーまで絶妙な濃さで段階が分かれているので、
人それぞれ好みは違います。

住宅会社によっては、あらかじめ数種類の色をセレクトして提案するところも。

しかし、「結」では、お客様の要望を最大限叶えるために、
お客様のご希望に合う外壁サンプルを取り寄せながら細かくご提案しています。

 

外壁素材について


外壁を選ぶ際には、色に加えて素材も重要です。

同じ色でも、素材によって見え方や印象が変わります。

シンプルになりすぎてもおもしろくないので、
外壁の色や異素材の組み合わせで変化をつけるのもおススメです。

サッシやドア、屋根とのバランスにも注意すると、すっきりとした外観になります。

ここでは、結でよく取り扱う外壁材をご紹介します。

◆サイディング

注文住宅の外壁で人気のセメントに繊維や混和材を加えて作られた、窯業系サイディング

外壁材の中で一番デザインの種類が多く、どんなスタイルの家にも合う、
板状の外壁材・サイディング。

窯業系、金属系、木質系、樹脂系など様々な素材から作られています。

その中でもセメントに繊維や混和材を加えて作られた、
窯業系サイディングがよく使われています。

自然素材の風合いを追求してデザインされており、石柄や木目柄の他に、
高級感のあるレンガ柄やタイルなどもあります。

施工が簡単で工期も短く済むので、価格を抑えることができます。

耐熱性や耐久性にも優れていて、メーカー保証は10~30年。

その後は、欠けたり、割れたりしたところを張り替えるメンテナンスが必要となります。

◆ガルバリウム鋼板

注文住宅のガルバリウム性の外壁

 

ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛合金で作られたメッキ鋼板です。

主に屋根材として用いられている丈夫な素材で、軽量で耐久性が高いため、
外壁にも使われます。

金属材の中では錆びにくく、汚れ落としなどで高圧洗浄機を使ったりと、
メンテナンスも手軽に行えます。

表面の加工は、つやあり・つや消し、目地あり・目地無しなど色々なパターンがあり、
それらを組み合わせて自分好みのものを選ぶことができます。

ガルバリウム鋼板は無機質な印象をもたらすので、
モダンでスッキリとしたデザインのお宅に向いています。

◆吹き付け塗装

注文住宅で人気の外壁(吹き付け塗装)

 

素材感を表現でき、高級感があるのが吹き付け塗装。

職人が現場で無塗装のサイディングに吹き付けるので、色や濃淡の表現ができるのが魅力的。

骨材と言われる細かく砕いた石や砂を混ぜることで、凹凸が生まれ、立体感を楽しめます。

塗料を薄く吹くか厚く吹くかによって風合いも異なり、それも吹き付けならでは。

塗料の色はサンプルから細かく選ぶことができます。

絵具のように色を混ぜることも出来るので、色の表現力は無限に広がります。

デメリットは、外壁に塗料を塗るので、紫外線や雨風、温度変化などの影響を受けやすいこと。

経年変化しやすい素材とも言えます。

◆左官塗り

珪藻土や漆喰といった素材を元に、主にコテを使って注文住宅の外壁に塗っていく左官塗り

珪藻土や漆喰といった素材を元に、主にコテを使って塗っていく左官塗り。

古くは飛鳥時代のお寺にも見られる左官塗りですが、現代の洋風建築にも馴染みます。

職人が時間をかけて丁寧に作業をするので、高級感たっぷりの仕上がりに。

吸放湿性や消臭効果もあることから、室内の壁に使用されることも。

こちらも吹き付け同様、いろんな色の表現ができます。

色の濃淡に加えて、コテの使い方でさまざまな模様をデザイン出来るので、
表現の幅が広がります。

外壁の一部分にアクセントとして取り入れても良いですね。

 

外観で一番多い失敗は、イメージしていた色と違っていたということ。

色見本は小さいので、全体の様子を把握するのは難しいです。

CADのパースだけでは素材感もわかりにくいので、
イメージを深めるために実際の外壁に当ててみたり、自然光の下で確認したり。

外壁材や色の最終的な決定は、契約後のお打ち合わせでコーディネーターと一緒に行います。

 

 

「結」の注文住宅は、一つとして同じ家はありません。

あなたらしさが表れる家づくりを一緒に楽しみませんか?

お気軽にご相談ください。

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