1. フルオーダー住宅同士の決定的な違いは住宅会社の采配
フルオーダー住宅と言っても、住宅会社側の意向が強い会社もあれば、お施主様の要望をすべて受け入れる会社もあり、実は非常に幅が広いのが実情です。
設計事務所寄りな雰囲気の、「あるべき論」で設計・間取り・性能やデザインを、住宅会社側主導で決めていく会社もあります。
その正反対に位置するのが、お施主様の意向をしっかり聞いて、できる限り反映していくスタイルの会社になります。
どちらが正解か?は、そのご家族の考え方によるため、正解はありませんが、それぞれでのメリット・デメリットをみていきましょう。
1-1. 住宅会社の意向が強い会社のメリット・デメリット
住宅会社側の意向が強い場合、「意見が通りにくい」反面、デザイン性が高くなる傾向にあります。
正直、住宅会社の意向が強い会社の方が、コーディネートは上手くいく可能性が高い傾向にあります。
完成してみると、想像以上の出来栄えになることも多く、割り切れる方かつデザイン性を高めたい方におすすめの選択肢であると言えます。
好きなコーディネートスタイルだけ伝えておくことで、おまかせで頼みやすい側面もあります。
ただし当然、自分達の意向などは反映しにくく、費用面の上限をしっかり擦り合わせておかないと予算アップとなる原因にもなりえる点は注意です。
1-2. お施主様の意向を反映し過ぎる会社のメリット・デメリット
一方、世間一般的なビルダー・ハウスメーカー・工務店の多くが属する「なんでも聞くパターン」の会社です。
メリットは、当然自分たちの意向を反映できるため、満足度が高くなりやすいことが特徴です。
しかし一方で、「要望なんでも聞きます」という会社の場合、コーディネートがごちゃ付く可能性も高く、実は「コーディネートの失敗例」でよくある取捨選択が上手くいかなかったパターンの真の原因となっていることも。
さらに建てた当初は満足度が高くても、数年経過してきたり他の事例などを見ていくうちに違和感が出る場合もあります。
ここの選択肢は、フルオーダー住宅ならではの楽しくも難しい部分でもあります。