2. 太陽光発電は「あって損はしない」
このように富山県では、ZEH補助金(ZEH支援事業の場合)をもらうためだけであれば、太陽光発電システムはなくても適用対象となります。(その他、時期や省エネ性等の条件はあります)
そこで、みなさんが思うことは、「補助金をもらうだけであれば太陽光発電システムは要らなくても、ぶっちゃけどうなの?」というポイントです。
答えからお伝えすると、「あって損はしない」という表現をします。
今回は、実際のところどうなの?という、富山での太陽光発電システム自体の実際の有用性を紐解いていきましょう。
2-1. 富山でも年間を通すと「悪過ぎることはない」
富山の他、北陸三県にお住まいの方であれば、冬場の曇天や雪などで発電が期待できないのでは、と思うでしょう。
確かに冬場の発電量は、他の地域に比べてかなり少ないです。
しかし、太平洋側と比べると夏場の発電量が多く、年間を通すと東京と比べても約5%程度の差しかありません。
◆年間の想定発電量
富山市中心部:6,756kWh
東京都千代田区:7,029kWh
※計算元:シャープ・発電量シミュレーション
北陸は冬に発電量が少ない代わりに、台風などが少ない、そして太平洋側に比べると気温が高すぎない点も優位に働いていると想定されます。
また、上記のシャープの富山市での年間の想定発電量 6,756kWh は、オール電化住宅の約 10 ヶ月分の使用電力に相当するため、自家消費を上手く活用すれば、この高くなっている電気代の圧縮に直結します。
2-2. 太陽光発電は高い電気代を買わないための防御策
太陽光は元が取れないからやめた方がいい、ということを聞くこともあるのではないでしょうか。
これも結論から言うと、事実ではない可能性が高いです。
もちろん常に影になっている土地などではそうかも知れません。
しかし、一般的に太陽光発電は「元を取るためのギャンブル的なもの」ではなく、高くなっている電気代を圧縮するためのアイテムです。
太陽光発電は昼間に発電した電気を、冷蔵庫やエアコンなどに ” 自分で使うこと” ができます 。
これを自家消費、と言いますが、北陸電力でも昨今、オール電化契約の昼間の電気単価が高くなってきており、太陽光発電の設置により、この高い電気を買わないことができます。
「昼間に発電した電気を自分で使う効果」が最近では見直されてきており、昼間の電気使用量が多い方は、ぜひ導入するとよいでしょう。