2. 照明の設計での知っておきたいポイント
難しく奥が深い照明設計ですが、みなさんが住宅会社を選ぶとき、または間取りなどを考える時に知っておくとよいポイント3つをご紹介します。
2-1. 創りたい空間から考える
その部屋のインテリア・雰囲気・使用目的も考えたうえで、照明方式・色・光の強さなどをコーディネートしていきますが、まずは「どんな空間を創りたいか」を考えていきましょう。
LDKであれば、明るい部屋にしたいのか?もしくは落ち着いた空間にしたいのか?など、選択肢は様々です。
分かりやすい例では、寝室は多くの方が「リラックスできる空間」にしたいと考える方が多いでしょう。
光が直接目に入ると疲れる・寝つきが悪くなるため、照明の使い方は非常に重要です。
リラックスした空間が創れるよう、部屋における照明の ” 重心 ” を落としたり、ピンポイントで照明を設置したり、全体設計から創っていきます。
2-2. 建築全体とのバランス感
間接照明はステキですが、なんでもかんでも間接照明にしたらいいわけではありません。
手元の明るさを確保する場合は、ダウンライトなどの方が効果的であったり、間接照明だけになるとシンプルすぎる空間になる可能性もあります。
また、照明は位置のバランスを考える必要があります。
例えば間隔を統一する、左右のバランスを整えるといったことだけでなく、天井を見上げた時の「スッキリ感」も大事です。
ダウンライトは部屋に対して均等に配置すればいいわけではなく、家具の位置、その場所で何をするか?を考えて設計しなければデザインを際立たせることはできず、YUIでは照明の種類や天井の見え方も考えています。
2-3. コーディネーターで左右される
出典:YUI・富山市内・施工事例
同じ照明器具を使っても、配置やコーディネートの仕方で見え方も大きく異なります。
上図の施工事例ではリビングの1箇所に間接照明と、スポット的にダウンライトをまとめて天井面がごちゃごちゃしないように配慮しています。
また、ペンダントライトの金具(天井に付ける器具)を目立たせないよう、照明レール全体を掘り込みで隠しています。
天井掘り込みの中にダウンライトも埋め込んでおり、キッチンダイニングの天井をスッキリさせています。
しかし残念ながら、これらを自分でコーディネートするのは難しく、住宅会社側の力量に左右されます。
照明計画をしっかり考えて注文住宅を建てたい場合、施工事例から見極めるしかありません。
なお、YUIにはライティングコーディネーター資格を取得した設計士がおり、当たり前のように照明設計も間取りと一緒に考えていますので、照明にこだわりたい方もぜひご相談ください。