3. 細かすぎるデザイン設計のポイント
さらにここからは、「スマートに見えるための細かすぎる設計のこだわり」のほんの一部を解説していきます。
デザインをこだわって家づくりをされたい方は、必見の内容です。ぜひモデルハウスの予習としてご覧ください。
3-1. 玄関に最大限の広がりを生むポイント

玄関ホールには、隣接するテラスに向かって大きなFIX窓を設けています。
この窓も、出入りができるような引き違い窓などにしない理由は、枠をできるだけ減らして空間がスマートに見えるように配慮しているからです。
上記の写真正面の窓が引き違いになっていると、真ん中に窓枠がきてしまい、視線の抜けに対するノイズになってしまいます。
また、窓の4方も枠が出てくるため、天井・床・壁とフラットに視線が抜けていかなくなり、スマートな雰囲気が削がれてしまいます。
このように何気なくある窓1つでも、選び方1つで空間の見え方は大きく変化します。
3-2. 機能性を阻害しないデザインとの調和

奥田町モデルでは、リビングのエアコンを壁付けタイプでまかなっています。
最近のエアコンは高効率にしないといけないため、その分熱交換器に空気を通過させる面積・容積を広げており、室内機が大きくなっています。
そのため、デザイン空間を考えていくと、どうしてもノイズになりがちですが、今回はヌックの上にエアコンを設置し、できるだけLDK全体で目立ちにくい配置にしています。
ただし、単純に隠すのではなく、エアコンは空気を吸い込んで吐き出す空気の流れが想定通りになっていないといけません。
そのため、エアコンとして必要とされる風量が確保できる隙間を開け、デザインによって普段の生活に支障が出ないよう機能的な配慮も考えた上で設計・施工しています。
3-3. デザインを支える細かい部分

YUIでは、標準的に特注の巾木(壁と床の間にある部材)を使っています。
クロスや床材の色などは、他の工務店でもコーディネートできたり、皆さんの好みで「注文」する部分です。
しかし、例えば巾木の「高さ」や「薄さ」などを “注文” するような人はほとんどいらっしゃらないのと、そんな細かい部分まで現実的に注文しようもないわけです。
ただし建築では、この細かい部分の積み重ねで空間全体に大きな差が生まれます。
言われないと気づかないような、巾木などの細かい部材をスマートな納め・デザインにしていくことで、洗練されたシンプルな空間が完成します。
3-4. たかが収納1つ、されど収納1つ

トイレも空間としてデザイン性を高めたいニーズが多い空間です。
しかし、トイレットペーパーや掃除ブラシなど生活感が出てしまうようなグッズが多く並ぶ場所でもあります。
そういったものを隠すために収納ボックスを設置しますが、この収納ボックスも単に壁につければいいわけではありません。
右の写真のように壁に設置するボックスが一般的ですが、奥田町モデルの2階トイレは、ボックスの埋め込み式収納を採用しています。
埋め込んだ方がフラットな面が多く、トイレに入ったときにパッと目に入る印象が変わるからです。
2階のトイレは気を抜いてしまいがちですが、同じようにボックス式収納を設置するにも、空間の見え方を意識して、設計・施工側でうまく調整するかしないかで満足度も大きく変わってきます。