2. 家は継続的なメンテナンスのもとに成り立つ

住宅は定期的なメンテナンスが必要なものです。
紫外線や風雨にさらされており、特に外まわりはハウスメーカーの家であっても、定期的にメンテナンスが必要になってきます。
例えば、高耐久とPRされている素材でも、つなぎ目にメンテナンスが必要であったりする場合もあり、完璧にメンテナンスが不要な家は存在しないと思ってよいでしょう。
ライフプラン(将来的な費用計画)と、メンテナンスの周期や費用を重ねて考えることで、後々のメンテナンス時の後悔につながりにくくなります。
さらに、人気がある無垢材や漆喰壁などの自然素材は特にメンテナンスが必要で、付き合い方・考え方を柔軟にできる方のみにおすすめしています。
2-1. 自然素材の住んでからのリアルな注意点

無垢材は、肌触りや保温性で人気があるものの、非常に繊細な素材です。
変色・変形・キズなどが発生しやすく、工事中に日焼けでの変色を起こしてしまうぐらい繊細な素材になっています。
また、季節の変化による湿気量の違いで、膨らんだり縮んだりするため、床材同士に隙間が空いたりすることも知った上で導入しましょう。
こういった無垢材や漆喰といった自然素材は、経年での変化として変色やキズなどを楽しめる考え方でないとストレスになってしまいます。
むしろ、無垢材は経年変化で樹種によって様々な色の変化をしますので、そういった変化すらも楽しむことで、自然素材は満足度の高いものになっていく、ということまで理解しての導入がおすすめです。
2-2. 保証年数の落とし穴に注意

つづいて、メンテナンスに関連した保証年数の後悔です。
長期間の保証があると思って契約し、そのまま住んでいたら、10年後に有償のメンテナンスを受けないと保証年数が延長されない、という話もたまに聞く失敗事例です。
構造躯体・防水に関しては、新築から10年間、建築主が保証するよう法律で決まっているため、全ハウスメーカーで10年間は構造躯体・防水保証が付帯されています。
しかし、10年目に点検かつ有償のメンテナンスを受けて、はじめて10年~20年目までの保証という形態をとっているケースも多くあります。
事前に説明を受けて、しっかり理解していれば特に問題はないものの、注意事項などを確認せずにすすめると後悔につながることも考えられます。
なお、YUIでは2025年より構造躯体・防水に関しては、20年保証を標準としています。