家づくりコラム

2023.12.22

コラム住まいの本当の出費とは?住宅ローンやお金の基本的な考え方

住宅ローンは人生最大の買い物と不安に思う方も多いでしょう。住宅ローン以外にも新築に住んでから掛かるコストを、その性質から解説します。出費と資産との違いは?適切な住宅ローンの金額は?なども含めて、資金計画を考える上での参考にして下さい。

 

今回は住まいのお金に関する、抑えておくべき基本的なポイントの解説です。

 

新築を建てる際、多くの方が住宅ローンを利用しますが、住宅ローンの借入額だけに捉われていませんか?

 

新築を建てると住宅ローン以外に発生するコストや、そのお金の「性質」についても解説していきます。

 

ファイナンシャルプランの基本としても参考になる内容になっており、まずは当記事の要点から抑えていきましょう。

 

 

・住宅ローンで一番最初に考えるべき項目は、返済負担率に無理がない範囲かどうか。目安は25%前後まで抑えるとよい。

 

手元に現金を残しながら、住宅ローンは適正な範囲で長く借り続けることがおすすめです。(最低でも住宅ローン控除の期間が完了するまでは借りておく方が良い)

 

・住宅ローン以外にかかる費用で、一番大きい項目は「光熱費」、つづいて「メンテナンス費用」、そして固定資産税です。

 

・住宅ローンは毎月支払うものの、純粋な出費ではなく自分の資産となるものであり、光熱費は純粋な出費であり、一定以上の性能によって抑制することがおすすめです。

 

 

1. 住宅ローンは返済負担率から考える

コストとして大きい住宅ローンは返済負担率から考えることが必要

住宅ローンの適正金額はご家族それぞれで事情が異なりますが、一般的には返済負担率というものを指標にしています。

 

返済負担率とは、年収に占める住宅ローンの返済額の割合を指します。

 

例えば年収500万円の方で返済負担率25%の場合、年間の返済額は100万円(500万円×25%)で、ここから月額の適正な返済額が10.4万円(100万円 ÷ 12ヶ月)となります。

 

この10.4万円の返済額から借入額を計算すると、約3,870万円が適正な借入総額となります。(※35年・0.7%・元利均等・ボーナス返済無)

 

そのため、今の家賃やなんとなくいけそうな金額で決めるのではなく、将来的なコトも加味しながら、年収からの逆算で借入額を決めていきましょう

 

1-1. 頭金は最小限に(住宅ローン ≠ 借金)

住宅ローンの頭金は最小限にすべし

よく新築を検討される方の中で、できるだけ住宅ローンの借入額を減らすために、多めに現金を出そうと考える方がいらっしゃいます。

 

住宅ローン=借金というイメージから、その借金の額をできるだけ減らそうと思う気持ちはよくわかります。

 

しかし、住宅ローンは一般的なフリーローンのようなものとは性質が異なり、そのご家族の資産になるものです。

 

そのため、実際に銀行からお金を借りる借金ではあるものの、返済するお金は「自分の家」に支払うお金になっています。

 

また、住宅ローンには必ず「団体信用生命保険」という生命保険が付きます。

 

残酷な話ですが、世帯主に方に万が一のことがあっても、住宅ローンはその生命保険でチャラになる仕組みになっており、これは賃貸住まいのままでは実現しないことから、住宅ローンが自分の資産と言われる所以でもあります。

 

2. 住宅ローン控除でオトクに

住宅ローン控除の適応がお得

住宅ローンを利用される方には、住宅ローン控除(住宅ローン減税)と呼ばれる制度があります。

 

住宅ローン控除とは、簡単に言えばその年に払った税金が還付される制度で、その金額は支払っている税金の額、住宅ローンの額によって変動します。

 

具体的には、年末時点の住宅ローンの残額の0.7%を最大控除額として、所得税・住民税の支払いした分が戻ってくる制度です。(最大で13年間)

 

2-1. 富山県の一般的な例から考えると13年間で230万円オトク

富山県の一般的な例では、住宅ローン控除で13年間で230万円オトクに

分かりやすいケース事例から考えると、

 

・年収:500万円

・借入額:3,850万円(金利0.7%・35年)

・扶養人数:2人

・居住地:富山県

・住宅:ZEH基準

 

このケースの場合、毎年 176,850 円の還付を13年間受けることができ、総額で230万円もオトクになります。

 

この住宅ローン控除は、住宅ローンを全額返済すると利用できません。

 

また、一部繰り上げ返済でローンの残高を圧縮すると、控除として返ってくる金額も減ってしまう可能性があります

 

昨今はインフレによって、金利も上がってきているものの、住宅ローンは非常に低金利になっています。

 

そのため、現金は手元に置きつつ、住宅ローンは適正に「借りたまま」にしておく方が賢い選択であるケースが多いです。

 

3. 光熱費とメンテナンス費用に注意

新築時の設計で光熱費とメンテナンス費を考えるべし

住宅ローン以外にかかる費用で、一番大きい項目は「光熱費」、つづいて「メンテナンス費用」、そして固定資産税です。

 

この中で、固定資産税は工法(木造?鉄骨?など)、床面積、エリアの価値(路線価)などの要素で決まってくることと、国で決まっている率のため抑えることが難しいです。

 

しかし、光熱費とメンテナンス費については、新築時の設計において抑えることが可能です。

 

3-1. 光熱費の考え方

毎月出費として出ていく光熱費の考え方

光熱費は生活する上で必要なライフラインではあるものの、自分の財布から「外」に出ていくお金です。

 

テレビを見たり、スマートフォンを充電する電気は家の性能ではどうしようもできませんが、エアコンや床暖房、給湯機器の効率を上げるコトはできます。

 

家で使うエネルギーで約半分以上を占める「暖房」「給湯」が省エネな設計をすることで、この「出費」である光熱費を抑制しやすくなります。

 

ただし、ここでの注意点は断熱性能や省エネ性能も、やみくもに上げればいいわけではありません。

 

その理由は、性能を上げることで建築コストも上がってくるからであり、最終的には適切なバランスが大事になってきます。

 

3-2. メンテナンスの考え方

毎月、出費として出ていくメンテナンス費の考え方

メンテナンスは、主に外壁・屋根といった外まわりが主に注意すべきポイントです。

 

メンテナンスが全く掛からない家というのは存在しませんので、いかにコストが掛かりにくい仕様を選ぶのかも大事なポイントです。

 

ただ、これも、あまりにもメンテナンスを重視すると、選べるデザインなどが絞られてきたり、普通な家になりがちな為、ここもご家族ごとの考え方を軸にバランスが大事です。

 

4. 光熱費は単なる出費

住宅ローンは毎月支払うものの、純粋な出費ではなく自分の資産となるものです。

 

また、メンテナンス費用もある意味、資産価値をキープするために必要な費用であることを考えると、光熱費については純粋な出費です。

 

そのため、一定以上の断熱性能・省エネ性によって抑制することがおすすめです。

 

4-1. YUIでおすすめする断熱・省エネ性はZEH以上

YUIでおすすめする断熱・省エネ性はZEH以上

YUIでは、断熱性能はZEH以上の断熱性能を標準的な仕様にしています。

 

富山県の気候なども考慮して、快適性および光熱費の削減額、そして建築費用として掛かるコストを考慮した上で、ベストな設計仕様にしています。

 

実際に建築される家の光熱費の試算や、基準からどれくらい良い性能なの?といったポイントは見学時にお伝えするようにしています。

 

また、YUIでは性能にも目的と効果を考えてご提案していますので、きっと納得性の高い家づくりになるでしょう。

 

5. まとめ

ライフプランやお金に関するアドバイスまでベストな設計をご提案

今回は、家づくりをスタートされる方向けにお金の基本的なポイントをお伝えしてきました。

 

家づくりと聞くと、人生最大の買い物で住宅ローンは不安…と思う方も多いでしょう。

 

YUIでは建築に関する相談に加えて、ライフプランやお金に関するアドバイスまでベストな設計をご提案しています。

 

気になった方は、ぜひ公開中のモデルハウスに足を運んでみてください。

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