1. 住宅ローンは返済負担率から考える
住宅ローンの適正金額はご家族それぞれで事情が異なりますが、一般的には返済負担率というものを指標にしています。
返済負担率とは、年収に占める住宅ローンの返済額の割合を指します。
例えば年収500万円の方で返済負担率25%の場合、年間の返済額は100万円(500万円×25%)で、ここから月額の適正な返済額が10.4万円(100万円 ÷ 12ヶ月)となります。
この10.4万円の返済額から借入額を計算すると、約3,870万円が適正な借入総額となります。(※35年・0.7%・元利均等・ボーナス返済無)
そのため、今の家賃やなんとなくいけそうな金額で決めるのではなく、将来的なコトも加味しながら、年収からの逆算で借入額を決めていきましょう。
1-1. 頭金は最小限に(住宅ローン ≠ 借金)
よく新築を検討される方の中で、できるだけ住宅ローンの借入額を減らすために、多めに現金を出そうと考える方がいらっしゃいます。
住宅ローン=借金というイメージから、その借金の額をできるだけ減らそうと思う気持ちはよくわかります。
しかし、住宅ローンは一般的なフリーローンのようなものとは性質が異なり、そのご家族の資産になるものです。
そのため、実際に銀行からお金を借りる借金ではあるものの、返済するお金は「自分の家」に支払うお金になっています。
また、住宅ローンには必ず「団体信用生命保険」という生命保険が付きます。
残酷な話ですが、世帯主に方に万が一のことがあっても、住宅ローンはその生命保険でチャラになる仕組みになっており、これは賃貸住まいのままでは実現しないことから、住宅ローンが自分の資産と言われる所以でもあります。