1. 造作とは
建築で言う「造作(ぞうさく)」とは、部材などを現場や納まりに応じて仕上げることを総称して言います。
柱などの構造に関わる部分以外の仕上げに関係する部分を指し、カウンターを設置することも ” 現場造作 ” と言ったり、建具などを設置する前の下地部分の作業も ” 造作 ” と言ったりもします。
一言で言い換えれば、現場で大工さんが臨機応変に行う作業と言ってもよいでしょう。
1-1. 造作をする意味
在りものをそのまま設置するのではなく、現場で加工したりすることでオリジナリティが出てきます。
このオリジナリティが、様々なデザインに大きく影響してきて、最終的な建築物の仕上がりの差につながってきます。
日常的に目に入る部分だけに、自分好みの暮らしが実現できていると楽しいですよね。
また、この造作は内観・外観全てを仕上げるために行いますが、こういった既製品以外の部分が、大工さんの力量の差でもあります。
特にYUIでは、生活感を見せないようなスマートな納まりを創り上げるために非常に重要な部分です。
1-2. 造作をするメリット
造作の最大のメリットは、「統一感を出せること」です。
世界で1つだけ、自分の好みのスタイルにピッタリ合わせて、インテリアスタイルにも独自性が出ます。
また、建築造作以外では洗面・キッチンを造作にしたいと希望される方は多いです。
LDKにあるものを合わせるだけでも統一感が違ってきます。
リビングを中心に造作でまとめていくと、” 映える家 ” に近づくのではないでしょうか。
1-3. 造作ができる会社とそうでない会社が存在する
ただし、造作での作業はどこの工務店でもできるわけではありません。
「標準仕様」がしっかり決まっている会社であれば、個々の要望に応じた造作は ” 現実的には ” 難しいでしょう。
もちろん、仕入れることができる素材やメーカーであれば対応自体は可能なものの、他の部位・全体との調和なども含めて対応できるかどうかは疑問です。
普段から造作を多様していない会社では、コーディネーターや現場の大工さんもどうしたらいいのかわからない、また指示を出す側である現場監督もどう指示を出していいか分からないことが ” 現実的には ” 多いでしょう。
そのため、こだわりを持って「自分のオリジナリティを出した仕上げにしたい」と思っている方は、まずは造作などに対応できる会社を選ぶことに注力するとよいでしょう。