家づくりコラム

2023.05.26

コラムコーディネートに影響する造作とは?造作デザインの事例をたっぷりと

トータルコーディネートを左右する造作を徹底解説。造作家具や造作洗面、造作カップボードなどの事例だけでなく、建築で仕上げる造作部分の細かい紹介やYUIのこだわりもお伝えします。造作とは?また細部までデザインをこだわりたい方必見の内容です。

 

YUIでもよく使っている「造作」について深堀していきます。

 

この造作の仕上げによって、同じような空間でもパッと見た時の印象を大きく変えます。

 

造作とはどんなものか?を解説しつつ、造作家具や造作でのキッチンや洗面化粧台が気になっている方にもおすすめの記事になっています。

 

デザイン性を重視したい方にも必見の記事です。

 

それでは、今回の記事の要点をみていきましょう。

 

 

・造作は、部材などを現場や納まりに応じた仕上げの作業、またはこれらの完成物に対する総称のこと

 

・造作は仕上がりを大きく左右し、デザインにも大きな影響を与えるが、実現できる会社とそうでない会社で分かれる

 

・建築側で行う造作では、生活感や見せない方がスマートに納まるような部分を補完する

 

・造作洗面や造作キッチンでは、オリジナリティとインテリアとの一体感を求める方におすすめ

 

・造作にこだわったモデルハウスの「細かすぎるポイント」をまとめた記事も合わせてご覧ください。

 

 

1. 造作とは

そもそも、造作とは

出典:自然体で暮らす家

 

建築で言う「造作(ぞうさく)」とは、部材などを現場や納まりに応じて仕上げることを総称して言います。

 

柱などの構造に関わる部分以外の仕上げに関係する部分を指し、カウンターを設置することも ” 現場造作 ” と言ったり、建具などを設置する前の下地部分の作業も ” 造作 ” と言ったりもします。

 

一言で言い換えれば、現場で大工さんが臨機応変に行う作業と言ってもよいでしょう。

 

1-1. 造作をする意味

造作にする意味とは

出典:縦横に広がる空間を楽しむ家

 

在りものをそのまま設置するのではなく、現場で加工したりすることでオリジナリティが出てきます。

 

このオリジナリティが、様々なデザインに大きく影響してきて、最終的な建築物の仕上がりの差につながってきます。

 

日常的に目に入る部分だけに、自分好みの暮らしが実現できていると楽しいですよね。

 

また、この造作は内観・外観全てを仕上げるために行いますが、こういった既製品以外の部分が、大工さんの力量の差でもあります。

 

特にYUIでは、生活感を見せないようなスマートな納まりを創り上げるために非常に重要な部分です。

 

1-2. 造作をするメリット

造作の最大のメリットは、「統一感を出せること」です。

 

世界で1つだけ、自分の好みのスタイルにピッタリ合わせて、インテリアスタイルにも独自性が出ます。

 

また、建築造作以外では洗面・キッチンを造作にしたいと希望される方は多いです。

 

LDKにあるものを合わせるだけでも統一感が違ってきます。

 

リビングを中心に造作でまとめていくと、” 映える家 ” に近づくのではないでしょうか。

 

1-3. 造作ができる会社とそうでない会社が存在する

ただし、造作での作業はどこの工務店でもできるわけではありません

 

「標準仕様」がしっかり決まっている会社であれば、個々の要望に応じた造作は ” 現実的には ” 難しいでしょう。

 

もちろん、仕入れることができる素材やメーカーであれば対応自体は可能なものの、他の部位・全体との調和なども含めて対応できるかどうかは疑問です。

 

普段から造作を多様していない会社では、コーディネーターや現場の大工さんもどうしたらいいのかわからない、また指示を出す側である現場監督もどう指示を出していいか分からないことが ” 現実的には ” 多いでしょう。

 

そのため、こだわりを持って「自分のオリジナリティを出した仕上げにしたい」と思っている方は、まずは造作などに対応できる会社を選ぶことに注力するとよいでしょう。

 

2. 造作を行う箇所

主によく対応する造作箇所

出典:縦横に広がる空間を楽しむ家

 

建築で作る造作とは、以下のような箇所を現場に合わせて、既製品でない素材などを使って納めていくことを指します。

 

造作で仕上げていく箇所は、以下のような場所が多いです。

 

◆YUIでよく対応する造作箇所

・テレビボード

・カップボード(キッチン背面収納)

・洗面化粧台

・カーテンボックス

・カウンター

・キッチンカウンターと一体型のダイニングテーブル  など

 

なお、工務店によっても対応可能範囲は異なってきます。

 

それでは、YUIの施工事例を見ながら造作のポイントを解説していきます。

 

3. 造作建築の事例

 

3-1. ニッチ収納

ニッチ収納の造作事例

出典:縦横に広がる空間を楽しむ家

 

例えばダイニングのニッチ収納でも、造作と呼ばれる部類に入ります。

 

ニッチ収納は、置く物のサイズ・奥行きなどを考えるのはもちろん、カウンターのちり寸法を調整したり、壁との納め方にもこだわりながら納めています。

 

3-2. 書斎のカウンター・収納

書斎のカウンター・収納の造作事例

出典:シンプルに暮らせる家

 

書斎のカウンター(造り付けのデスク)も、よく造作として施工する場所です。

 

一般的なデスクを後から設置すると、「色合いやサイズが微妙に合わない」という悩みをよく見ますが、造り付けでは「ピッタリ」に納まる点が嬉しいポイントです。

 

また造り付けカウンターはインテリアとの一体感だけでなく、ガタつき等もなく在宅勤務などの作業におすすめです。

 

 

4. 造作設備の事例

 

4-1. 洗面化粧台

洗面化粧台の造作事例

出典:プライベートテラス広がるモダンハウス

 

住宅設備では、洗面化粧台は現場造作対応が多い設備です。

 

水栓・カウンター・引出しの素材や色・ミラーなど、単品で組み合わせやすい設備であるため、造作での対応がしやすいです。

 

また、洗面脱衣室が独立している場合は、他の部屋と違うワンポイントを入れ込む、など遊び心を入れ込むことも造作では可能です。

 

4-2. カップボード

カップボードの造作事例

出典:プライベートテラス広がるモダンハウス

 

カップボードも人気のある造作家具の1つです。

 

上図の事例は、モノトーンなインテリアで設計した事例で、カップボードを全て造作でつくっています。

 

造作で高さ・幅を合わせ、まるで壁のようにスッキリ納めている点がポイントです。

 

既製品のカップボードでは、ここまでのデザイン・寸法をピッタリにすることは難しいため、統一感にこだわりたい方はおすすめです。

 

5. 造作家具の事例

5-1. テレビボード

テレビボードの造作事例

出典:縦横に広がる空間を楽しむ家

 

テレビボードもよく造作で作る部位です。

 

リビングの中心にくる家具でもあるので、後置きするとデザインや納まりの齟齬(そご)が目立ちやすい場所です。

 

YUIではお気に入り家具から、バックキャストしてデザインを考えることもあり、リビングのコーディネートを大きく左右します。

 

上の事例では、グレーと淡い木目がベースになっているコーディネートに合うような色・素材を活用し、浮いているようなフロートスタイルでスタイリッシュに仕上げています。

 

6. まとめ

造作は仕上がりを大きく作用する要素

出典:シンプルに暮らせる家

 

造作は、仕上がりを大きく左右する要素です。

 

YUIではこのような造作を実現するため、コーディネート提案力だけでなく、現場での大工さんとも連携をしっかり行っています

 

設計側からの指定だけでなく、それを実現する大工さんの現場対応力との相乗効果で実現できています。

 

この2つを実現できる会社はそう多くないです。

 

今回の記事が気になった方は、ぜひ実際にYUIのモデルハウスを見学頂いて細かいポイントまでご覧になってください。

 

モデルハウスの「細かすぎるポイント」を紹介している記事もありますので、モデルハウスの予約と合わせてご覧ください。

 

 

 【縦横に広がる空間を楽しむ家】

 デザインは積み重ね。下飯野モデルハウスの細かすぎる見どころポイント

 

 【プライベートテラス広がるモダンハウス】

 おしゃれな建築デザインを創り出す「細かすぎる」こだわりポイント

 

 

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