3. 家の内外の音が出入りしにくい家
画像引用:大建
静かな家=外からの音が入りにくい家であり、同時に外から音が入りにくい家は、中からも音が漏れにくいです。
まずは基本的に音がどこから出入りするのか、をみていきましょう。
3-1. 原因は換気口と窓サッシ
音が出入りする場所は、換気口と窓サッシからが大半です。
換気口とは具体的に、居室内の「給気口」・「レンジフード」・「サッシの給気穴」を指します。
音は壁そのものを突きぬけてくるより、穴が開いているところから出入りしやすいため、この穴自体をなくす必要があります。
なおYUIでは24時間換気は確保しつつ、デザイン上の観点から目立つ給気口は極力設けていません。
3-2. 対策①はダクト式1種換気
24時間換気は必須であるため、換気方式を変更することで解決することもできます。
一般的な換気方式は、居室に給気「口」を設けて、トイレやお風呂から排気する方式ですが、給気も排気も機械で行う方式があります。
ダクトを使って給気と排気を行う方式の場合、居室に換気用の穴は開けなくても、換気を確保することができます。
また、室内の温度を有効活用する熱交換方式の場合、複雑な「素子」を通過する際に、内外の音を軽減するという隠れた効果もあります。
ただ、キッチンのレンジフードは、この換気方式であっても必要です。
レンジフードには電動シャッターというオプションがあり、使用時のみパカっと開いて排気、レンジフードをOFFにすると閉まるようなシャッターがあります。
本来は寒い時期などに外気の逆流を防ぐためのものですが、音対策にもなります。(接続できるシャッターはレンジフードの機種により異なる)
3-3. 対策②は窓サッシの選び方
窓サッシからも音は出入りしやすいです。
昨今はダブルガラスが一般的になってきましたので、昔に比べて防音効果も上がっていますが、特に気になる方は、例えばリビングや寝室のみトリプルガラスを採用するとよいでしょう。
また、窓の種類によっても音の漏れ方は異なります。
音が漏れやすい窓の種類は「引き違い窓」、一方で音が漏れにくい窓は「FIX窓」「滑り出し窓(開き戸)」です。
大きい窓を採用する場合は、隙間の少ない「片引き戸」がおすすめです。