2022.10.28
富山県は土地相場も安く、住宅新築は費用面からも検討しやすい地域です。また子育てのインフラや自然環境もよく、家族で住むにはぴったりの地域です。富山市の人気エリアや相場、富山県内の住宅補助制度他、様々な富山に住むメリットや魅力を紹介。
富山県で新築するメリットをお伝えしていきます。
富山市の住宅補助金は、「富山県・富山市へオトクに移住・新築。富山の補助金をわかりやすく解説」をご覧いただき、補助金以外の富山県で新築する魅力やメリット、気になる土地の相場などをみていきましょう。
富山県外からIターン・Uターン検討されている方や、就職・ご結婚などで富山への移住を考えている方、そして県内にお住まいの方には特に参考になる内容です。
それでは、今回の記事の要点がこちらです。
・富山県は子育てがしやすい環境があり、物価も都市部に比べて安い ・土地代が安い(富山市内の売れ筋の土地坪単価は13万円~17万円)ため、総額を抑えつつ庭付き戸建てが手に入る ・富山では、一般的な新築の相場は約3500万円~4000万円(土地+住宅+諸経費) ・富山市での最近の人気エリアは環水公園付近の富山駅北エリアや、東富山駅付近 ・富山県へ移住+勤務する方には、各種手厚い補助金あり
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1. 富山に住む魅力
出典:くらしたい国、富山
まずは富山に住む魅力やメリットをみていきましょう。
1-1. 子育てや就職がしやすい
出典:ニッポン移住・交流ナビ
富山県の実際に生活をしている中で感じるメリットは、子育てや就職環境の良さです。
まず、富山では保育園の待機児童ゼロがなんと16年連続(※厚生労働省・2019年保育所等関連状況取りまとめ)になっており、共働き世帯が多い富山でも安心のインフラが整っています。
県としても子育てのしやすさをPRしており、「子どもとくらしたい国、富山」というサイトもあり、のびのびと子育てができるのではないでしょうか。
出典:富山労働局
また有効求人倍率(求職者数に対する有効求人数の割合)も上図のとおり、1.5倍前後となっており全国平均から比べても高い水準であります。
また、富山県には製薬メーカーが多いことでも全国的に有名ですが、黒部市ではYKK・YKKAPが主力事業所を設けるなど大手企業も多いです。
出典:nippon.com
また、北陸新幹線の開通に伴って、結でも首都圏在住・お勤めの方からの問い合わせも増えています。
東京まで片道2時間8分(富山駅~東京駅)となっており、リモートワークがメインの方であれば、首都圏にお勤めのまま、建築費を抑えて戸建てで暮らすことも十分可能です。
1-2. 生活費・光熱費が安い
出典:ニッポン移住・交流ナビ
富山県が運営する「くらしたい国、富山」によると、富山県の物価は全国平均を下回り、東京と比べると約9割です。
また、移住されてくる方が口をそろえるのは、食品でも魚が安くて美味しいことでしょうか。
また北陸電力は全国的に見ても光熱費が安いです。
隣接する中部電力・東京電力に比べて、水力発電の比率が高いことで2~3割程度も電力単価が安いことが特徴です。
2. 富山に新築する相場
出典:くらしたい国、富山
気になる富山に住むための相場を解説していきます。
まず、何と言っても東京・大阪などの都市部に比べ、土地代が圧倒的に安いことが魅力です。(東京の10分の1以下)
富山市内の売れ筋の土地の坪単価相場は、約13万円~17万円です。
この坪単価でも、駅・商業施設・学校・病院などが集約されている土地も多くあり、都会の移動で歩く距離が苦痛でなければ、土地の選択肢もさらに広がるでしょう。
石川(金沢市周辺)と比べても土地相場が安く、金沢市で新築する相場に比べて、総額で数百万~500万円程度オトクに建築できます。
結で契約いただく方でも、庭つきで延床35坪ぐらいであれば、約3,500万円~4,000万円(土地含む総額)が相場となっています。
土地代が安いことで、満足のいく家づくりをしやすいメリットもあり、考え方によっては、住宅ローン以外にもお金をまわしやすいとも言えます。
3. 富山市での人気エリア
出典:ニッポン旅マガジン
富山市内は住む場所・エリアさえ考えれば、交通の便も悪くありません。
特に路面電車である通称「市電」は、日本初のLRT(Light Rail Transit=次世代路面電車)もあり、交通の利便性がよいエリアの人気が高くなっています。
市電(旧ライトレール)は時間帯で変動しますが、15分に1本ぐらい走っており、富山駅へのアクセスが良く富山市民の足になっています。
最近の人気エリアは、富山駅の北エリア(環水公園~国道8号線の間の通称:奥田エリア)です。
近年、都市整備が進んだ富山駅北側エリアは、北陸新幹線の開業や市電の南北接続によって利便性が高まったことや、人気の高い環水公園にすぐ行けるというメリットがあります。
高校への進学、塾などへの通学も考えると、お子さんが中学生前後のご家庭にもおすすめです。
また富山駅の北側以外では、東富山駅付近(新駅)も人気エリアです。
富山駅まで1駅ということもあり、スーパーやドラッグストアなどの日常の買い物アクセスが良く、国道8号線へも出やすいことも見逃せません。
出典:富山市観光公式サイト
そして立地に関係なく、立山連峰が見える土地は人気が高く、特に冬季の晴れている日は絶景を望め、県内の方も県外移住の方にもおすすめです。
4. 富山県・富山各市の福利厚生
富山県は、各市で住宅支援以外でも、子育てや就労支援などが充実しています。
特に人気が高い富山市では、街の中心部への都市計画の再編などを積極的に行っていることから、交通の利便性が高いエリアに新築すると補助金も出ます。
4-1. 富山県移住支援制度とは
富山県移住支援制度とは、東京23区(在住者又は通勤者)から富山県へ移住し、移住支援金対象求人に就業した方等に、国・県・市町村が共同で移住支援金を支給する制度です。
補助金額は100万円(単身の場合は60万円〕で、さらに子育て世代では18歳未満の子供1人につき、30万円が上乗せされて支給されます。
少し条件が限定的ではありますが、東京にお住まい・勤務されており富山に帰りたい!と思っている方にはぴったりな補助金です。
4-2. 富山県・各市の住宅支援や各種公的支援制度のまとめ
出典:富山県移住・定住促進サイト「くらしたい国」
上図は富山県各市の補助制度の有無を一覧にした図です。
トータルを考えて、結でのおすすめの市町村は富山市・高岡市です。
この2都市は富山県の中でも「街」として発展していて利便性が高く、首都圏からの移住でも暮らし方に違和感が少ないと思います。
自然環境を優先したい方は、黒部市(新幹線利用可+YKKが街づくりをしている)、上市町(映画「おおかみこどもの雨と雪」の舞台)・立山町(移住に対する補助があつい)もオススメです。
移住促進や、新築に対する補助金・支援を簡単にまとめています。(令和4年度)
詳細の条件がありますので、気になる制度がある方はくらしたい国、富山(PDF)をご覧ください。
・富山市:取得地域によって最大50万円(移住+25万円) or 最大30万円の補助
・高岡市:取得地域によって最大50万円 or 最大20万円の補助 など
・射水市:県外転入+空き家バンク利用で最大30万円 など
・魚津市:子育て新婚世帯50万円・(移住者向け)取得地域によって最大100万円 or 最大50万円の補助
・氷見市:転入者最大140万円 など
・滑川市:取得地域によって最大50万円
・黒部市:取得地域や条件によって100万円(転入者)・30万円(市内転居者)など
・砺波市:転入者最大107.3万円 or 3世代同居/近居で最大107.3万円 など
・小矢部市:転入最大50万円・新婚最大50万円 など
・南砺市:転入者100万円・市内転居30万円 など
・上市町:若者世帯100~40万円 など
・立山町:基本10万円+転入40万円など各種加算条件あり
・入善町:2等身家族同居で最大60万円・空き家バンク利用で110万円など
・朝日町:宅地購入最大50万円・新築20万円、120万円、170万円(※世帯区分による)など
こちらのイエタッタ富山さんでも、各市の概要をまとめていたり、「くらしたい国」では医療費助成等、住宅取得以外の制度もまとめていますので、参考になさってください。
4-3. 富山県理工系・薬学部生対象奨学金返還助成制度
製薬メーカーが有名な富山では、富山県外の理工系・薬学部の学生を対象に、2年分の奨学金を返済してくれる制度があります。
詳細条件は、こちらの富山県のサイトをご覧ください。
5. まとめ
メリットや魅力をたくさん紹介してきましたが、富山県は多くの雪が降ります。
雪が嫌いでなければ住みやすい地域ですが、雪のことは予め知っておきたいのと同時に、車社会でもあり、運転ができない方はライトレール周辺など住むエリアをしっかり検討する必要があります。
デメリットはその2点ぐらいで、上記で紹介した富山の魅力と天秤にかけてみてください。
ゆとりある土地と自然環境、生活費の安さ、意外に生活上の不便は少ないこと、子育て環境、仕事も多いことなど、富山県は魅力がたくさんあります。
Iターン・Uターンでの選択肢として富山県をぜひ検討してみてください。