家づくりコラム

2022.01.28

コラム注文住宅のトイレあれこれ Part2 ~見えない所にあえてのこだわり~
注文住宅でのワンランク上のトイレ

前回のPart1では、トイレの設置場所や手洗い器について書きましたが、
トイレの工夫にはまだ要素があります。

注文住宅のトイレあれこれ Part1 ~見えない所にあえてのこだわり~

 

照明や壁・床の仕上げ・収納。

壁の仕上げにもいろいろありますが、
例えば壁に珪藻土を塗ることで、消臭、除湿効果が得られます。

床はフローリングよりも水に強い素材、塩ビタイルなどにすることでお掃除が楽になります。

 

今回は前回書ききれなかった、トイレの照明や収納などの要素についてまとめてみたいと思います。

 

雰囲気を作り出す照明の工夫


 

一昔前はダウンライト一灯のトイレが主流でした。

しかし今は、トイレの照明にも工夫される方が増えています。

トイレに窓があれば、そこから光は入りますが、
照明のみで明かりを補うトイレにする方も増えました。

 

そんなトイレには、清潔感や雰囲気のある照明は欠かすことができません。

室内を明るくしたいのなら、
ダウンライトだけではなく、壁にブラケットライトを設置したり、
リラックスした雰囲気を求めるなら、間接照明を使う演出も素敵です。

 

よくある照明器具は、ダウンライトや吊り下げ式のペンダントライトですが、
灯りひとつで室内の雰囲気が変わるので、どれにしようか悩みどころ。

また、光が当たる壁の色や質感によっても雰囲気は変わります。

凹凸のある左官塗り、マットやツヤ感が出るタイルなど、
照明器具と合わせてコーディネートすると良いですね。

 

「結」では、まずは標準仕様のトイレをベースにご提案をします。

1階と2階では多少仕様が異なりますが、
既製品のトイレと手洗い器、照明は天井のスポットライト。

あとは壁紙で室内の雰囲気を作ります

それだけでも必要十分ですが、ご要望に応じて壁の仕上げや照明・手洗い器を変更し、
トイレ空間の個性を出していきます。

 

注文住宅のトイレの雰囲気を創り出す照明

 

こちらは、和の趣を感じさせるトイレ。

壁は、左官塗りのコテ波仕上げ。

壁に光があたり、左官の質感を際立たせる陰影が素敵です。

ペンダントは真鍮製、手洗い器はガラス。

それぞれの素材が持つ品の良さが、高級感のあるハイセンスな空間を創り出しています。

仕上げや素材にこだわるだけでもグッと雰囲気が変わりますね。

 

トイレの広さと収納の工夫


 

広さも案外悩みどころです。

トイレの広さを抑えて、他の居住空間を広くしたい。

トイレを広くして、将来介護が必要になっても大丈夫なようにしたいなど、
希望によって広さの提案も異なります。

 

基本的なトイレの広さは0.75帖~1帖ほどで、奥行きは120cm~160cm。

収納棚を置いても圧迫感がない広さは1.25帖。

0.75帖の場合は、扉は外開きになりますので、その点も注意が必要です。

1帖あると、小さな手洗いが設置でき、ドアを内開きにすることができます。

トイレ内にトイレットペーパーや掃除用具などを収納するカウンターを設ける場合には、
1.5帖以上の広さがあると良いです。

それだけの広さが取れない場合は、壁を凹ませてニッチにしたり、
壁に収納を埋め込んだりすることで狭さを補うこともできます。

生活感が出るところだからこそ、目立たないようにスッキリしたいですね。

 

参考記事(外部リンク)
LIXIL SQUARE「トイレの最適な広さはどのくらい?寸法を決める際のポイント」

 

注文住宅のトイレで広がりを演出した例

 

こちらは、狭い空間になりがちなトイレに鏡を設置することで、
広がりを演出した例になります。

その鏡は大容量の収納になっているので、トイレットペーパーやサニタリー用品、
掃除用具を入れたりできる機能性も。

収納の上下には埋め込み式照明を収め、夜は間接照明で雰囲気づくり。

狭い空間だからこその空間拡張・収納活用のアイデアです。

 

男性用便器のあるトイレ


 

今も一定数要望のある男性用小便器のあるトイレ。

奥様にとっては、掃除が大変で気分は下がりがちに。

 

そこで、便器と便器の間に腰壁を造ることで空間をゆるく仕切り、
使う人の気分を変えられるようにしたり、
床を水に強い塩ビタイルにすることでお掃除もしやすくしました。

 

造作の収納カウンターにはこだわりの手洗い器を。

天井の間接照明とスリット窓のラインを合わせて、
清潔感のあるホテルライクな空間にしました。

 

注文住宅で男性用便器を設けた例

 

いかがでしたでしょうか?

施工例を見てもどれ一つとして同じものがなく、
狭い空間ながらコーディネイトはいろいろだと改めて感じました。

設備であるトイレ機種へのこだわりを持たれる方はたくさんいますが、
更に手洗い器や照明器具、壁の仕上げにまで目を向けると、
ワンランク上のトイレ空間が出来上がります。

注文住宅だからこそ選べる、好きな素材や設備。

トイレという狭い空間だからこそ、お気に入りの空間を実現しやすいのかもしれません。

 

「結」では、お客様の要望をもとに、
世界に一つの個性的な空間づくりをお手伝いさせて頂きます。

お気軽にご相談ください。

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