2. 寝室の設計で注意ポイント3つ
つづいて、寝室の設計において配慮しておきたいポイントを3つ解説していきます。
3つとは、「採光と照明計画」「スイッチの場所」「寝室以外の使用用途」です。
2-1. 寝室の採光と照明計画
寝室を設計する上でもっとも配慮する点は、採光と照明計画です。
眠りにつく場所であることから、顔に直接光が当たらないように、照明の光源を隠す配慮をしながら設計していきます。
人は眠りにつく2~3時間程前に、部屋の重心の低い位置に暖色の照明をゆるやかに照らしている落ち着いた部屋で過ごすことで、深く眠りにつけると言われています。
そのため、照明も部屋全体を明るくする全体照明より、部分的に照らすような落ち着いた局部照明を採用するケースが多いです。
また、間接照明を使用することも多く、手元のスポットライト(読書灯)も希望される方もいらっしゃいますが、眩しくないような配慮をしましょう。
2-2. スイッチの場所
ストレスフリーな寝室を創る上で大事なポイントは、照明配置だけでなくスイッチの位置も大事です。
” 寝る前にベットから立ち上がって照明のスイッチを切る ” ことって面倒ですよね。
スイッチの場所はベットの位置まで考慮し、寝る前にそのまま照明が切れるように枕元に配置しておくと便利でしょう。
ビジネスホテルの枕元の照明調整ボタンを想像してもらうと利便性が高いことがわかります。
2-3. 寝室以外の付加価値
生活スタイルによっては寝室を寝る目的だけでなく、異なった用途で活用する方も増えてきています。
昨今では、世相もあり在宅勤務の部屋として活用することや、シアタールーム兼用にする方もいらっしゃいます。
在宅勤務やその他の趣味でも寝室を使う方であれば、照明を暗くし過ぎると使いにくくなってしまうため、シーリングライトにするなど用途に応じた照明計画も大事です。
また、シアタールームにしたい場合は、プロジェクターで写せるような平面かつ白色のクロスにするとスクリーンを設置せずに済みます。
シーリングライトと同じ吊り方で使えるプロジェクターもありますので、シーリングライトでの位置の配慮や、遮光性の高いカーテンとの併用がポイントになってきます。